放課後...
まゆなろ
っふぁ、眠いなぁ
ここにはよく子供が通る。
そのため、笑われやすい。 気にされやすいんだ。
子供
あ!ねぇねぇそこの男の人!
まゆなろ
あっと、何かな
子供
どうしてお兄さんは手がないの?
まゆなろ
...?
一瞬考えた。 その時にはどんなことを話そうか 思考回路が止まっていた。
残酷な思いはさせたくないんだ。
だから...
まゆなろ
...あぁ!ハロウィンの仮装に使うんだよ
子供
ハロウィンの仮装に使うんだ!男の人すごいね!
まゆなろ
ま、まぁ...ね?
これで良かったんだろうか。
親
あら!すいま...
親
あっ!すいません!
まゆなろ
あ、あぁ...いいです
まゆなろ
こちらこそ本当にすいません...
少し戸惑ったように言っていた。
腕のことだろう。俺は いじられやすい体質なんだ。
まゆなろ
っと、では通らせていただき...
子供
あ!この服知ってる!
まゆなろ
!?
察知能力が発動した。
こんなに早く気づけたのは人生初。
...と言っても
もう死ぬ未来しかない。
子供
あっ!男の人!
親
...!?
まゆなろ
...?
分からない。
その一言しか出ない。
まゆなろ
夢...なのか?
スマホで見たんだ。
夢の中で夢だと錯覚する「明晰夢」。
まゆなろ
...はぁ、こんな事夢だって分かるよ...
試しに足を蹴った。
まゆなろ
...!?
まゆなろ
痛い...?
漫画をよく読んでいる俺なら知っている。
「異世界転生」
まゆなろ
...
まゆなろ
着眼点は...俺に腕がないことだ
そうだ。俺には腕がない。
まゆなろ
...こんなことしてても駄目駄目、
探索でもするか。
探索でもするか。
森に着いた。
まゆなろ
随分開拓されてるな...
まゆなろ
ここに人類はいるのか...
そこは余計な程開拓をされていた。
どこにもベンチがあった。
まゆなろ
ここに住めば多少腹の満たしは出来るだろう...
まゆなろ
まだ今は何も必要ないけど。
そこから先に行くと人の声がした。
まゆなろ
人の声...街?
そこに行ってみることにした。