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夕方
生存者数 : 37名
風見 悠真
悠真、ご飯できたよ! 降りておいで!
風見 悠真
ダイニングテーブルには、カレーの鍋 とサラダ、漬物が並んでいる
母
大盛りのカレーをよそってくれた
風見 悠真
父
風見 悠真
風見 悠真
母
母
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
父
父
母
母
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
父
父
母
風見 悠真
風見 悠真
父
母
母と父はニヤニヤ笑みを浮かべていた
風見 悠真
ダイニングは笑い声で溢れていた
カレーを食べながら、ふと悠真は思う
この平和な生活がいつまで 続くんだろうな…
そんな思いが頭をよぎり、 胸が締め付けられた
母
母
風見 悠真
風見 悠真
母
母
風見 悠真
父
父
げ…!!
風見 悠真
風見 悠真
母
ギクッ
風見 悠真
風見 悠真
母
母
風見 悠真
食事を終え、皿を洗うのを手伝った後、リビングのソファに座った
テレビをつけ、チャンネルを転々としていると・・
風見 悠真
静岡県内の障害者介護施設の映像が映っている画面が気になり、視聴を継続することにした
風見 悠真
テレビでは落ち着いた声のアナウンサーが最近の事件を伝えていた
母
風見 悠真
風見 悠真
母
母
風見 悠真
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
父
父
母
母
風見 悠真
ザワザワ…
ニュースキャスター
悠真はリモコンをテーブルの上に置くと、自分の部屋に行くことにした
風見 悠真
風見 悠真
23:12
家の明かりが消えた
悠真はベッドから起き上がり、グレーのパーカーとジーンズに着替え、家の鍵をポケットに入れた
音を立てないようにして、家を出た
能力を確認した時から、ずっと 試してみたいと思っていた
自分の力を確認しておかないと、友達も家族も守れない
そんな考えの元、悠真が来たのは家からそう遠くない公園だった
風が頬を撫で、遠くで電車の音が微かに聞こえる
公園に着くと、ブランコや滑り台が 月明かりに照らされている
誰もいないことを確認し、 深呼吸をする
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
公園の中央に在るハシゴ、複数の滑り台が合わさった超大型遊具を登った
一番高い滑り台がある場所に向かうと、柵の上に無理やり足を乗せて屋根の上に登った
小さな子供には到達出来ない場所では あるが・・
もしそんな子がここに居たとしたら、親に怒られるのは間違いない場所だ
高さは6メートルくらいはある
風見 悠真
高い
風見 悠真
高所による恐怖感から胃はキリキリ、足はガクガクと小刻みに震えていた
風見 悠真
風見 悠真
あぁ…
一歩、踏み出して・・
また…一歩
もう一歩!!
トッ!!
風見 悠真
体が宙に浮き、地面に落ちる
フワリ…
風見 悠真
着地する前の一瞬、フワリとした浮遊感が感じられた
風見 悠真
着地と同時に、感じる筈の衝撃や痛みが…ない
膝も足首も、なんともない
風見 悠真
風見 悠真
驚きと安堵が混ざり、思わず笑って しまった
風見 悠真
アクティブ(Active)能力 ・空中で再度、跳ぶことが出来る。 (CT10秒)
風見 悠真
その場でジャンプをし、"跳べ"と 念じてみた…
が、何も起こらなかった
風見 悠真
もう一度ジャンプをし、同様にして 念じてみた
風見 悠真
風見 悠真
その後も何度かアクティブ能力を行使しようと試みた
風見 悠真
羽ばたけ!!
アクロバット!!
アクティブ能力発動!!
ジャンプ!!
飛び立て!!
跳べ!
風見 悠真
不安に感じた悠真はもう一度、画面を出して能力を再確認した
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
その後も何度かアクティブ能力を行使しようと試していると・・
ドッ!!
突如として体が真上に跳び上がった
風見 悠真
跳び上がった体は遊具を越える 高さにいた
あああああああああああああ!!!
バランスを崩して背中から落ちたが、 ダメージはゼロ
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
あれから何度か能力を試していく内に 把握できたことがある
アクティブ能力を使う条件として、 [飛びたいと思う意思] [空気を蹴るような足の動き] の2点が必要だということ・・
足裏だけでなく体のどの部分から落ちても大丈夫だということだ
それらが確認できてから、悠真は・・
遊びまくった
ジャングルジムの頂上へひとっ飛びで 到達したり・・
木の枝から他の木の枝に 跳び乗ったり・・
0:30
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
翌日、8:30
カーテンの隙間から差し込む夏の陽射しが、部屋を明るく照らしてくれている
ベッドから這い出し、ストレッチをしながら、昨夜のことを思い出した
風見 悠真
風見 悠真
階段を下りると、母が朝食の 準備をしていた
トーストとスクランブルエッグの香りがリビングに漂う
母
風見 悠真
朝食を食べ終え、ある程度時間が経過して・・
風見 悠真
母
風見 悠真
風見 悠真
朝は静かで、住宅街の道には自転車に 乗った子供や散歩中の老人がちらほら
店につき、ノートコーナーで適当な キャンパスノートを手に取る
レジで牛乳と一緒に会計を済ませ、 袋を手に店を出た
ビリッ
ポケットの中でスマホが振動したと 思ったけど違う
頭の奥で電流が走るような感覚がした
目の前に画面が現れ、赤い文字が 点滅している
能力者2名が死亡、残り35名
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
周囲を見回すも、買い物袋を持った主婦や、大学生っぽい男がいるだけだ
怪しい雰囲気はない
風見 悠真
深呼吸して、画面を閉じた
風見 悠真
風見 悠真