TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

冬嫌いの少女

一覧ページ

「冬嫌いの少女」のメインビジュアル

冬嫌いの少女

1 - 冬嫌いの少女

♥

3

2019年06月08日

シェアするシェアする
報告する

水無瀬 冬華

寒い…

私は冬が嫌いだ

理由は単純

気持ちが何となく暗くなる

名前にも冬が入っていて

私はこの名前も嫌いだ

水無瀬 冬華

なんで冬ってこんな寒いんだろう

水無瀬 冬華

景色はきれいなのになぁ…

女子A

ふーゆっかちゃん?

水無瀬 冬華

…なに?

女子A

これ、捨てといて

女子B

あ、これ先生に持っていっててね!よろしく〜!

水無瀬 冬華

…なんで…

女子A

ん?なんか言った?

女子B

友達だから、やってくれるよね?

水無瀬 冬華

…分かったよ

女子A

わぁー!冬華ちゃん優しぃー!

女子B

ね!ありがとうー!

ありがとう…

この人達に言われても嬉しくないのは何故だろう

私は別にいじめられてる訳でもない

距離を置かれてる訳でもない

毎日楽しいって

思ってた

水無瀬 冬華

これは捨てて、これは…先生…

水無瀬 冬華

高倉先生!

高倉 剛

ん?なんだ?

水無瀬 冬華

これ、あの子達が先生にって

高倉 剛

あぁ、今忙しいから、そこにおいてて

水無瀬 冬華

あと…先生…相談なんですけど…

高倉 剛

また、女子たちの話か

高倉 剛

女子のことわからんから、自分達で解決してくれよ

高倉 剛

はぁ…

なんでため息をつかれなきゃいけないんだろう

水無瀬 冬華

すいません…失礼します

これだから、学校は嫌いだ

水無瀬 冬華

深く考えなかったら、楽しいはずなのに

いじめられてる訳でもない

距離を置かれてる訳でもない

でも…なんだか…

誰も私を見てくれない

みんな私を友達と思ってくれてない

私は…1人ほっちだ

冬の寒さが私を寂しくする

黒川 美來

いたっ

水無瀬 冬華

あ、ごめんなさい!

黒川 美來

ぼーっとしてないでよ…って

黒川 美來

大丈夫?あんた

水無瀬 冬華

はい?

黒川 美來

なんか疲れてそうだけど

水無瀬 冬華

そ、そう見える?

黒川 美來

うん

黒川 美來

はい!一緒に保健室いこー!

水無瀬 冬華

え?え?

黒川 美來

真由美先生ー!患者ですー!

真由美先生

そんな嬉しそうに言わないの

真由美先生

あら、水無瀬さんじゃない

黒川 美來

あれ?知ってるの?

真由美先生

よく、来るからね

水無瀬 冬華

いつもお世話になってます…

真由美先生

水無瀬さん体弱いから、あんまり無理しちゃダメよ?

水無瀬 冬華

今日は、なんともなかったんですけど…

真由美先生

あら?じゃあまたうちの黒川ちゃんが強引に?

真由美先生

ごめんなさいね、この子寂しがり屋なので

黒川 美來

ちがう、保健室にずっといてもつまんないの

水無瀬 冬華

黒川…さん?

黒川 美來

うん?そうだよ、黒川美來です

水無瀬 冬華

黒川さん…って同じクラス

黒川 美來

へーそうなんだ!

黒川 美來

入学してからずっとここだから誰と一緒かもわかんないや‪w

黒川 美來

ずっと保健室登校で、クラスに1度も顔を出したことがなく、

そのせいか、みんなからは名前も知られてないことが多い

私は隣の席で、プリントとかの整理もしてあげてたから

黒川さんのことは知っていた

こうやって会うのは初めてだけど

水無瀬 冬華

黒川さんは…なんでクラスに来ないの?

黒川 美來

うーん、つまんないから

真由美先生

保健室もつまんないんでしょ?どこだったらいいのよ

真由美先生は苦笑混じりにそう言った

黒川 美來

保健室のほうがマシって言ってるの

黒川 美來

そもそも学校にきたくないのに、

黒川 美來

クソな先生が家に来て

黒川 美來

「いじめとか面倒くさいから早く学校来いって」

黒川 美來

ほんと、最低だよね

黒川 美來

こっちはいじめられてる被害者だっつーの

真由美先生

はいはい、水無瀬さんにそんな暗い話しないの

黒川 美來

だって、水無瀬さんもでしょ?

水無瀬 冬華

え?

黒川 美來

水無瀬さんもいじめられてるんでしょ?

水無瀬 冬華

…いや…

水無瀬 冬華

いじめられてるっていうか…

水無瀬 冬華

みんなから直接的ないじめを受けてるわけじゃないし

水無瀬 冬華

なんか…だれも私を見てくれない

水無瀬 冬華

そんな感じ…

真由美先生

難しい年頃なのね

黒川 美來

そういうの分かる

黒川 美來

ようはいろいろ押し付けられてるんでしょ?

黒川 美來

私もそうだった

黒川 美來

直接的ないじめはなかった

黒川 美來

だけど私を皆いいように使うんだ

黒川 美來

そんな奴が集まったクラス

黒川 美來

行きたくないよね

分かってくれる人

始めて見つけた

水無瀬 冬華

私…深く考えすぎなのかなって思ってた

黒川 美來

それは違う

黒川 美來

いじめは自分が苦痛に思ったらいじめなんだよ

黒川 美來

そんなことでって言われるかもしれない

黒川 美來

だけど、こっちはつらいんだよって

黒川 美來

言ってやりなよ

黒川 美來

つらいんだったら、私みたいにこうやって楽すればいい

黒川 美來

わざわざ縛られなくていいんだよ水無瀬さん

水無瀬 冬華

黒川さん…

黒川 美來

言いたいことちゃんと言えば?

黒川 美來

ダメかもしれないけど、動かないと何も変わらない

水無瀬 冬華

水無瀬 冬華

私、次の授業あるから…

水無瀬 冬華

失礼します

バタン

水無瀬 冬華

何も…変わらない…

女子A

あ!冬華ちゃん!

女子B

そういえば、先生に渡してくれたんでしょ?ありがとー!

女子A

あとさー次のお願いで…

女子B

これと!それとー…

水無瀬 冬華

…だ

女子A

ん?

水無瀬 冬華

いやだ!

女子B

え?

水無瀬 冬華

もう、全部押し付けないでよ

水無瀬 冬華

忙しいわけじゃないのに

水無瀬 冬華

みんなだけ遊びにいって

水無瀬 冬華

面倒くさいことは押し付けて、

水無瀬 冬華

もうやだ!

水無瀬 冬華

あっ…

言ってしまった

心の中でおさめるつもりが

全部言ったしまった

水無瀬 冬華

ご、ごめ…

女子A

ごめんね!

そう言うと2人は私に少しだけ泣いたような声で謝ってきた

水無瀬 冬華

え?え?

女子A

そんなに悩んでるなんて気づかなかった

女子B

今まで友達にはそんな感じだったから…

女子A

冬華ちゃんも気にしてないかと…

女子B

ほんとにごめん!

女子A

許してくれないよね…

水無瀬 冬華

そっか…

水無瀬 冬華

悪気があったわけじゃないんだね

今はそういうのが普通なんだ

水無瀬 冬華

なんだ、勘違いしてた

水無瀬 冬華

ごめんね、私こそ、2人のことわるくいって

女子A

ううん、悪いのは私達

女子B

本当にごめん

女子A

冬華ちゃん

水無瀬 冬華

うん?

女子A

こんな私達だけど…

女子A

仲良くしてくれるかな?

強引なとこもあるけど

いい所、優しい所

色んな1面

私のほうが2人のこと見てなかったんだ

水無瀬 冬華

私でよければ!

もっと2人を知りたい

しって、仲良くしたい

寒い冬

暖かい2人の手が

私を包み込む

冬っていい季節だな

どうも、作者のまれとです⸜(*˙꒳˙*)⸝

好きなのにlaststoryが

♡50になりました!

本当に嬉しいです!

今度はホラーにも挑戦してみようと思います!ぜひ次も見てください!

ご覧いただきありがとうございました

良いと思ってくださったらハートをよろしくお願いします!

loading

この作品はいかがでしたか?

3

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚