自殺活用課

俺とその女性は、急いで物陰に隠れる。

女性は、息を整えている。

俺は小声になる。

女性は俺を見て、優しくニコッと笑う。

JKばかり殺していた男が叫んでいる。

もう既に、20人ほどの人が血まみれになって転がっている。

ｵｴｯ

俺は吐きそうになるのを抑える。

人殺しの周りには、死体以外誰もいない。

多分、まだ生き残ってる残りの人達は物陰に隠れているのだろう。

お爺さんに馬乗りになっていた男は、不気味な笑みを浮かべている。

2人とも、まるで人間じゃない。

俺はガクガク震える足を抑えながら、覚悟を決めた。

俺は、聞こえる程度の小声で優しい女性に話しかける。

ｷｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!

今度は女の人の悲鳴が鳴り響いた。

ﾊﾞﾝｯｯ! ﾊﾞﾝｯｯ!

銃を持った男が、女の人に何度も撃っている音が響き渡った。

あるはずがなかった。

俺は、ゴクリと唾を飲みこむ。

俺は、本当の意味でもう一度、覚悟を決めた。

息を整える。

そして、3秒数える。

3

2

1

俺は、勢いよく飛び出た。

そして、奴と目が合う。

彼の顔色が変わるのがわかった。

俺は、ユナの所を目掛け一気に走った。

ユナの所まであと少し

ｶﾞｼﾂ

俺の腕が、掴まれる。

そして、男は刃物を大きく振り上げる。

ｽﾞﾊﾞｯ！

ﾊﾞﾀﾝｯ

馬乗りの男は、背中に大きな斧がグッサリ刺さったままその場に倒れた。

そういうとユナは、馬乗り男の背中にぶっ刺さった斧を引き抜く。

ﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬ

ユナの顔は、馬乗り男の返り血で染まる。

そういうとユナは、精一杯斧を振り上げる。

ｽﾞﾊﾞｯ！！！

ｺﾞﾛﾝｯ ｺﾞﾛﾝｯ

奴の生首が、転がる。

俺は我慢が出来なくなり、その場で吐いた。

ﾊﾞﾀﾝｯ

俺はとうとう、意識を失った。