黄
青
橙
赤
桃
紫
橙
橙
黄
青
橙
橙
黄
青
橙
橙
橙
橙
橙
橙
青
橙
橙
黄
橙
橙
黄
黄
青
青
黄
橙
橙
青
青
青
青
青
何かがぷつんと切れたように 叫ぶ青にぃ。
いつでも僕の前ではふざけたような、 そんな面白いお兄ちゃんだった。
けど、今は違う。
この8年間の苦しみを 橙にぃにぶつけるように怒鳴っている。
橙
橙にぃは静かに俯くだけだった。
青
青
遂に青にぃと瞳から溢れ出した涙。
その涙には、怒りや苦しみが込められた…
そんな透明な色をしていた──。
黄
青
バッ…
黄
黄
黄
青
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
僕の目からは我慢出来なくなった雫が 静かに頬を伝り、
ゆっくりと僕の手の甲に滴る。
青
青
青
黄
橙
黄
黄
橙
バタンッ…
少し気まずい雰囲気が部屋に流れ、
話を振ろうにもどこから話し始めたらいいかが分からない。
青
黄
突然口を開く青にぃ。
姿勢を正して正座をしている青にぃは いつもとは違う雰囲気だった。
怒っているような、少し悲しそうな
そんな表情を青にぃが一瞬していたのを、 僕は見逃さなかった。
青
青
黄
青
急に無言になって黙る彼。
どうやら僕の回答を待っているようだった。
黄
黄
黄
黄
黄
僕は1人、静かに涙を流しながら、 服の裾をぎゅうッ…と握る。
青
急に僕の方に手が置かれたと思って、 ゆっくりと前を見ようとすると、
泣き崩れている青にぃの姿があった──。
モソモソッ…
桃
赤
桃
起きると俺は桃青の部屋に居て、
すぐ傍には窓をずっと眺めていた 三男の姿があった。
赤
桃
桃
そう言って名残惜しそうに、 自分の手を見つめていた。
あまりにも苦しそうな顔をしているから、 深く顔を突っ込むことは出来ない。
赤
絶対に誰に言っても守ってくれないような 約束を弟に放つ。
守ってくれないと分かっていても、
心の奥深くでは、少し頼って欲しいという 思いが隠れていた。
桃
赤
桃
赤
突然思いもしない質問をされて、 返答に困る。
俺達兄弟の縁が切られたらなんて 考えたことも無かったし、
考えたくも無かった。
赤
赤
桃
俺の返答に、 少し言葉が詰まっているようだった。
赤
俺はその一言を放ち、 部屋に戻ろうと手をかけた。
桃
赤
桃
桃ちゃんが言った言葉が 俺の背中にじんわりと響く。
赤
この''ごめんね''は
約束を守れなくて ごめんね なのか
少しおかしな返答をしてしまい、 ごめんね なのか
どのような意味で ごめんね という一言を 放ったのかは俺でも分からない。
でも、その直後に桃ちゃんの顔を伺うと、
少し困ったような、 切なそうな表情をしていた。
橙
伝え方を間違ってしまったと思う。
少し伝え方を間違っただけで、真反対の意味で捉えてしまう場合もあるから。
きっとあの時に正解の選択肢は 無かった。
かと言って間違いだらけの 選択肢でも無い。
何を選んでも、同じ結果だったと思う。
俺はそれを無心で選んだだけ。
でも少し…はずれを引いちゃったかな、
俺はそう思いながら すぐ傍にある棚に手をかける。
その棚には参考書や貸料が ずらりと並んでいて、
俺には何も意味が分からなかった。
1つの本に目が留まる。
命の大切さについて描かれている本。
誰が買ったのかは想像もつかない。
俺はその本に興味を持ち、 人差し指で本を持ち上げ
近くの椅子に座って、 1ページ目を開いた──。
コメント
3件
全部見返してきました!!神ですした!!!!
最高でした!!まじで神すぎます!!
続きが想像出来ないような書き方(?)でほんとに尊敬します😭✨ 一体過去に何があったんだ…