ななもり。
…さとみくん。君のころんくんへの愛が、ついにすとぷりハウスのサーバーを物理的に爆発させたから(12話参照)、

ななもり。
今日一日は『ころんくん以外を独占する』っていうリハビリをしてもらいます

ななもり。が差し出したのは、さとみの視界を強制的に「ころんだけモザイク」にする特製グラスと、新たなターゲットを指定する『独占欲くじ』だった。
さとみ
なーくん、正気か!? 俺の瞳はころんを映すために存在し、

さとみ
俺の脳細胞はころんを閉じ込めるために回転してるんだぞ!

ななもり。
いいから引いて。はい、

ななもり。
今日の独占対象は……

ななもり。
ジェルくんです!

さとみ
…は?

ジェル
えええええ! 俺ぇ!? 勘弁してや、さとみの重い愛とか死んでまうわ!

ジェルが逃げようとした瞬間、さとみのスイッチが(無理やり)切り替わった。
さとみ
…待てよ、ジェル。お前、今俺から目を逸らしたな。

さとみ
……俺の許可なく、視線を外の世界に逃がすなよ

さとみがジェルの背後に音もなく忍び寄り、その首筋をガシッと掴んだ。
さとみ
お前の……その、うるさい関西弁。……今日から俺以外の前で喋るの禁止だ。

さとみ
お前の声帯は、俺の耳を潤すためだけに震えてろ

ジェル
セリフがころんの時と一緒や!! 怖い、ガチで怖い!!

ころん
わー、自由だー!

さとみ
…おい、ころん。楽しそうだな

さとみがジェルを卍固めにしながら、ころんをギロリと睨んだ。
ころん
なーくん! さとみくん、モザイク越しに僕を睨んでるんだけど! 独占対象、ジェルくんでしょ!?

ななもり。
あ、いけない。さとみくん、ジェルくんをもっと『真空パック』する勢いで愛してあげて

ななもり。が無茶振りを加速させると、さとみはヤケクソ気味にジェルの耳元で囁いた。
さとみ
ジェル……お前、明日から俺と同じ服しか着るな。……お前の皮膚の面積の半分を、俺のサインで埋め尽くしてやる……。

さとみ
これで、お前が誰のものかすぐに分かるだろ

ジェル
ころん、助けてぇぇ!! さとみが俺の背中に『さとみの2号』ってマジックで書き始めたぁぁ!!

ころん
ごめんジェルくん、僕は今18話目にして初めて『平和な空気』を吸ってるんだ……

さとみはジェルを放り出し、モザイクグラスを叩き割ってころんにダイブした。
さとみ
無理だ!! ジェルを独占しても1ミリも胸が苦しくならない!

さとみ
苦しくならない独占欲なんて、スパイスの入ってないカレーと同じだ!

さとみ
ころん! お前のせいで俺の心臓が不整脈を起こしてる! 責任取って一生俺の檻に入れ!!

ころん
結局戻ってくるんかい!! あとジェルくんをカレーのスパイス扱いするな!

結局、シャッフル企画は「さとみの愛はころんという猛毒がないと成立しない」という結論を導き出し、
18話目にしてさらに結束(という名の共依存)が強まった二人なのでした。