浅葱鼠
こんちわんばー、浅葱鼠です
◯◯
ほいや
第53話 拠り所
父
◯◯
父
17の誕生日おめでとう
父
そしてありがとう
母
ありがとう
家の者
ありがとうございます
ありがとうございます!
◯◯
…
父
──────────────
父
───────
母
─────
家の者
──────────
◯◯
(思ってもないことばっかり)
◯◯
(つまんない)
父
天海の人間としての自覚が───────うんたらかんたら
父
当主として───────うんたらかんたら
父
岩泉1級と───────うんたらかんたら
◯◯
(うるさい)
◯◯
(うるさいうるさいうるさいっ)
◯◯
あーあ
◯◯
(泊まるはずだったのに、思わず家出てきちゃった)
◯◯
(京都から東京に来るあたり私ってファンキー)
◯◯
…
◯◯
(疲れたなぁ泣)
一君
◯◯っ?!
◯◯
あれ?一君
一君
なんでこんなとこ居んだよ?!
一君
今日は京都に居るつったべや!
◯◯
あー…
◯◯
あはは?
一君
はぁー…
一君
ったく、
◯◯
一君は?
◯◯
大学終わり?
一君
あぁ、まぁな
◯◯
お疲れ様
一君
おう
一君
…
一君
今日この後どうするつもりなんだ
◯◯
んー…
◯◯
寮に戻る気分でもないし、適当にホテル取ろうかな
一君
…
一君
うち来るか?
◯◯
いいの?
◯◯
迷惑じゃ
一君
迷惑じゃねぇから
一君
ほら行くぞ
ギュッ
手を握る
◯◯
うん
◯◯
お邪魔します
一君
おう
一君
風呂準備するから待っとけ
◯◯
うん、ありがと
一君
晩飯は?
◯◯
食べてない
一君
俺も食ってねぇから丁度良かった
一君
飯作っから待ってろ
◯◯
私も手伝うよ
一君
いいから、休んどけ
一君
疲れてんだろ
◯◯
…じゃあ、お言葉に甘えて
『オフロガワキマシタ』
◯◯
あ、沸いた
一君
おう、入ってこい
◯◯
いただきます
◯◯
いただきましたー
一君
おう
◯◯
んー、ご飯のいい匂い
一君
頭濡れてんじゃねぇか
◯◯
あー、まだ、乾かしてなかった
一君
乾かしてやるからこっち来い
◯◯
えー、いいよー
◯◯
自分で出来るし
一君
いいから、甘えとけ
◯◯
…お言葉に甘えて
優しい手つきで乾かしてくれる一君
一君
ほい
◯◯
ありがと
一君
じゃ、飯にすっか
◯◯
うん
◯◯
ご馳走様でした
一君
おう
◯◯
ほんと、一君の料理は美味しいよね
一君
そうか、あんがとよ
◯◯
うん
◯◯
洗い物するよ
一君
いーから、◯◯は休んどけ
◯◯
えー
一君
いーから
一君
テレビでも見とけ
◯◯
うん
一君
ふぅ
◯◯
お疲れ様
一君
おう
◯◯
ごめんね、いろいろと厄介になっちゃって
一君
気にすんな
一君
俺がしたくてやった事だ
◯◯
うん…
一君
残りはこれか?
◯◯
ん?
ギュッ
◯◯
へ
一君
いつもより口数少ねぇし
一君
押しは弱ぇし
◯◯
…
一君
全部お見通しだっての
◯◯
…敵わないなー
一君
本家行くっつってたから心配だったけど、飛び出してくるとは思わなかった
◯◯
あはは
一君
何があったかは聞かねぇが、疲れたろ
◯◯
…うんっ
◯◯
ちょっと息苦しかった
一君
…
◯◯
でも一君のとこは息が休まる
◯◯
安心出来る
一君
そうか
◯◯
うん
一君
じゃ、これやるよ
◯◯
ん?
🗝
◯◯
これって…
一君
ここの部屋の鍵
一君
いつでも来ていいから
◯◯
っ、
◯◯
ありがと
一君
おう
浅葱鼠
ここまでー
浅葱鼠
疲弊してる◯◯を慰めて合鍵渡すとこ書きたかった
◯◯
ではまた次回ノシ
浅葱鼠
ノシ