テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
イリス・ゼラニウム
目がショボショボする……
無駄に広いベッドだと落ち着いて寝られなくて、窓辺のソファーで寝ていた私は、軽く伸びをした。
フワフワのクッションと程よい弾力性のあるソファーのおかげで体が痛くなるなんてことも無い。
イリス・ゼラニウム
それでも、ここに来てからグッスリと寝られた事は一度も無い。 少し寝られても、すぐ悪夢で目が覚めることを繰り返してしまう。
ココは、貴族等の偉い立場の人が罪を犯した時に入れられる独房だ。
私は罪を犯した訳では無いが、他に場所も無かったので一時的にココに住まわせて貰っている。
貴族の価値観では質素な部屋なのだろうが、庶民の私にとっては綺麗で豪華過ぎる。
カーテンやクッションカバー等は全て 高級シルクで出来ていて、床の絨毯には所々金の刺繍がほどこされている。
正直に言って、落ち着かない
用意される服も、フリフリとしたフリルや細やかなレースがふんだんに使われたワンピースで、私の好みではない。
もっと、前みたいな…贅沢じゃないけど幸せな暮らしがしたい。
イリス・ゼラニウム
あれから半年がたったが、両親が私を迎えに来てくれることは無かった。
イリス・ゼラニウム
窓の外をボンヤリと眺めながら、返事の来ない疑問を誰ともなく投げ掛ける。
あの時よりスラスラと喋れる様になったよ
身長も何cmか伸びたの、
もっと、もっと“良い子”になるから
だから、
イリス・ゼラニウム
おねがい
コンコンコン
ウォールバーグ・バイガン
静かな部屋の中、ペンが紙の上を滑る音だけが響いていたが、ノックの音で手を止める。
カチャッと静かにドアを開け、入って来たのは魔法警察官数名と、ブレス・ミニスター副局長だった。
ウォールバーグ・バイガン
いつも厳格な彼だが、今日は何故だか深刻な顔をしている。
ブレス・ミニスター
ウォールバーグ・バイガン
魔法界全体に関わる事象の裁判を行う彼が、珍しく私に助言を求めるとは…
ウォールバーグ・バイガン
ウォールバーグ・バイガン
私がそう言うと、後ろに居た魔法警察官がホッとした様で話し始めた。
魔法警察
ウォールバーグ・バイガン
魔法警察
魔法警察
魔法警察
魔法警察
ウォールバーグ・バイガン
幼い子供にとっては親が全て。 その親に突然拒まれて、少女の心はどれ程の傷を負ったか…
ウォールバーグ・バイガン
ウォールバーグ・バイガン
魔法警察
ブレス・ミニスター
言いにくそうな素振りをしながら目を逸らす魔法警察に代わり、ミニスター副局長が話し始める。
ブレス・ミニスター
ウォールバーグ・バイガン
ウォールバーグ・バイガン
ウォールバーグ・バイガン
…なんて、過酷な運命を背負った子なのだろうと、哀れに思った。
ウォールバーグ・バイガン
ウォールバーグ・バイガン
魔法警察
ブレス・ミニスター
“哀れ”と思うのならば、行動で示さなければ。
何より、
ウォールバーグ・バイガン
みそらーめん
みそらーめん
あ、死んでんなコイツ
みそらーめん
みそらーめん
みそらーめん
みそらーめん
ごめんなさい調子に乗りましたすみませんごめんなさいごめんなさい
みそらーめん
みそらーめん
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!