紫
青ちゃんは、近くの椅子に座って静かに泣いていた
しばらくすると、先生と看護師さんが入ってきた
看護師
紫
先生
先生
紫
先生
紫
看護師
紫
看護師
それからは、誰も入ってくることもなかったし、口を開かなかった
紫
心の中でごめんね、と何度も何度も繰り返す
この重い空気を遮って青ちゃんが言った
青
紫
青
それからまた重い空気になっていった
俺たちのせいで、 赤くんの普通の生活が、 楽しい生活が、 変わってしまったんだ
お母さんもお父さんも俺たちが殺した、 俺たちが部屋から出てこないせいで働きっぱなし、
俺たちが俺たちを責めないように、 毎日のように無理しないでねと言う
俺らはその言葉通りに無理はしなかった でも 1番無理してたのは赤くんだったんだね 1番辛かったのは赤くんだったんだね 気づけなくてごめんね
青
紫
重い空気を遮って口を開くも、出てくるのはネガティブな言葉ばかり
俺はこの空気がもっと悪くなる事を防ごうと、 出来るだけポジティブな言葉を返そうとした でも、どんな言い方をしても、俺たちが悪い、という意味になってしまう
俺は右の手を、青ちゃんは左の手をそっと両手で包んだ
その手を震える俺の手で優しく撫でた
俺の手よりも遥かに小さい赤くんの手、兄弟誰よりも小さい赤くんの体
その姿は愛おしくて、可愛らしくて、まるで末っ子のようだった
紫
青
紫
青
紫
青
コメント
2件
最高ですඉ ඉ
続き待ってます(*^^*)やっぱめっちゃ切ない(´;ω;`)