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深夜2時
モニターの淡い光だけが、ぼんじゅうるの部屋を照らしていた
マウスを動かす指が、わずかに震える
ぼんじゅうる
画面に並ぶ、鋭い言葉の刃
『面白くない』
『企画の邪魔』
『消えればいいのに』
何百、何千という暖かい応援の中に混じった、たった数件の毒。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
だが、一度刺さった棘は、抜こうとすればするほど奥へ入り込み、
じわじわと心を侵食していく。
ぼんじゅうる
大きく息を吐き、顔を覆う。
目頭が熱い。
喉の奥が、ぎゅっと締め付けられるように痛い。
ぼんじゅうる
いい大人が、ネットの書き込み一つで泣いているなんて、
誰が信じるだろう。
ましてや、ドズル社の『卑怯者』であるはずの自分が。
翌朝、事務所に現れたぼんじゅうるは、
いつも通りの足取りでデスクに向かった。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
わざとらしく大きなあくびをして、おどけて見せる。
ドズル
ドズル
コーヒーを片手に、ドズルが呆れたように笑う。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
その言葉を吐き出した瞬間、胸の奥で何かがパリンと割れる音がした。
不死身?そんなわけないのに
昨夜見たあの言葉が、今も頭の中で渦巻いている気がする。
『お前がいなくても、ドズル社は回る』
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
そう自分に言い聞かせるたび、
必死に作り上げた笑顔が剥がれ落ちそうになる。
キーボードを叩く手が止まりそうになるのを、無理やり動かした。
視界の端で、おらふくんが楽しそうに話しているのが見える。
おんりーが真剣な顔で作業をしている。
彼らの純粋な頑張りを見れば見るほど、
自分の中のドロドロとした感情が申し訳なくて、消えてしまいたくなる。
もし、この「病んでいる自分」を見られてしまったら、
彼らはどんな顔をするのだろう。
気を使わせてしまう。困らせてしまう。
それだけは絶対に嫌だった。
おおはらMEN
不意に、MENが覗き込んできた。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
反射的に、いつものトーンで声を張り上げる。
おおはらMEN
MENは少しだけ怪訝そうな顔をしたが、それ以上は踏み込んでこなかった。
ぼんじゅうる
心臓の音しか聞こえない。
冷たい汗が背中を伝う。
それでも、笑い続けた。
今にでも「助けて」と叫びそうになる自分を、幾重もの嘘で塗りつぶして。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
誰にも気づかれないように。
誰の目にも、いつもの「ぼんじゅうる」が映るように。
彼は今日も、本心を必死に隠して、嘘と共に足を踏み出す。
それは、あまりにも不器用で、必死な「意地」だった。
あをいろ
あをいろ