俺達の間に出来た秘密の子供

子供表現 血液表現 BL nunmm注意 本人様とは関係ありません 地雷の方はお戻りください

いつぶりだろう

あの子のあんなに楽しそうに 笑う姿を見るのは

みんなといる時は とても楽しそうに笑う

子供らしい無邪気な笑顔

俺といる時は、

子供なりに何か感じているのか

わがままも甘えたりすることも 少ない

もっと、もっと やりたい事や話したいことが あるだろうに…

子供に心配をかけるなんて

俺はまだまだ ダメな母親だな……

それから色々やって…

しばらくボーっとしていた

どのくらいいたのだろうか

少し体が冷えてしまった

最近はずっと気を張っていたから

こんなに落ち着けるのは 久しぶりだなぁ

と、思っていたら

ふと、思った事があった

きっと、心のどこかで 思っていたんだろう

もしかしたら 桃ちゃんにも嫌われているかも しれないと

勝手に消えて、子供がいるし みんなに隠して…

嫌われていてもおかしくない

でも

どうしても

心の奥で思ってしまう

嫌わないで欲しい

心を見透かしたように

彼は笑いながら言った

さっきまで冷たかった体が

暖かく感じた

次の日

危ないｯ！！

ｷｷｯｯーーーー！！

ドンッ…！

突然だった

何が起きたか理解が出来なかった

ただ、目の前に

俺の半分にも満たない

小さな体は

いとも簡単に

宙を舞った

あまりにも突然で

目の前で何が起きたのか分からない

頭が真っ白で

何も考えられない

どんなに読んでも

返事が返ってこない

完全にパニックだった

力が入らず

立つことも出来ない

何も出来ない

何も出来ない

俺は最低だ…

みんなが落ち着かせようとしてくれた

自分達だって、今にも 泣き出しそうな声で

手も声も震えているのに

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

どれくらい時間がたっただろうか

まるで時間が止まっていると思えるほど

不気味で静かな空間に

時計の音と自分の鼓動が

響き渡っている

自分の鼓動が

時が進んでいるのを 表しているようだった

ウィーン(扉が開く）

沈黙が続いた

息が詰まりそうだった

どうにかなりそうだった

今すぐ逃げ出したかった

でも

後悔はしていなかった

これで、あの子を守ること事が 出来るのなら

不思議だった

あれだけ必死で隠し通して 来たのに

一瞬で今までの苦労が崩れ落ちた

それでも

あの子の命の方が大事だった

あの子を守るためだったら 何でもする

俺は

あの子の“母親“だから

手術は無事に終わった

俺は少しづつ話し始めた

あの日何が起きたのか

どうしてあの行動を取ったのか

どう思っていたのか

声も小さくて

うまく説明出来てなかっただろうに

みんなは黙って聞いてくれていた

そのおかげか

自分でも信じられないほど 落ち着いていた

全部話終わったあと

色々言われるのを覚悟していたのに

みんなは

本当に

なんで

なんでこんなに…

優しすぎるお人好しなんだよ

怒って、文句言って 俺にぶつけてくればいいのに

きっと

自分でもわかっていたんだろう

みんなは

怒ったり

文句を言ったり

嫌ったりすることは

絶対にないと

それでも 自分で決めつけて

みんなから離れてしまった…

ただ、あの頃の自分は

弱くて、いつもなにかに脅えていた

そんな中から 導いてくれたこの子を

守り抜こうと ムキになっていたんだ

自分の周りが見えていなかった

でも、今なら

きっと……！

数日後

ガラガラガラ🚪

ガラガラガラー🚪

そのまた違う日

ガラガラー🚪

違う日

ガラガラー🚪

ガラッ…！🚪

説明 (分かりにくいかも） 血縁関係の輸血はできません 血液の中には抗体と言って 菌や害になるものから守る役がいます ですが、親子などはその抗体の 形が似ているため、害が無いと判断し 体に入れてしまい、病気になる 可能性が高いため禁止されています また、輸血にも種類があり 使い方によって変わります 詳しくは調べてみてね！