｛wrwrd｝ばいばい恋心

2人から明日、出かけるお誘いをもらって

練習試合のために話し合いをしていた花岡先輩に相談した

そしたら面白がって、私の家にまで押し寄せて来たのだ

そう言って、先輩は帰っていった

私はスマホを手に取って、1人の電話番号をかけた

朝練も終わり、身支度を済ませて外で待っていた

…正直、あまり行きたくない

どうせならロボロくんと居た方がマシだと思う

だけど…

少しくらいは話を聞いてやろう

食べ歩きができる道は屋台も多く、部活終わりの空腹にはそそられた

チーノの手には屋台で買ったものがいっぱいあった

そう、持たせたのだ

悪く思わないで欲しい

「持つよ」と言ったのは彼の方だから

そう言い放つと、チーノはハッとし頭を伏せた

そう、ずっと

私はずっと苦しんでた

チーノは私の手を握ろうとしていた

すぐに振り払って

なんで、そんな顔をするの

まるで自分を見てるみたいだ

別れを切り出した時の私と…同じ表情

何か聞き出せそうと思って、話を聞こうとした時

ロボロくんが、いた

ロボロくんが何かを言おうとした瞬間、チーノが立ち上がって私の腕を掴んだ

あ、チーノの目

あんな目になったら、もう周りのことなんて考えもしない

自己中なやつだ

バチンッ！！！

その日がきっかけだった

俺が茜を避け始めたのは…