天音
ウッ……
天音
……え、?
天音
……
天音
…な……何、?ここ…
鳥、?
何か探し物ですか?
天音
……鳥が喋ってる…
鳥、?
その服…
鳥、?
新しい者ですね
鳥、?
道案内致します
鳥、?
どうぞこちらへ
天音
……
天音
ね、ねぇ
鳥、?
はい?
天音
ここ何処なの、?
鳥、?
うーむ…
鳥、?
天国ですかね、?
天音
……
鳥、?
神の使いになることも出来る所です
天音
……神の使いって、?
鳥、?
天使の事です。
天音
…天使って何するの、?
鳥、?
そーですねぇ…
鳥、?
世界の状況を見たり、
鳥、?
時には、人の死を手伝う。
鳥、?
ざっとこんな感じですかね。
天音
……人の死を手伝うって、?
鳥、?
…死にたいと思ってる人を、更に死に誘うのです。
天音
……は、?
鳥、?
結構多いんですよ、人手が足りなくて…
天音
待って…待って……
鳥、?
はい?
天音
生きたいって思えるようにするんじゃなくて、?
鳥、?
えぇ。
天音
なんで、?
鳥、?
だって、その人はもう何も持てないでしょう。
鳥、?
全部捨てるんですよ。
鳥、?
逃げるんです。
鳥、?
だとしたらサポートしましょう。
天音
……そんなのってないよ…
天音
寄り添うべきだよ…
鳥、?
ヨリソウ?
天音
…そうだよ、!
鳥、?
そんな言葉は聞いたことありません。
天音
…へ…?
天音
な、なんで
鳥、?
なんで…
鳥、?
……きっと、ずっと神の使いをしていたんですから。
天音
……
天音
……そんな言葉をわからなくなるくらいなら地獄に落ちた方がマシだ。
鳥、?
…残念ですね
鳥、?
……兄に会えるかもしれないのに。
天音
……ッ…うるさいッ!!!!!
天音
どうしてそうなるのッ!!!!!!
鳥、?
…だって、神の使いにだってなれる。
鳥、?
そしたら現世に行ける。
鳥、?
相手に見えなくても、自分が見えるんだからいいじゃない。
天音
……あぁ…そう……
天音
別に要らねぇよ!!!!!
天音
そんな特権…ッ…
鳥、?
じゃあなぜ涙を流しているの?
天音
は、?
鳥、?
……兄に会えなくなるのが悲しいんだろ。
天音
そんな訳ない、!
鳥、?
いや、そんなことあるね。
鳥、?
顔に書いてある。
天音
…
天音
じゃあなってやる……
天音
なんでもこなしてやるよ、!
鳥、?
そう、それが貴方の本当の答えね。
天音
あぁ。
鳥、?
では、そこまでご案内します。