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浦さんいじられて可愛い( ´,,•ω•,,`)♡ 坂田さんもあのテンションすごい好き(*´ω`*) 続きが楽しみです! 待ってますね!
うらたんDONMAI☆w
浦田さんイジられてるw 台風気をつけます! 次回も楽しみにしてます!
村瀬 蛍
2回目なのに緊張してる
本格的なバイトは初めてだ
カランッ...
村瀬 蛍
涼しそうな音を立て 扉をゆっくり開ける
伊吹さん
店内から流れる洋楽に合わせて ひょっこり、伊吹さんが顔を出す
村瀬 蛍
私も急いで挨拶する
伊吹さん
ほんの少し笑いながら 伊吹さんは 手招きをする
伊吹さんに付いて行った先は
村瀬 蛍
キッチンだった。
いや、厨房?
伊吹さん
村瀬 蛍
キッチンだった、
なんかすごい機械が いっぱいあって、凄かった。
村瀬 蛍
伊吹さん
少し照れくさそうに笑う 伊吹さんを横に、私は
たくさんの機械を眺めていた
伊吹さん
伊吹さんが話し始めたので 私は伊吹さんの方を見る
伊吹さん
伊吹さん
パンパカパーン
そんなBGMが聞こえてきた
胸を張って自信満々に言う 伊吹さんは なんだか幼かった
伊吹さん
・
・
・
村瀬 蛍
大体の説明を終え、ほっと 一息つく。
伊吹さんの説明はたまに 分かんないけど、大半は
村瀬 蛍
丁寧に優しく教えてくれた。
伊吹さん
村瀬 蛍
ひ、「1人」?
伊吹さん
伊吹さんはもう一度、私に聞く
村瀬 蛍
伊吹さん
私が勢いだけでそう言うと
伊吹さんの顔は パァッ.....っと 明るくなった
何事にもチャレンジだ
村瀬 蛍
私はコーヒーメーカーの前に立つ
さっきの伊吹さんを思い出して...
ゆっくり手を動かす
伊吹さん
伊吹さんはさっきの幼さとは 反対に じっと見ていた
ゴォォォォォ....
村瀬 蛍
勇ましい音を立て、コーヒーが コップに入り始めた
村瀬 蛍
緊張したぁ。
私は少し痺れた手を 握ったり、開いたりしながら
伊吹さんをチラッと見る
伊吹さん
伊吹さんは私以上に喜んでた
うん、すっごい子供。
伊吹さん
伊吹さんは満面の笑みで ハイタッチをしようと
両手を掲げる
村瀬 蛍
私は精一杯、背伸びして
手のひらを重ねる
パチンッ!
気持ちのいい音が鳴る
村瀬 蛍
上がらない帰り道、
村瀬 蛍
愚痴を零しながら うだうだ歩く
ドンッ..!
村瀬 蛍
不意に誰かとぶつかり 思いっきり地面にころぶ
???
私とぶつかった男性は 急いでスーパーの袋を拾う
買い物してたんだ
村瀬 蛍
謝ろうと男性に手を差し出すと
見た事のある赤髪が揺れた
???
男性も私の顔を見て 驚いたような声をあげる
???
村瀬 蛍
うわぁぁ、偶然。
坂田さん
ゆっくり立ち上がり、服の汚れを パッパッ...とはらう
村瀬 蛍
坂田さん
だって、実際そうじゃん
村瀬 蛍
村瀬 蛍
私が促す様に聞くと坂田さんは
坂田さん
と、しぶしぶ答えた
村瀬 蛍
私が少し調子に乗ると
坂田さん
坂田さんが指をさして反論する
だが、
村瀬 蛍
私が自信満々に言う
坂田さん
坂田さんは悔しそうに頭を抱える
坂田さん
坂田さんは急に冷静になり 聞いてきた
切り替え 早っ!
村瀬 蛍
私がカバンを持ち直しながらいうと
坂田さん
坂田さん
村瀬 蛍
財布失くしたんだから
してるよぉ。
坂田さん
坂田さんは好奇心に満ち溢れていた
村瀬 蛍
私はバイト先の方向を 適当に指さした
坂田さん
坂田さんがずいっと顔を近づける
坂田さん
村瀬 蛍
即答だった
坂田さん
坂田さんの目はうるうる していたが、
村瀬 蛍
そんな顔でお願いしたって 駄目なんだからッ!
それに、全員がこられたら たまったもんじゃない
坂田さん
坂田さんはいじけて石を蹴る
後ろの髪が少し揺れる
坂田さん
村瀬 蛍
坂田さんの耳は真っ赤だった
村瀬 蛍
村瀬 蛍
ちょっと急だなって思ったけど
あんまり気にしていない
坂田さん
坂田さんは引き気味で言う
村瀬 蛍
話題を変えようと、坂田さんの 手にある袋をみた
坂田さん
坂田さんはにっこり笑う
村瀬 蛍
坂田さん
ガサガサ..と袋を漁ると
お菓子を探し出す坂田さん
坂田さん
坂田さん
苦笑いを浮かべる坂田さんに
私は思わず
村瀬 蛍
と、声を上げる
味を思い出そうとすると 唾液が止まらない
村瀬 蛍
村瀬 蛍
口から唾液がもぎ取られていく 気がして、冷蔵庫に入れていた
坂田さん
坂田さんの顔が一気に 明るくなる
眩しい....
坂田さん
服の裾を握って もじもじしながら聞く
村瀬 蛍
むしろ、あげちゃいます
村瀬 蛍
村瀬 蛍
そう言って走ろうとすると
坂田さん
坂田さん
村瀬 蛍
想定外の言葉に間抜けな声を出す
坂田さん
村瀬 蛍
村瀬 蛍
往復しなくて済むしいっかぁ。
坂田さん
村瀬 蛍
やる気のない返事をしながら 私達は歩き出した
村瀬 蛍
冷蔵庫から出したての ひんやりしたシゲキックスを
坂田さんに渡す
坂田さん
ニシシっと笑い 受け取る坂田さん
坂田さん
ばいばーい。と手を振る 坂田さんを見送り、部屋に入った
浦田 渉
坂田を買い物に行かせてから 数時間が経ったが
一向に帰ってくる気配がない
センラ
センラ
なだめるように背中をさする センラ
浦田 渉
ほんの少しの不安が 頭をよぎった
・
・
・
浦田 渉
数十分が経つが 坂田はまだ帰ってこない
志麻
テレビを見ながら志麻が 口を開く
志麻
浦田 渉
志麻の言葉はだいぶ刺さったが
浦田 渉
坂田は全然買い出しに 行ってくれないのだ
いつも行ってる俺の気持ちを 分かってもらおうと
たっぷり買いに行かせた
志麻
志麻は軽々しく言った
浦田 渉
もしかしたら、リスナーに 絡まれているかも。
いや、迷子か?
まさか交通事故にあって
それで...___
時間が重なるにつれ 俺の不安はどんどん大きくなる
センラ
センラ
不意にセンラの声が聞こえた
そうだよ。大丈夫だ。
絶対、帰ってくる。
──5分後──
ガチャッ...
坂田
いつものうるさい声が 聞こえた
志麻
志麻が ポンッ...と肩に手を置く
リビングの扉を開け
坂田
スーパーの袋をガサツに置く
浦田 渉
坂田の置いた袋を拾いながら さりげなく聞いてみる
坂田
ソファに堂々と座り、アイスを 食いながら大口で話す
センラ
座る場所がなくなったセンラは 坂田の横の床に座る
坂田
シゲキックス?
俺は袋を漁った
浦田 渉
ご丁寧に紙袋に包まれた シゲキックスが入っていた
センラ
なにかを感じとったセンラは 坂田から数歩離れた
坂田
志麻
当たり前だろ。と鼻で笑う 志麻をよそに坂田は
上を見ながら
坂田
なんて 上の空で言う
志麻
坂田
志麻
坂田
制服姿かぁ。見たかったかも
志麻
志麻がジト目でこちらを見る
浦田 渉
いや、何も...なんて はぐらかすが
坂田
坂田の熱い要望で口を開く
志麻
志麻
ちょっと引き気味で言う
浦田 渉
坂田
センラ
坂田とセンラも続いて引く
浦田 渉
浦田 渉
志麻サイドに行こうとしていた 2人を何とか連れ戻す
坂田
センラ
浦田 渉
なんでこんなに誤解されるのぉ
志麻
志麻はまた、肩に手を置く
でもさっきとは違って 「哀れみ」だった
浦田 渉
浦田 渉
終わり。
今回ちょっと短かったですね。
台風がお盆直撃で不安です
気をつけてください。