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主
主
主
主
主
主
モブ子
モブぶちかますぜぃ!
モブ子
ころん
気付くと僕は教室の喧騒の中にいた。
ころん
確かさっきまで自分の部屋にいたはずだ…。
それに……。
ころん
目の前に広がる光景は、見慣れた高校のものではなく、 懐かしい中学の時のものだった。
ころん
日記帳を読んで当時のことを思い出したからだろうか?
夢の中の僕は中学生3年生の、さとみくんと初めて同じクラスになった あの教室にいた。
ころん
教室を見渡すと入口のところで、 男子たちが何かをしようとしているのが目に入った。
ころん
夢だから当たり前なんだけど、あの当時と 何も変わることのないさとみくんの姿がそこには、あった。
男子たちは椅子に乗って、入口のドアに黒板消しを挟もうとしてる。
ころん
我ながらくだらないことを思いついたなって思うけど、 思いついたものは仕方ない。
僕は教室の後ろのドアからそっと出ると廊下を歩いて前のドアに向かった。
廊下の先には今年の担任となる源先生が小さく見える。 そして、少しだけ開いたドアの向こうには… いたずらの仕掛けをしているさとみくんの姿が見えた。
ー目が、合った。
さとみ
ころん
視線を上にずらしてそう言うと…バツが悪そうに頭を掻きながら、 そっとドアを開けてくれる。
ボスン、という音を立てて僕の前に黒板消しが落ちた。
ころん
さとみ
笑いが漏れるのを必死で堪えながら僕は自分の席についた。
ころん
目が覚めるとそこはいつもの僕の部屋だった。
懐かしい夢をみた。
大好きだったさとみくんにも、もう一度会えた。
ころん
僕は日記帳をそっとカバンの中に入れると、一つ伸びをして部屋を後にした。
主
主
主
主
主