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3件
好きすぎます🫣💞 続き楽しみです!!🎶
あれから3年後
東京の朝は相変わらず騒がしい
交差点に立つ○○は
流れる人の波を淡々と見ていた
〇〇
〇〇
〇〇
スーツ姿の男が
不満げに眉をひそめる
○○は1歩も引かない
冷静で線を引く
感情を業務に持ち込まない
その姿が評価され
今はそこそこの地位にいる
3年前より
確実に優れていた
人との距離のとり方も
言葉の選び方も
〇〇
〇〇
男が去っていくのを見届け
○○は無線を切る
ー相変わらず恋人はいない
ひとりで生きるということに
なんの疑問も覚えてなかった
休憩室
ペットボトルの水を1口飲んだところで
スマートフォンが震えた
着信表示を見て僅かに目を細める
蓬(よもぎ)だった
電話に出る前から
何となく嫌な予感はしていた
蓬
蓬
やけに明るい声
〇〇
蓬
〇〇
蓬
即答
この子はこういう所がある
蓬
○○はため息をつく
〇〇
蓬
蓬はわらう
蓬
蓬
蓬
〇〇
蓬
蓬
蓬
声色が変わる
蓬
蓬
蓬
蓬
蓬
想像がつく
兄は昔から変わらない
蓬
蓬は当然のように言った
蓬
○○は言葉を失う
〇〇
蓬
少し笑いを含んだ
蓬
〇〇
蓬
○○は目を閉じた
〇〇
蓬
蓬
と蓬は笑った
○○は目を閉じた
〇〇
〇〇
蓬
勢いがいい
蓬
蓬
蓬
○○はしばらく黙る
宮城
伊達工
思い出したくない訳じゃない
ただ、遠ざけてただけ
〇〇
〇〇
そういうと
蓬
不満そうな声
蓬
蓬は急に真面目になる
蓬
蓬
○○は息を整える
蓬
蓬
電話の向こうで息を整えるのが聞こえた
〇〇
〇〇
蓬
〇〇
はっきり言う
〇〇
蓬
勝手に喜ぶ声
通話を切ったあと
○○はしばらくスマホを見つめた
3年前
離れた街
会わないまま時間がすぎていた
まだ行くとは決めていない
行っても彼がそこにいるとは限らない
それでも心のどこかで
何かが揺れていた
大学の構内は
夕方になると一気に騒がしくなる
芝生に座り込むサークルの集団
その横を通り過ぎる二口は
軽く手を振った
二口
即答
二口
二口
それだけ言って体育館に向かう
適当なサークルには入ってる
名簿だけ、顔出しは時々
それで十分だった
本気は外
社会人混ざりのバレー
汗をかいて
息が切れるまで体を動かす
ーーこれだけは手放さなかった
練習終わり
タオルをかけたまま更衣室に行くと
加護が待っていた
加護
加護
二口
加護
加護
加護を横目に二口は汗を拭いた
加護
加護
加護
二口は鼻で笑う
二口
加護は肩を竦めた
加護
加護
二口
加護
加護
加護
加護
二口
二口は靴紐を解きながら
むしする
加護
加護
二口は加護の頭を軽く叩いた
加護
加護
加護は分かりやすくニヤつく
加護
加護
二口は顔を上げた
二口
加護
加護
二口
即座に否定
加護
二口は一瞬言葉につまる
二口
加護
加護はゲームをしながら笑った
加護
二口
加護
二口
二口
加護
加護
慌てる加護を横目に
二口は片付けを始めた
二口
と小さく呟いた
それを聞いた加護は
加護
何かを察したような声
加護
二口は答えない
冷房が体を冷やす
三年前
署の前
「今は追いかけないで」という言葉
忘れたつもりはない
忘れる気もない
加護
加護は空気を変えるようにいった
加護
二口はリュックを背負う
二口
加護
振り返らずに言う
二口
二口
加護はぽかんとした
加護
返事はない
二口は更衣室を出て
胸の奥で同じことを思っていた
ー早く、大人になりたい
あの時と変わらず