20回振られた君と20回振った私
○○
ふわりと揺れる黒髪
真一郎
佐野真一郎
初代黒龍の総長
喧嘩が弱い癖にいっつも喧嘩してた
真一郎
○○
私はそんな真一郎が好き
真一郎
って言っても私と真一郎は歳が離れてる
真一郎は大人で私は中学生
真一郎
真一郎はその事から私を恋愛対象に見てくれない
だからいつも妹扱いする
○○
真一郎
妹扱いするとこは嫌い
でも
○○
真一郎
チュッ
真一郎
ほっぺにキスしただけでこんなに真っ赤になる真一郎はだいすき
○○
ほんとは口にしてやりたいくらい
真一郎
○○
真一郎
○○
真一郎は私を恋愛対象としては見てくれないけどこんな風に大切にしてくれてる
だから、そんな真一郎を好きになった
真一郎
○○
真一郎は私には見向きもしないくせにセクシーなお姉さん達には告白しまくってる
真一郎
○○
それが気に食わないから真一郎が振られた時には私が1番に真一郎に会いにいく
真一郎
真一郎
逆によく20回も告白したな
私は真一郎に一途なのにねぇ〜
○○
真一郎
○○
○○
真一郎と結婚してあげる!
そう言った私はいつものように流されるのかな、そう思ってた
でもこの時だけは
真一郎
真一郎
確かにそう言ってくれた
○○
真一郎
ちゃんと小指を絡めて約束もした
この時の私はそれだけで幸せだった
でも、これが真一郎と話す最後の時間だった
突然の事だった
母
夜、母が慌てて部屋に入ってきた
私はその時またお父さんが酔ってゲロでも吐いたのかと呑気に考えてた
でもそんなんじゃなくて
もっと、残酷な事だった
母
○○
亡くなったって
そう言われた後私は数秒いや数分放心状態だった
経営しているバイク屋に強盗が入り、その時殴られ即死だったらしい
真一郎と約束を交わした日
真一郎は私を置いてこの世を去った
真一郎のお葬式の日、みんな涙を流して嗚咽を出しながら真一郎に語りかけていた
でも私だけはただ静かに涙を流すことしか出来なかった
○○
真一郎が亡くなってから数年
私は今日で高校を卒業する
モブ
そして私は今、告白されている
20回目の告白だ
自分でも言うのはなんだが容姿は整っている方だ
だから中学を卒業してからはメイクや髪の巻き方を勉強をし、高校デビューをした
それからはモテまくった
でも私はその告白を全て断ってきた
だから今回の告白も
○○
断った
理由は当然真一郎が好きだから
もちろんこのメイクや髪型だって真一郎好みにした
でも彼には見てもらうことは出来ない
それでも私は真一郎をわすれられなかった
高校を卒業して数日
何年ぶりかも分からない墓参りに来た
私はお葬式の日から1度も真一郎の墓参りに来れなかった
ずっと行く勇気が出なかった
でも私は意を決して今日ここに来た
○○
真一郎のお墓の周りにはたくさんの花や物が置いてある
これは彼の愛されていた証
○○
○○
空の上からだけでも見てれてるといいけど
○○
○○
○○
○○
○○
○○
きっと悔しがってるんだろうなぁ
○○
○○
○○
○○
○○
今度会った時は約束守ってよね、
コメント
2件
見るの遅くなってすみません💦真一郎くんの話もいいですね!