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玉壺がゆっくりと姿を現した。壺の中で水が揺れ不快な音が響く。
また何か言われる。そう思ったのに。
玉壺
玉壺
玉壺
玉壺
やけに饒舌でやけに機嫌がいい。
玉壺
玉壺
気づけば足元が崩れ無限城へ。
無惨は最初から知っていたかのように静かに見下ろしていた。
無惨
無惨
玉壺が口を挟む。
玉壺
無惨はそれを一瞥しるなへ視線を戻す。
玉壺
玉壺
珍しく否定も修正もない。ただの肯定。
胸の奥が少しだけ締めつけられた。
――怖い。何も思わず人を殺せたことが。
その感情に気づいた瞬間琵琶の音がひとつ割り込む。
月
月
鳴女
鳴女だった。
鳴女
鳴女
淡々とした声。でも確かに褒めている。
鳴女
月
月
鳴女
鳴女はほんの一瞬だけ目を伏せる。
鳴女
鳴女
それが鳴女なりの最大限だった。
褒められた。認められた。でも心にはぽっかりと穴が空いたまま。
次の鬼はどんな人なんだろう。また何かを手放すのだろうか。
そう思いながらるなは布団を強く握りしめた。