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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ここは餡ぶれらアジトの一室

大きなデスクと大きな椅子…

ボスの部屋

大きな椅子に足を組んで座る 筋肉質な男がこちらをみる

アルフォート・ウェスカー

お前は誰だ

ルカ

…ルカと言います

アルフォート・ウェスカー

それで?私に会いに来た目的はなんだ?

ルカ

・・・

ピリピリとした圧を感じるのは、あのサングラスの奥からのぞく、闇の深そうな目のせいか

それとも、地の底から響くような声のせいか

カタカタと震える私をみてか、大きなため息が聞こえた

アルフォート・ウェスカー

目的がないなら、退室願おうか

ルカ

はっ!

ルカ

あの!

ルカ

この人を解放してくださいっ!

私の足元には殴られて丸まった男がいる・・・

朝陽

くっ!俺のことはいいっ!逃げろ!

ルカ

黙ってて。

ルカ

お願いです。この人を解放してください。

アルフォート・ウェスカー

君となんの関係があるんだ?
こいつはウチのアジトに鉛弾を打ち込んだんだ。

アルフォート・ウェスカー

簡単に帰すわけないだろう。

その声に震える

ルカ

それは…申し訳ありませんでしたっ!
もうさせません!

アルフォート・ウェスカー

…そんな約束ができるのか??
こいつ半グレだろ?
お前が制御できる存在なのか?

ルカ

…私の幼なじみなんです。
だから!絶対にさせません!
きちんとした職につかせて、
半グレも辞めさせます!

アルフォート・ウェスカー

…ふぅん。

アルフォート・ウェスカー

で?
君が謝って、私の気がおさまると?

更に低い声で、うなじにサーっと冷や汗が ながれるのがわかる

ジッとこちらを睨みつける目は 冷ややかな怒りがみえる

ルカ

あっ…。

私は少し考え、スマホを開く

ルカ

…今日のIDを教えてください。

アルフォート・ウェスカー

175

3億の送金 私の全財産だ

アルフォート・ウェスカー

…ふぅ。

アルフォート・ウェスカー

………舐めてんのか?

ルカ

…他にできることがあればなんでもします

震えがとまらない

アルフォート・ウェスカー

なんでも…ねぇ

私を下から上まで値踏みするような視線を感じた

アルフォート・ウェスカー

なにをすれば許されるか…
…わかるのか?

居心地の悪さを感じて俯いていたが、 その言葉にハッと男を見る

一瞬だがニヤッと笑った顔がそこにあった

私は転がっている男をみる

血を流し、苦痛に顔を歪ませたまま 時々唸る声が聞こえる

意識が飛びそうなのか、呼吸が荒い

早く助けなきゃ

あの男の眼は私を値踏みしていた 白市民である私に犯罪者としての価値は 見出していないだろう

覚悟を決め、男に一歩ずつ近づく 足が震える

男の前に立つ

そのタイミングで男は足を崩す

座っていても大柄な男

男の足の間に膝をつき 首に腕をまわした

そのまま唇が触れるだけのキス

すぐに唇を離すと 男はピストルを取り出し 朝陽に向ける

ルカ

ダメっ!

首に回した腕に力をこめ 引き寄せ…深くする

ルカ

チュク…んっ...はぁ♡

絡まる舌を感じながら 合わせて絡ませる

ルカ

んんっ...///

ルカ

…ぁ...///

冷たい視線とは裏腹に 熱い男の舌を感じる

ルカ

んっ...//チュク

息が苦しくなり 唇を離す

ジンとした熱が下腹部を襲う

ふわふわする頭で男を確認すると

ニヤッと笑う男はひと言無線で

アルフォート・ウェスカー

〈安全にお帰ししろ〉

と、私に聞こえるように司令を出す

ドアをノックする音がし 紫髪の男がはいってくる

私たちを確認し、ハッとうつ向いた 朝陽を連れ出ていく

残された男と私に一瞬の沈黙が流れる

男を見つめると

アルフォート・ウェスカー

…2時間

その言葉に目を見開く

ルカ

…はい…///

ルカ

あのっ…

何故か、これから抱かれるであろう 男の名前を知りたくなった

アルフォート・ウェスカー

アルフォート・ウェスカーだ

男はニヤッと妖しく笑った

ルカ

…ウェスカーさん…

アルフォート・ウェスカー

好きなように呼べ

ウェスカーさんは私を抱き上げ 同じ部屋にあるキングサイズのベッドまで運ぶ

大柄な見かけによらず 優しく横にされた

仰向けに転がった私の上に馬乗りになる

ビクッと震えると 両腕の外側をゆっくりなでつつ あげられる

それと同時に 優しい口づけをうける

ルカ

んっ...///

苦しくて口を開けると すぐに熱い舌が入ってきた

答えるように絡ませる

アルフォート・ウェスカー

…ん

ルカ

ンっ♡んぅ〜〜♡

ルカ

…ハァ///

長いキスの後 じっと見つめられると 熱がこみあげてくる

アルフォート・ウェスカー

カチャリ…ニヤ

ルカ

音がした方に目をやると頭の上にあった手首が ベッドの格子に手錠で繋がれている

ルカ

やっ、やだッつ

慌ててウェスカーさんをみると ニヤッとわらって サングラスを外している

アルフォート・ウェスカー

ふっ笑
暴れると痛むぞ

また唇を奪おうと顔が近づいてくる 瞳の奥には妖しい光がみえた

気怠いが満足感のあるカラダをおこし 隣で横になっている女に目をやる

白い肌に赤い跡が映える

手錠の跡が痛々しいが 所々にある歯型をみて笑顔がこぼれる

アルフォート・ウェスカー

(どうしてだ…
歯止めが効かなかった)

乱れた髪を手で撫でつけ 彼女のものであろう唇の端に残っているリップを 名残惜しそうに親指で拭う

ベッドの下に放り投げられたスーツを拾い上げ 着替えようとすると

アルフォート・ウェスカー

あ…

Yシャツのボタンがいくつか取れている

アルフォート・ウェスカー

ふっ笑。やりすぎたか

自分の興奮度合いに恥ずかしくなると同時に すぐそばでスースーと寝息を立てている ルカに目をやる

フラッシュバックする情事に また欲が湧いてくる

欲を抑えるように 寝ているルカの頭を撫で そっとひたいに口づけを落とす

ルカ

んっ…

ほとんど気絶しているようにみえるルカは ピクっと反応するがまた寝息を再開した

スっとシーツをかけてやる

アルフォート・ウェスカー

ふぅ……

アルフォート・ウェスカー

さて、どうするか

何故か離したくない気持ちが湧いてくる

アルフォート・ウェスカー

…ルカ……

名前を呼べばまたあの熱のこもった瞳で 見つめてくれる気がしたが 寝息は途切れることはなかった

ルカ

んっ…

全身の気怠さと 下腹部にじわっとした熱を感じて 目を覚ます

ベッドからカラダを起こすと 至るところにある赤い跡が目につく

ルカ

…////////

手首には白い包帯が巻いてある

彼の熱い舌が 血の滲んだ手首を這う映像が フラッシュバックする

ルカ

んっ...///

下腹部がきゅっと熱くなると共に 恥ずかしさも込み上げてくる

原因である彼の姿を探すように回りを見渡すが 誰の姿も見えない

ルカ

???

ルカ

どこ???

急な不安が押し寄せ シーツを手繰り寄せると おずおずと立ち上がり辺りを探す

アルフォート・ウェスカー

…おきたか

ルカ

あ…///

アルフォート・ウェスカー

よく寝ていたな…
…シャワーは奥だ

彼の姿をみてホッとしたが 束の間 サングラスの奥の瞳が暗いことに淋しさを感じた

ルカ

はい…

アルフォート・ウェスカー

そのまま奥に向かう 蛇口を捻り暖かいシャワーを頭から浴びる

シャワーの熱さとは別の熱いものが 頬を伝う

ルカ

これで終わり…

ルカ

もう会えないんだ…

彼のつけた赤い跡や歯型をなぞりながら いとおしく思う自分に驚くと同時に 悲しい気持ちが込み上げて来た

------

-----

アルフォート・ウェスカー

ガチャ…ドン!

ルカ

!!!…んっ...///チュクっ…ぁっ♡

アルフォート・ウェスカー

んっ...ハァ

壁に押し付けられ 彼の大きな手が頬を包む

見つめ合い 舌を絡めると 彼の息づかいが頭に響く

息が上がる 心臓が高鳴る

唇を離すと

アルフォート・ウェスカー

俺の女になれ

ルカ

はい♡ウェスカーさん

アルフォート・ウェスカー

ふっ笑
いいこだな

彼の優しい笑顔と瞳の奥の色が変わるのがみえた

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