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コメント
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猗窩座、やっぱお前は最高の男だよ😭
闇に沈む、底知れぬ空間
幾千もの柱と、永遠に続くような回廊
そこは、無限城
低く、ゆっくりと、柱が沈むような音が響いていた
上弦の伍 玉壺
玉 壺
上弦の肆 半天狗
半 天 狗
猗 窩 座
ー べん ー
鳴 女
猗 窩 座
玉 壺
上弦の弐 童磨
童 磨
猗 窩 座
ー ゴパ ー
童 磨
童 磨
猗 窩 座
鳴 女
上弦の壱 黒死牟
黒 死 牟
突如として、空気が変わる
まるで世界が静止したかのように、空間の全てが凍りつく
地鳴りと共に、無限城の中心に黒い瘴気が集まり、鬼舞辻無惨が姿を現す
その存在だけで、心臓が握り潰されるような圧が、全ての鬼を跪かせた
鬼 舞 辻
声には感情が無い
ただ冷たく、事実を突き付ける
童 磨
童 磨
童 磨
鬼 舞 辻
頭を垂れる鬼たちの中に一人、遅れて姿を現す影があった
金髪に蓮の髪飾り
薄紅色の儚げな瞳の少女
上弦の零 蓮華
蓮 華
無惨の視線が、静かに蓮華へ注がれる
鬼 舞 辻
蓮 華
鬼 舞 辻
鬼 舞 辻
蓮華の表情は変わらない
だがその沈黙に、猗窩座が僅かに視線を向けた
蓮 華
鬼 舞 辻
鬼 舞 辻
ー べん ー
半 天 狗
会議の後、蓮華は一人きりで静かな回廊に立っていた
その隣に、いつの間にか猗窩座が来ていた
猗 窩 座
蓮華は暫く黙ったまま、遠くを見つめた
蓮 華
猗 窩 座
蓮 華
猗 窩 座
蓮 華
蓮華は、微かに笑った
ほんの僅か──
その笑みが、人間だった頃を思わせるような、柔らかなものに見えた
だが彼女の瞳には、すでに決意が宿っているようだった
蓮 華
蓮 華
無限城の風が、淡く吹き抜ける
誰の温もりも無い
冷たい風邪だった