この作品はいかがでしたか?
225
この作品はいかがでしたか?
225
ゆずちゃん
ゆずちゃん
ゆずちゃん
ゆずちゃん
ゆずちゃん
ゆずちゃん
僕には今、親はいない。
いや、縁を切ったのだ。
だから僕はこれまでずっと莉犬の家族にお世話になってたんだ。
僕の本当のお母さんは、常に完璧を求める人だった。
お父さんは、そもそもいない。
ただただ完璧を求められた。
るぅと
だから当時の僕からしたら、莉犬が
すっごく羨ましかった。
いつも幼稚園が終わってから莉犬と神社で遊んでいた。
莉犬
るぅと
るぅと
莉犬
るぅと
莉犬
莉犬は両親が亡くなっているようだった。
だからおばあちゃんに育てられているらしい。
いつも莉犬は僕のことをいいなって言っていた。
それでも僕は、莉犬の方が何百倍も羨ましかった。
莉犬
るぅと
莉犬にはわからないんだろう。
門限を1秒でもすぎたら
靴をそろえずに家に入ったら
かけっこで一位じゃなかったら
叩かれて、蹴られてご飯を抜かれて、挙句の果てに地下に閉じ込められる。
そんなことを知らない莉犬はこの日からだんだんお母さんの存在が大きくなっていたようで。
それが僕を苦しめていった。
そしてそのまま、小学生へと上がった。
僕たちの関係は少しだけ悪化していった。
小学校は遠かった。
僕と莉犬の家だけ、結構な距離の場所。
だから登校も下校も、遊ぶのもほとんど僕たち二人。
るぅと
莉犬
下校中。僕たちは毎回暇だった。
話す話題も次第に減っていった。
だからなのか、小学校6年生にもなると愚痴が増えていた。
最初は、宿題が嫌とか。
家までワープしたいとか。
楽しい話題だった。けど家の話になることが増えて
莉犬はまた僕の家をうらやましがるようになった。
莉犬
るぅと
莉犬
莉犬
莉犬
るぅと
莉犬
るぅと
るぅと
莉犬
るぅと
るぅと
るぅと
莉犬
莉犬
気が付いたら僕は走っていった。
なにを言ったかは正直全く覚えていない。
それでも僕は家に続く道をひたすら走った。
家に帰った。
でも誰もいなかった。
手紙が置いてあった。
琉雨斗へ。これから3日間帰らないからね。食事代はこれで済ませてね。勉強サボっちゃだめよ。戸締りもちゃんとね。母
隣に、5000円が置かれている。
いっつもこうなんだ。
僕は母に求められている。完璧な人間を。
それなのに母は僕を置いて仕事に行ってしまう。
帰ってきたらテストなどを見せて満点じゃなかったら暴力。
莉犬の家に遊びに行ったときはいつも
莉犬のおばあちゃんが温かくいらっしゃいといってくれる。
笑顔。
それなのに僕の家は
待ってるのはいつも紙幣に書いてある怖い顔した人たち。
冷たく置かれた手紙。
そして一人ぼっちの家だ。
るぅと
るぅと
るぅと
あれ…?
僕は…なんのために頑張ってるの…?
……そうだ…
僕は…ただ母に期待をしてたんだ…
がんばったらきっと…
笑顔で抱きしめてくれるって…
あれ…僕…
るぅと
僕は意識を手放した。
ゆずちゃん
ゆずちゃん
ゆずは逃げました☆
コメント
1件
るぅとくんにそんな事が… 続き気になるやつだ!コレ!