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12月第1週の火曜日、 木村くんに会うまで残り5日。
この日はいつも通りの1日だった。
本命の木村くんとも、 新入りの水元くんとも 他愛のないLINEが続いていた。
*
12月第1週の水曜日、 木村くんに会うまで残り4日。
この日もいつも通りの1日だった。
はずなのだが。
紗良
何か、木村くんよりも 水元くんからのLINEを 待っているような気がする…?
水元くんは重い人だった。
まだ高校生なのに、 次に付き合う人とは結婚を考えたいと 言っていたことがある。
良く言えば 「誠実」「真面目」「一途」 というような言葉が似合う人だった。
紗良
顔はイノシシだし、 性格も紗良と全然違ったが
いつの間にか水元のことが 気になるようになっていた。
木村くんよりも連絡がまめだからだろうか。
*
12月第1週の木曜日、 木村くんに会うまで残り3日。
この日が運命の分かれ目だった。
紗良
紗良
水元
ついに来た。
心臓がうるさかったが、 平静を装って返す。
紗良
水元
紗良
木村くんと2週間前から約束している 12月の第1日曜日。
どうしよう。どうする?
紗良
どちらかの予定をずらせばいい。
そうすれば2人とも会える。
でも何故かそれは出来なかった。
直感が、ここで1人に絞れと 言っている気がした。
そして、紗良の心は どちらを選ぶか決まっていた。
紗良
紗良は水元と会うことにした。
木村くんには断りのLINEを入れた。
木村
返ってきたのはこれだけだった。
紗良
少しだけショックだった。
*
*
*
LINEにて。
紗良
千夏
千夏
紗良
風花
紗良
紗良
風花
千夏
風花
紗良
風花
紗良
千夏
風花
紗良
千夏
風花
紗良
風花
紗良
千夏
紗良
紗良
千夏
千夏
紗良
風花
そして、12月の第1日曜日がやってきた。