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遂にこの日がやって来た。
ピュヴル
ベタ
ネモ
颯
ベタ
ネモ
ピュヴル
ネモ
ベタ
ベタは大きく息を吐くと、いつもの泡のカッターを出した。
ベタ
ベタはそのカッター達を自由に動かし、俺達を細切れにしようとしているらしい。
それを避けるだけでも難しいのに…広範囲ということで逃げられもしない。
ヴァイス
颯
気づいたらネモはいなくなっていた。その攻撃は止まらず、ネモを探すことも許されない。
天使ちゃん
ベタ
颯
少しづつ攻撃の勢いは収まってきている。
だが相変わらず、その檻の中からは出られそうにない。
ベタ
颯
攻撃が緩んだその瞬間に風の魔法を飛ばした。
だが、そんな甘い攻撃はカッターによって掻き消された。
ベタ
ベタ
ベタ
颯
颯
颯
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ベタ
ベタ
ベタ
天使ちゃん
ベタ
ベタ
ベタ
四方八方から生える触手を斧で切り、氷魔法を放つ。
ピュヴル
ネモ
ピュヴル
ピュヴル
ネモ
ネモ
ピュヴル
どうやらこの触手は8本しか出現させられないらしい。
そして、切るともう一度生やせるまでに時間がかかる…
ヴァイスもいないから、捕まるのは絶対に避けたい…
ネモ
ピュヴル
ネモ
ピュヴル
ネモ
ピュヴル
ネモ
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ベタは苦しそうに血を吐いた。
呼吸もままならないようだ。
俺たちを逃がさなかった泡のカッターは少しずつ速度が下がると、やがて全て地面へ落ちた。
颯
ヴァイス
天使ちゃん
ベタは耐えきれずに床へ倒れた。
ベタ
ベタ
ベタ
昨日、俺が本当に伝えたかったこと。言わないといけなかったんだ。遅かれ早かれ…
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ベタ
ピュヴル
ベタ
ピュヴル
ベタ
俺は生体兵器として生み出された…人造の魚人族だ。
特殊能力として酸素を消費して泡のカッターを出せたり、それを自在に操る能力がある。
俺の他にも生み出された仲間が居て、髪の色が特徴的だった。
まだ研究が足りてないのか、俺達の寿命は2年か3年しかなかった。そんな中、毎日戦争相手の国と戦って…次々と仲間が死んでいった。
過去の仲間
過去のベタ
過去の仲間
過去のベタ
ナイフを持つ手が震えて、涙が止まらなかった。過呼吸になって…結局、その仲間は苦しみながら死んでいった。
こんな地獄を止めたかった。もう、仲間が苦しんで死んでいく様を見たくなかった…
生まれてから半年経って、俺は施設を飛び出した。人間の研究員共をできる限り殺した。
過去のベタ
過去のベタ
そしてその研究所の全てを破壊し尽くし、もうこんな研究が行えないようにした。
過去のベタ
過去のベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
今まで冷静な顔を崩さなかったピュヴルは、波をぼんやり見ながら悲哀に満ちた顔をしている。
ベタ
ベタ
ベタ
ピュヴル
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
カッターをチェーンソーにして、向かってくるヴァイスに攻撃した。
ヴァイス
天使ちゃん
天使ちゃん
そのバリアは崩壊しかけている。あと少しで、ヴァイスの首に届く。
だが、横から風魔法が飛んできた。
颯
ヴァイス
ベタ
上手く呼吸も出来ない…もう俺のタイムリミットは…間近に迫っているのか…
カッターも上手く、作れない…
辛うじて生み出すことが出来た不完全なカッターを操るも、弾けてなくなる。
目の前が暗くなっていく。
酸素が足りない…
ベタ
颯
天使ちゃん
ヴァイス
苦しいな…
天使ちゃん
そこには今も戦いを繰り広げている2人がいる。
ピュヴル
ネモ
シュウ
アイン
颯
シュウ
ピュヴル
???
ネモ
シュウ
グラナート
グラナート
グラナート
ピュヴル
ネモ
ネモ
ネモ
グラナートは強い魔力を放っている。
グラナート
グラナートの背後から大量の火の玉が発射される。
天使ちゃん
ヴァイス
シュウ
シュウ
一斉に散らばるが、グラナートは冷静な表情を崩さない。
追尾してくるこの炎は風でなんとか相殺出来るが、熱すぎる。
颯
今までの魔法とは一線を期した強い魔法、一撃一撃に殺意が籠っている。
ヴァイス
ヴァイス
颯
なんとか火の玉を避けて、相殺して…少しづつグラナートに近づく。
グラナート
颯
グラナート
颯
グラナート
颯
グラナート
グラナートの周りは特段熱く、溶けてしまいそうだ。
グラナートの手に少しづつ大きくなる火の玉が1つ。
そこからまた、熱気がぶわっと衝撃波のように広がる。
俺は危険を本能で察知し、すぐに後ろへ下がった。
グラナート
ネモ
ネモ
ピュヴル
ピュヴル
ネモ
ピュヴル
ピュヴル
ネモ
ネモ
ネモ
ネモ
ネモ
俺はまた斧を召喚して、切りかかろうとした。
突如、後ろから何かが突き刺された。
ネモ
これは…注射器…?
何かが注入されている…
ベタ
ピュヴル
何が起こったのか、理解が追いつかず…ただ固まることしか出来ない。
ピュヴル
急に動悸が…止まらない。
意識が…保てない……
俺が…俺でなくなる感覚が…襲う…
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ベタ
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタはその箱を受け取った。
そのポーションに全てがかかっているんだ。
ヴァイス
ピュヴル
ピュヴル
ヴァイス
ネモ
ヴァイス
ネモ
ネモ
ヴァイス
ネモの意識はもうほとんどなくなりかけている…
侵食は止まらない。全てが赤く、染まっていく。
ピュヴル
ピュヴル
そこにいるのはもうネモじゃなかった。
髪は解け、瞳は赤くなり、絶望を体現したような…全て。
全てを諦めているその顔は、ネモとは程遠い。
ルビーン
魔力をあまり感じられないオレにも分かる程の膨大な魔力をぞわぞわと感じる。
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ピュヴル
ピュヴル
ルビーン
ピュヴルは斧で引き裂かれた。
ピュヴル
ヴァイス
斬撃も見えなかった。返り血がルビーンの顔にかかる。
腹から胸までを深く斬られている。一気に血が溢れ出している。
ピュヴル
ルビーン
ルビーン
次はお前だと言わんばかりに、その赤く鋭い目がこちらを覗く。
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ルビーンはオレに顔を近づける。
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
颯
グラナート
颯
颯のお母さん
颯
颯のお母さん
颯のお母さん
颯のお母さん
颯のお母さん
颯のお母さん
母さんはかっこいい刀を召喚した。
颯のお母さん
グラナート
グラナート
颯のお母さん
颯のお母さん
颯のお母さん
グラナート
颯
颯のお母さん
颯のお母さん
颯のお母さん
颯
その刀を背中に背負い、ゆっくりと抜刀していく。
歴代の風の勇者の想いが伝わる。
グラナート
グラナート
颯のお母さん
颯
グラナート
グラナート
天使ちゃん
シュウ
アイン
アイン
天使ちゃん
颯
その刀は風の力を纏う。
グラナートは炎をまたぶつけてくるが、その刀で一刀両断する。
全ては相殺されていく。
颯
グラナート
グラナートに徐々に近づいて行く。そして、一気に踏み込んだ。
炎を断ちながら、グラナートの前まで。
グラナート
颯
グラナートは避けたはずなのに飛ばされていた。
増幅された風の力のお陰らしい。
グラナート
グラナート
グラナートは頭を抑え、誰かと会話しているようだった。
グラナート
そう言い残すとグラナートは炎と共に消えた。
颯
シュウ
アイン
颯
天使ちゃん
シュウ
颯
ヴァイス
ルビーン
颯
天使ちゃん
シュウ
ルビーン
ルビーン
颯
ルビーン
ルビーン
颯
ヴァイス
ヴァイス
あの日…そう、初めてルビーンが目覚めたあの日はずっと忘れねえ。
魔王になるための試練として勇者を倒すという、ネモの気持ちを踏みにじった試練が…ディアマントの館の屋上で繰り広げられていた。
その風の勇者は魔物と仲良くしたくて…ネモもまた、人間と仲良くしたかった。
ただ…それだけだった。でも戦いは避けられないものだった。それでも最後までネモは抵抗し続け、最後には…ルビーンとなって…
その勇者を殺した。
ルビーン
ルビーン
颯
ルビーン…少なくともネモのように優しくはなさそうだ。
なんか、いつものネモじゃない…ぜんっぜん違う。75度くらい違う。
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ルビーンはそこから消えた。
ルビーン
首元には斧の刃が静かに添えられていた。ルビーンは俺の後ろに移動していたようだ。
1mmでも動けばきっと俺の首は切れる。
それくらい殺意が込められている。
ルビーン
颯
天使ちゃん
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
シュウ
天使ちゃん
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
アイン
アイン
颯
ルビーン
もう刃が動き出す、冷たくも熱い刃は俺の首に触れた。
ヴァウルス
ルビーンに向かって無数の剣が放たれた。
ルビーンは後退し、ヴァウルスさんは絶えず様々な魔法攻撃を与える。
颯
シュウ
アイン
天使ちゃん
ヴァウルス
ルビーン
ヴァウルス
ルビーン
ルビーンはヴァウルスの魔法攻撃を炎で相殺し、爆発させる。
ヴァウルス
ルビーン
ルビーン
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ルビーン
ルビーン
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ルビーン
ルビーンはその斧の刃に炎を付与する。
以前は冷たく、凍っていたその斧は、今や炎が宿っている。
だがルビーンの心は燃えていない。寧ろネモの方が心に炎を持っていただろう。
ヴァウルスもまた、剣を召喚した。
ヴァウルス
アイン
ヴァウルス
ヴァウルス
颯
颯
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ルビーン