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今日も、変わらない。
教室で交わされる楽しそうな笑い声
そして、それに混ざることのない私
誰かが隣に座っても、何も変わらない
ただ、空気の一部みたいな私。
窓の席から外を見る。
校庭の風が枯れ葉を転がしていた。
et
そう呟いた声は、誰にも届かない。
チャイムが鳴り響く。
私は立ち上がり鞄を取って教室をでた。
行く先は決まっている。
そう、屋上だ
屋上に着くと、冷たい風が頬を撫でる
手すりにもたれ遠くの空を見上げた
et
ここなら誰にも話しかけられない。
誰にも気づかれない。
ガチャ_____。
扉の開く音がして、振り返る。
そこには見覚えのない 男の子が立っていた
yan
彼は少し驚いたように頭を下げた。
その瞬間、私と目が合う。
yan
et
後輩らしい男の子は、
緊張した様子で話しかけてきた。
yan
yan
et
その言葉に、彼はホッとした顔をした
yan
そう言って、立ち去るかと思いきや
彼は屋上の端に歩いてきて立った。
et
yan
その答えに少し意外な気がした。
この寒い季節にわざわざ 風に当たりにくるなんて
yan
et
yan
彼はそう言って頷き遠くの方を見つめた
誰だろう。この子.....。
いつの日過ぎて私はいつも通り 窓側の席に座っていた
周りではクラスメイトが楽しそうに 会話をしている
クラスメイトAちゃん
クラスメイトBちゃん
楽しそうな声。
私は視線を窓の外に向けて、 筆箱の中身を整理している。
et
このほうが気楽だけど
そんな時、教室の扉が開いた
そして、見覚えのある顔が入ってきた
yan
後輩の赤灯ゆあんだった。
屋上で出会ったあの日から、彼は 私を見つけては声をかけるようになった
et
yan
et
私は曖昧に笑った。
yan
その問いに少しだけ驚いた。
et
yan
et
私は答えられなかった
どうしてこの子は私なんかに 興味を持つんだろう
でも嫌じゃなかった
____そう思った自分に気づき
少し戸惑った。