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ゆき

愛しているわ、皆

伯玖(はく)

…へ?

目を丸々とさせ驚いている伯玖君

ゆき

本当よ、愛しているわ

ゆき

好きなんて言う生易しい言葉じゃ表せないほど……だから「愛している」と言うの

伯玖君から目を逸らし綺麗な星空を見上げる

私は卑怯だ…でも、事実だ

別に好き勝手したいから嘘を言っているわけじゃない

本当に好きで……愛しているから発せられる

ゆき

ごめんなさいね、いきなり笑

そして、濁す

何も無かったかのように…

伯玖(はく)

いや……つーか、何しれっと何も無かったですよみたいな雰囲気出してんの?

ゆき

あ、噛み付いた笑

伯玖(はく)

またからかってるんすか?笑

ゆき

ううん、本当

ゆき

大好きで……愛してる

そう言うと伯玖君の手が頬に添えられた

ゆき

ん、?なぁに?

伯玖君の方を見るとものすごい真剣な目で見詰めてきた

ゆき

??

キョトンとした顔を見せると伯玖君は軽く吹き出した

ゆき

ちょ、何よ本当に!///

ゆき

私そんなおかしいこと言った!?

伯玖(はく)

いや?笑ただ、お前さんも同じだった事にびっくりしてな笑

ゆき

あら、じゃあ隠し上手って意味として受け取っておくわね笑

伯玖君の両頬をムニっと片手で挟む

ゆき

可愛いわね笑

伯玖(はく)

む…

ゆき

もう寝なさいな、私は累君の面倒を見るから

伯玖(はく)

……返事は?

ゆき

愛している、とだけ言っておくわね

伯玖(はく)

意地悪かよ…笑

ゆき

あら、答えじゃないの

伯玖(はく)

本当にいいのかい?

ゆき

あら、それはこっちのセリフよ

伯玖(はく)

こっちとしちゃ願ったり叶ったりだぞ

ゆき

んな訳笑

何も無かったかのように顔を背ける

伯玖(はく)

それこそ、そんな訳ないだろ

伯玖(はく)

有能で手先は器用、人間性はもちろんの事面倒見もいい…

伯玖(はく)

そんな【The嫁さん第1位】見たいな人、滅多に居ないだろ?

ゆき

私がお嫁さんになれると思う?

伯玖(はく)

なれるだろ、だってゆきさんなんだからよ

ゆき

私だから…か笑

ゆき

……あなた達がそれでいいならいいわよ、お好きになさい笑

夜はすっかりと明け…今日は休み

普通に休日だ、二日酔いだとかそんな事はなく…普通におやすみ

因みに…話している間に私達は気付けば眠っていた…起きたら累君の膝の上で寝てたし……累君は私の椅子になってたし…伯玖君は柱にもたれかかってたし……

酒が入ってたから余計に寝落ちをしたんだろう…

私は2人が起きる前に中庭に来て居た

ゆき

外……あっつ…

日傘をさしながら中庭を少しブラブラと歩いている

ゆき

はぁ〜…

白シャツのボタンを少し外し手で扇ぐ

ゆき

アイス食べたぁい…もうやだぁ……

夏バテを起こしているのか…空腹は感じず…ただサッパリとしているものや冷たいものを無意識に欲する

ゆき

あ"~……もうやだぁ…

ブツクサと文句を並べていると…突然、私の視界が真っ暗に染った

???

ゆき

んぁ……、れ…?

突然…目の前が真っ暗になったと思ったのもつかの間……次に目が覚めたのはよく分からない部屋

ゆき

??な、…ん?

倒れ込んでいたソファを起き上がり座り…少し周りを見てキョトンとした顔を浮かべる

ゆき

(な、なんで…だ?何故こいつらまでいる?)

そう、床だったり布団だったりソファだったり……

ゆき

夢…か?

自分の首に触れて…己の熱を感じる

=リアル、現実、マジの本物

ゆき

おっと……マジかい?

思わず拒否なのか…分からないが小さく 両手を上げ考え込む

ゆき

(怪異…が作り出した部屋…だよな、こいつらがいるのは……あれか?幻…か?)

取り敢えず頭と目を覚ます為に立ち上がりキッチンに入る

ゆき

あ…(結構色々ある……薬…媚薬?に、なにこれ…自白剤?)

キッチンに置かれている薬を見て一気に血の気が引く

ゆき

……叩き割るか
(やめてください)

と、とりあえず……うん、あの…紅茶を入れようか……うん、いれ…れない!待って!待って待って!変なもん入ってないよね!?

ゆき

な、ない?ない?ないよね?ないよね?ないって言ってくださいお願いします……

もうサ〇ゼ間違い探しを見るレベルで変なものが入ってないか 舐め回すように見る

ゆき

……あったら殺してやる★

見るだけ見たが…無いのを確認、紅茶を飲もうとホットミルクを作りティーカップにティーパックを入れホットミルク を注ぎ込む

ゆき

…スンスン……(変な匂いもなし…牛乳で作ったから余計に匂い薄いかな…まぁいいか)

砂糖を入れ軽くかき混ぜる

ゆき

……口にしたくねぇ〜…

思わずド本音漏れたよね

だって怖ぇよ!こんな変な場所にいきなり連れてこられて仕方ないから飲むけど!でも怖ぇよ!媚薬とか自白剤がある場所に置かれてた紅茶に今から口付けんだぜ!?怖ぇよ! わかるだろこの気持ち!

ゆき

……な、何とかなる…うん、なるよ大丈夫大丈夫(ジロくんもいるし……平気、なんかあったら助けを求めりゃいい)

ま、まぁね…頭冴えなきゃなんもねぇから…そう、うん…… (もう無理矢理納得させてる)

ゆき

…(えい!)ゴクッ……あ、待ってちょー美味

美味かった!(?)

ゆき

っそだろぉ……?もっとこう…ね?マズイイメージあったわ…(裏切られたわァ…いい意味で)

紅茶を飲み干してから…部屋の扉を開けようとドアノブに触れて回すが……ガチャガチャと金具がぶつかる音しかしない

ゆき

(開かない…わな、【あれ】やんなきゃ無理か…?)

扉から離れ扉の上にある謎の看板を見る

以下、看板内容 異性の前で嘘をつくことなかれ、真の己を相手に伝えるべし、さすれば扉は開かれ汝らの開放を検討しよう

ゆき

……なんで検討なんだよ

…なんで検討なんだよ! (大切な事なのでね)

ゆき

(さて、まぁやることはわかった……何がなんでも口が開かれなかったら薬でも何でも使ってゲロっちまえよってことね)

やることは完全に理解した

ゆき

どうしたものか…厄介の極まれりだ

暫く考え込んでいると…突然、誰かに後ろから抱き着かれた

ゆき

!!

後ろを振り向くと…そこには眠気まなこの大我くんが居た

大我(たいが)

なぁーんでお前が居るんだ〜?ゆきぃ

ゆき

私だって知らんよ、怪異関係のヤツに無理やり巻き込まれた形だと思うわ

大我(たいが)

ふーん……

大我くんはスリスリと頬を擦り合わせた

ゆき

はぁ〜…もう最悪……何でこんな場所に…

しばらく考えていると… ある事を思い出した

ゆき

(真実の部屋…って奴か…)

真実の部屋…その名の通りの部屋だ まぁ、ここの部屋での【真実】とは何もかも全て正直に話すことも含まれているが…【心から思っている事】を話す事もここでは【真実】と認定されているのだ

ゆき

(怪異の調査依頼が上がってたから詳細は知ってるけど……薬使ってまで吐かせるるとか…マジかよ)

大我(たいが)

なぁ〜、ゆきぃ?

ゆき

も〜、なによぉ……からかうぞコノヤロウ

大我(たいが)

取り敢えず全員起こすか〜?オイラ的には不服だが……お前にとっちゃ起きてもらう方が良いだろ〜?

ゆき

…そうね……ここの説明は私がするから

面倒臭い…ただそれしか無かった……

大我くんは今の私の気持ちなど露知らず…全員を無理やり起こし始めた(寝起き悪い奴らも手酷い起こし方するからご機嫌取りもしなきゃ……私可哀想)

ゆき

よ、よぉしよしよし、そんな拗ねなくていいからァ〜ね〜?尋くーん

尋(じん)

あいつを殺す許可をくれ‪💢

大我(たいが)

おいおい尋さん笑何無理なこと言っちゃってんの?笑

ゆき

頼むから煽んなボケナス!‪💢

玲音(れお)

愛されセンパイ、オレの頭も撫でてよ‪💢

ゆき

ねぇもうマジでいい加減起こし方ってもんを学べよ!‪💢(飼育員さんは大変です)

今の心境は…飼育員さんは凄いって言うのと千手観音が羨ましいなって…… 思っております……

昴流(すばる)

あ、あのぉ…色々見てきたんだけどね?

次郎(じろう)

此処はそこの人が思っている通りの部屋ですね

ゆき

うっわだる〜…

昴流(すばる)

真実の部屋は確定です、薬関係も軽く調べたのですが……本来の作用以外は検出されなかったそうで…

ゆき

ホント?あ、ねぇ私が飲んでた紅茶とかは?

次郎(じろう)

無いですね、The紅茶です

ゆき

良かったァ〜!

尋(じん)

おい、もっと撫でろ

ゆき

ひ、ひぇ〜…ひどいよぉ……ナデナデ

不機嫌組の面倒を見たあとは……

ゆき

んで、真実だのなんだのってなによ

ゆき

え、何?やりたくなっちゃった?セックスしたくなっちゃった?ついに

次郎(じろう)

デリカシーが皆無の人ってある意味この場面だと嬉しいですね

ゆき

ジロくん今結構大事なんよ……って、今更だけどなんであんたもいるのよ

次郎(じろう)

好きですから?

ゆき

そりゃよかった、君もそうだったのかと今安心しているよ

伯玖(はく)

この怪異の出現条件って【嘘をつき続けた人】
だよな?

塔真(とうま)

えぇ、私達は貴女に嘘をついていることは有りません……つまり、私たちが今ここにいるのは…貴女が私達を
【無意識に求めていた】
と、断定する方が正解かと

ゆき

…悪趣味な部屋ぁー!ぶっ壊してやる!

伯玖(はく)

待て待て待て待て、此処で暴れたってなんもねぇだろ

ゆき

つーか伯玖!お前わかってんだろ!何しれっと「自分なんで巻き込まれてんだろ」見たいな顔してるけど!

伯玖(はく)

そーですよ?普通に知って普通に面白がってるだけですよ?笑

ゆき

クッソ!これあれだろ!意地悪な奴だろ!

ムスッと拗ねた顔を見せる

昴流(すばる)

い、意地悪……ですか

玲音(れお)

オレらも来る必要なくない?

ゆき

それはシンプルにお前らが嘘つくからだろ

エドさん

どうやら…芋ずる式に連れ来られたのかもね

ゆき

さいっあく…つーか嘘ついてないとか言っておきながら嘘ついてんじゃん

伯玖(はく)

それは俺ら(3年)はって意味だろ笑

ゆき

そーゆー意味かよ…あーもう、くっそ最悪……

累(るい)

確か〜…部屋の中に居る限りは真実を話さなきゃいけないんでしょ〜?

ゆき

……この部屋から出たあと…消えるよな?記憶

累(るい)

消えないって〜

ゆき

…嫌いだわ……私ここ…

翔平(しょうへい)

ちょ、待て待て待て待て、頼むから武器を出すな

ゆき

無理矢理でも暴れて出てやる……‪💢

エドさん

彼女が落ち着くまで紅茶でも飲むかい?

累(るい)

淹れるの俺ちゃんでしょ〜、怪我しちゃダメだからね〜ゆきちゃん

ゆき

怪我してでもここから出てやる‪💢

ここに時間の概念は無いため…ただ無駄な時間を過ごしただけでした★ (傷一つ付きませんでした)

ゆき

……寝よう

昴流(すばる)

現実逃避が始まりましたね…

ゆき

もうやだぁ!ねんねする!

エドさん

良い居合いが見れて満足満足♪

ゆき

ふぇ"ーん!

ゆき

もうやだぁ!意思が無駄に強すぎるよ〜!

ソファの上で駄々を捏ねております

ゆき

むぅ…わかったわよ!もう!観念して話しゃいいんだろ!

ソファでうつ伏せになりヘニョんと垂れしっぽと耳が垂れる

ゆき

……うぬうぬ…(.. )

伯玖(はく)

今悩みます?

ゆき

う"〜…だ、だってぇ……違うじゃん…

ゆき

あんたらみたいに無駄に精神が強い訳じゃないからさぁ……

伯玖(はく)

こっちでバラす?バラす?

ゆき

ちょっとワクワクすんの辞めてもらえる!?恥ずかしいんだよ!///

ゆき

つーか……察しろよ…///

累(るい)

ここまで来て普通言う〜?

玲音(れお)

やば笑精神まで弱いとかもうどーすんの笑笑

ゆき

ねぇなんでそうやって
意地悪言うのさぁ!!

体を起こし恥ずかしさから 少し涙目になる

ゆき

マジで意地悪…嫌い……

翔平(しょうへい)

嫌いって言われてもなぁ?俺ら分かんねぇし?

ゆき

う"〜……///

顔を手で覆い隠す

累(るい)

普段ズバズバ言うのにここでは何も言わないんだね〜笑

ゆき

んぅ...///

ゆき

え、っと…///ん、ぅ……///

体を縮める

累(るい)

ゆきちゃーん?ニヤニヤ

ゆき

う、うるさい!///

ゆき

お、お願いだから…恥ずかしいから……///

累(るい)

言わないの?出れないよ?お薬飲んで話す?

ゆき

あ、悪魔の囁きじゃん!

累(るい)

飲む?飲んじゃう?笑

ニヤニヤとしながら薬瓶を見せて来る 累君

ゆき

……それ、媚薬とかじゃないよね?ちゃんと自白剤だよね?

累(るい)

そうだよ〜?

ゆき

う、うぅ…の、飲めばいいんでしょ!飲まなきゃ進まないんでしょ!///

恥ずかしさを紛らわす為に薬を飲み干す

ゆき

プハ…うぇ、変な味……

変な味で思わず舌を出し顔を顰める

エドさん

尋問でも始めるかい?

ゆき

えぇどうぞ…(薬の変な味のせいで熱が冷めて良かった…)

こうして…悪趣味な奴らからの尋問が始まった

累(るい)

俺ちゃん達のこと好き?

ゆき

……好き

累(るい)

どれくらい好き?

ゆき

え、っと…あ、…愛してる…?

エドさん

累君それ最初から聞く?笑

累(るい)

いやぁ、照れるかなぁって思って笑

累(るい)

照れないってことは…普段からそう思ってるってことだよね?

ゆき

え、っと…まぁ……可愛いし

ゆき

あと、かっこいいし…なんだかんだ……気遣い上手だし…大我くんとか尋くんはそこまで上手じゃないけど…でも、安心するし

ゆき

まぁ…嘘はついてないかな、愛してるのは本当……

昴流(すばる)

これ…本当のことしか言ってないんだよね…

ゆき

マジのことしか言ってないし

累(るい)

ゆきちゃんはいつから好きになったの?一目惚れ?

ゆき

ん〜…とね、何時からだろ…

ゆき

気付いたら…かな

ゆき

いや?

また耳としっぽが垂れる

伯玖(はく)

何時もよりすぐショボンってするな…行動まで反映するのか

累(るい)

嫌じゃないよ〜、ゆきちゃん素直で可愛いね?

ゆき

!!可愛い?フリフリ

エドさん

素直…と、言うか……ただの正直というか…

玲音(れお)

へぇ、そんな顔するんだ

累(るい)

嬉しいの?

ゆき

ん〜…わかんない

ゆき

でもしっぽ揺れちゃうし多分嬉しいと思うフリフリ

尋(じん)

本当にゆきなのか怪しいな…

ゆき

ゆきだよ?

翔平(しょうへい)

性格までコロッと変わるのか

ゆき

そこまで変わってないし

累(るい)

ていうか可愛いって…俺ちゃん達そこまで可愛い?

ゆき

可愛いよ?子犬ちゃんみたいで甘やかしたくなるもん

翔平(しょうへい)

俺らの事は?

ゆき

ん〜……ヒートの時面倒見てくれたし結構好印象だよ?

ゆき

触りたがる人…居ないからさ、ヒートの時

昴流(すばる)

確かに…ヒートの時は辛いですよね

昴流(すばる)

本人も、こちらとしても

ゆき

迷惑かけてばっかだもんねぇ…

伯玖(はく)

迷惑とか思う訳ないでしょ?

伯玖(はく)

ていうか…もっと迷惑を掛けていいと思ってる程だし

ゆき

そ、それはもちろん嬉しいけど…これ以上迷惑掛けていいのかなって思ってる所はあるの

ゆき

迷惑掛けてばっかだから…少しは……その、た、頼られたい…?って言うの?

ゆき

そういうの……あるし…

言葉を包み隠さず言うが…体はどうも恥ずかしさを紛らわそうと手を触ったり顔を逸らしたりする

ゆき

ひ、庇護欲?とかじゃないんだけど……なんて言うの?その…えと……ちょっと…て言うか……頼られる立場にもなってみたいなぁ…なんて…エヘヘ

全員)(何だ/ですかこの可愛い生物はッ……)

とあるグールは愛され症

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