ピーンポーン...
インターホンの音が鳴る
生ぬるい風が結んだ髪を 静かに揺らした
「はい?」
インターホン越しに声が聞こえた
これは、浦田さんかな?
村瀬 蛍
「へーい」
やる気のない返事をして 扉が開く音がする
浦田さん
扉を思いっきり開け、 浦田さんが出てきた
浦田さん
浦田さんは私をまじまじと 見ていると口元をゆるめ
浦田さん
とニッコリ、微笑んだ
村瀬 蛍
ほんの少し顔が赤くなった。
浦田さん
浦田さんが にたにた 聞いてくる
村瀬 蛍
お前なんかに照れるもんか
浦田さん
上がって。と言うように 玄関の靴を足でどける
村瀬 蛍
たくさんの靴があるが、
浦田さん、志麻さん、坂田さん、 センラさんにそらまふさんを 入れても
靴があと2つ残っていた
誰のだろ。
そんな疑問を抱きながら 私はリビングへ浦田さんと歩く
ガチャッ...
坂田さん
開けて、早々 耳を突く坂田さんの叫び声が 聞こえた
センラさん
赤ちゃんをなだめるように 人差し指を口に当てるセンラさん
???
センラさんの横に座っている 金髪の女性に目が止まる
志麻さん
私に気づいた志麻さんは 軽く手を挙げた
村瀬 蛍
私が頭を下げると 金髪の女性がこちらを見ると
???
???
ダッシュでこちらに来て 私に勢いよく抱きつく
村瀬 蛍
状況が理解できないな。
???
女性はしばらくの間私に 抱きついていたが
私と自分の頭の上を手で 身長を測るように動かすと
???
と小さくガッツポーズをした
浦田さん
志麻さん
坂田さん
みんなは なんか盛り上がっていた
センラさん
センラさんは必死に笑いを堪える
???
金髪の女性はより一層 強く抱きしめる
村瀬 蛍
やばい、死ぬかも
私が死を悟ったとき
???
???
茶髪の男性が入ってきて 何とか命は助かった
茶髪といっても誰かさんとは違って 背が高かった
まふさん
そらるさん
続いて、そらまふさん達。
まふさん
ブンブン手を振るまふさんから 見事にタピオカだけを取る女性
神技だ
???
タピオカをたしなむ女性とは 反対に
???
茶髪の男性はあたふたしていた
村瀬 蛍
???
私がそう言ったあとも 男性は少し謝る
???
クロちゃん
まだ言ってんのか
まふさん
そらるさん
そらるさんは哀れみの顔で 肩に手を置く
そんな顔で見ないでっ!
???
???
またまた抱きつく女性を 慌てて引っペがす
???
「96猫」.....。 蒼くんが好きだったな
私の顔を胸にうずめながら 自己紹介をする
村瀬 蛍
私も急いで自己紹介をするが
クロちゃん
かわいいぃ!とまた 強く締めつけた
村瀬 蛍
死ぬ死ぬ死ぬ!
坂田さん
下を向きながら クロちゃんの手首を掴む坂田さん
坂田さん
グイッ と私の服の裾を 掴んで後ろに引いた
クロちゃん
クロちゃん
手を合わせて私に謝り そそくさと浦田さんの後ろに行き
クロちゃん
浦田さん
なんてボソボソ言ってた
しばらく しんみりした空気が 続いた
浦田さん
浦田さんが空気を壊すように 大声を出すと
浦田さん
村瀬 蛍
訳が分からず戸惑っていると
と、私の手を取る
クロちゃん
と、クロちゃんが 顔を上げた
浦田さん
浦田さんはめんどくさそうに 頭をかくと
浦田さん
浦田さん
と勢いよく言い
私の手を引き部屋から出た
かと、思ったが
廊下に出ると すぐに リビングに入って
浦田さん
と、茶髪の男性を指さした
村瀬 蛍
ぺこりと頭を下げると 天月さんは
天月さん
と手をひらひらふった
そして今度こそリビングを 後にする
バタンッ...
うらたんと村瀬ちゃんが 出ていって、部屋には
しばらくの沈黙が流れる
クロちゃん
沈黙を破ったのはクロちゃん だった。
タピオカドリンクを飲みながら センラさんに聞く
天月
クロちゃんに続いて 僕も聞く
センラさん
センラさんはさかたんの背中を 優しく擦りながらいう
そういえば、さかたん さっき様子がおかしかった
クロちゃん
クロちゃん
僕の心配はクロちゃんの 大声によってかき消される
クロちゃん
クロちゃんはソファに 乗って騒ぎ立てる
まふさん
呆れたようにまふが言う
クロちゃん
ガバッ! と起き上がる クロちゃんに少し驚きながら
志麻さん
と、志麻さんが いたずらっぽく笑った
クロちゃん
クロちゃん
ソファから立ち上がり、僕の手を 取るクロちゃん
天月
いきなりの事に少し驚いたが
天月
と、僕も立った
そらるさん
そらるさんも立ち上がり、 3人で録音室に向かった
クロちゃん
天月
とりあえず、部屋の前まで 来たけど
天月
全くと言っていいほど 何も聞こえない
そらるさん
と言いながら、そらるさんが ドアノブに手をかけた
♩♬•*¨♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:
クロちゃん
微かにイントロが聞こえた
村瀬 蛍
天月
瞬間、空気が震えた 気が、した
天月
声が出ない
優しく包み込むような 綺麗な歌声。
僕にでも、まふにでも 出ないような高音。
そして、歌うときの 整った横顔は
誰でも魅了するようだった
彼女は、村瀬ちゃんは
とんでもないバケモノだ。
天月
僕はちらっと2人を見る
そらるさん
クロちゃん
2人の様子を見る限り、きっと 同じことを思っているだろう
村瀬ちゃんの声を背中に 僕達はリビングに戻った
パタンッ........
パタンッ........
村瀬 蛍
不意に聞こえた音に 顔を向ける
浦田さん
浦田さんは顔を上げ 私の方を見る
村瀬 蛍
私が説明していると
浦田さん
浦田さん
浦田さんは満面の笑みで言う
村瀬 蛍
このチビたぬき、鬼だ。
浦田さん
何度目かの聞きなれた イントロが流れるかと思ったら
...♪*゚♬*.*・゚ .゚・*.♪♬
村瀬 蛍
同じメロディーだけど なんだか違う気がした
浦田さん
おぉ、気が利くじゃねぇか。
村瀬 蛍
浦田さん
そんな素っ気ない返事を聞き もう一度、歌い始める
リビングに戻ってきた 僕達だが
天月
まだ何も話していない
あの声は、ずっと 頭の中を飽和していた
クロちゃん
クロちゃんが自分の腕を 見ながら言う
クロちゃん
確かにクロちゃんの腕には 鳥肌がびっしりたっていた
まふ
まふ
まふが自分の事のように 胸を張って言う
そらるさん
そらるさんはそれだけしか 言わなかった
志麻さん
ゲームをしながら そう呟く志麻さん
確かに彼女は凄かった。
坂田さん
すっかり落ち着いた さかたんは羨ましそうに言った
天月
天月
まだ少しの高揚感を抑え そう言うと
坂田さん
坂田さん
と、顔を真っ赤にしながら言う
センラさん
志麻さん
まふ
そらるさん
天月
まさか、さかたんが
志麻さん
センラさん
志麻さんやセンラさんは さかたんの頭を撫でたり 叩いたりしながら言った
クロちゃん
まふ
クロちゃんやまふは 変態みたいにさかたんに寄ってく
そらるさん
天月
僕とそらるさんは 静かに驚いていた。
ガチャッ..
浦田さん
村瀬 蛍
げっそりした顔の村瀬ちゃんと やけにニコニコしてる浦田さんが 入ってくる
坂田さん
さかたんの顔が一気に赤くなる
志麻さん
クロちゃん
志麻さん達は何故か喜んでいる
浦田さん
村瀬 蛍
うらたん達は 僕に聞いてくるが
天月
と だけ言っておいた
浦田さん
うらたんは察しが着いたのか 興味深々に聞いてくるが
村瀬 蛍
と、1人頭を抱える 村瀬ちゃんがいた
志麻さん
クロちゃん
志麻さん達はまだ さかたんをからかっていた
坂田さん
さかたんは顔をソファにうずめた
天月
坂田さん
そう言って そっぽを向いた さかたんは耳まで真っ赤だった
コメント
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あぁぁぁぁぁぁぁぁ!続きがみだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
主人公に恋してるさかたん そして、天然な主人公! どっちも、可゛愛゛い゛ぃ゛い゛
さかたん可愛いぃ!