木戸
俺は今
木戸
すごく幸せだ
木戸
綺麗な妻と
木戸
子供が二人
木戸
仕事も上手くいっていて
木戸
何の不自由も無い
木戸
仕事から帰ると
木戸
子供達が笑いながら駆け寄ってくるんだ
木戸
「おかえりパパ」って
木戸
俺は子供達を抱き上げリビングに向かう
木戸
キッチンでは妻が
木戸
夕食の準備をしている
木戸
「あなた、今日は唐揚げよ」って
木戸
笑顔で言うんだ
木戸
俺は妻を後ろから抱きしめる
木戸
子供たちはそんな俺達を見て
木戸
少し照れた顔をして微笑む
木戸
あぁ俺はなんて幸せものなんだ
木戸
そんな事を思いながらも
木戸
俺の頬は
木戸
悲しみの涙で濡れていた
警察
なぜ旦那さんを殺害したんですか?
遥
彼は浮気してたのよ
遥
私と子供たちを騙してたの
遥
彼の口癖、教えてあげましょうか?
警察
なんですか?
遥
「俺は幸せものだぁ」よ
遥
私たちを裏切っておきながら
遥
だから許せなかったの
遥
だから殺したの
警察
それが動機なのですね
遥
ええ
遥
永遠に覚めない夢の中で
遥
せいぜい言ってればいいわ
遥
俺は幸せものだって






