ミツキ
(はぁ...何言ってるんだろう...私...そんなこと思ってないのに...恥ずかしくて...勝手に口が動いて...)
リョウ
(ミツキ...今日冷たいなぁ傘にくらい入れてくれてもいいのに...)
ユウ
大丈夫?入れてあげよっか?
リョウ
あ、うん...ありがとう...
ミツキ
(ユウちゃんはやっぱり優しいなぁ...なんで私は...あれ...?涙出てきた...なんでだろ...)
ミツキ
ちょっと学校に忘れ物したから取りに行くね!先帰ってて!
マイ
わかった、また明日ね〜!
ユウ
うん、バイバイ!
リョウ
あ、俺も用事思い出した!ごめん!
マイ
うん!また明日!
ーーーーーーーーーー
リョウ
おい、待てよ。
リョウ
ミツキ、なんで泣いてるんだよ。
ミツキ
何でもないよっ!
リョウ
何でもなくないだろ。
ミツキ
ほっといてよ。
ミツキ
先帰っててって言ったじゃん...
リョウ
俺はミツキに用事があるんだ。
ミツキ
何?
リョウ
落ち着いて聞いて。
リョウ
俺はミツキのことが好きだ。俺と付き合ってくれないかな…
ミツキ
...私のことからかってる?私の気持ち知っててからかってるんでしょ!シュンくんがマイちゃんに告白した時みたいに嘘だよって笑うんでしょ!
リョウ
...は?なんだよ、それ。
ミツキ
え...マイちゃん、シュンくんに告白されたんだけど、全部嘘だって笑われたって...最近、嘘告白が流行ってるって...
リョウ
俺はそんなことしない。ミツキのことほんとに好きだから。信じて。
ミツキ
...ありがとう。(でも、マイちゃんのこともあったし、こんなに人気者のリョウくんと私が付き合ったら周りから批判されるに決まってる...!)
ミツキ
私もリョウくんのことが好き...でも...ごめん、今はまだ気持ちの整理が出来てないの...
リョウ
そっか、そうだよな…。じゃあひとつだけ約束して欲しいことがある。
リョウ
俺が今よりもっと有名になったらミツキのこと迎えに来るから。その時、まだ俺のこと好きだったら真剣に考えて欲しい。
ミツキ
分かった。
それから数日後リョウくんは芸能界で活躍するため、アメリカに渡っていった。
ミツキ
(でもね...リョウくん、きっとリョウくんが有名になる頃にはもうリョウくんは私のことなんて覚えてないよ。)
ミツキ
(私たちは名前すら覚えていない赤の他人という関係に戻っていると思うよ...)
次回もお楽しみに!