久しぶりに夢を見た
私は美玖じゃなかった。
私と瓜二つの姿。
けれど私より強い意志を持っていた
それから、その人の旦那さんと思われる人物。
花屋の人に似てた。
美玖
飛び起きると身体中から汗が吹きでていた。
母が部屋に来る。どうやらうなされていたようだ。
美玖
私は美亜
花屋の人は私のことを美亜と言っていた。
美玖
分からなくなってきて、それと同時に腹立たしくなってきた。
美玖
簡単な服に着替えてご飯を口の中に突っ込んだ。
走りやすいスニーカーを履いて噂の花屋に向かう。
ぜーぜーになりながら着いた花屋。
来るのは今回で三度目。
美玖
颯
青年はにこやかに微笑む。
颯
美玖
来てみたはいいが、聞いていいのかためらう。
それでも好奇心の方が強かった。
美玖
美玖
颯
青年の顔には笑みが浮かんでいる。
その奥にグツグツと湧き上がる怒りのような感情。いや、憎悪だ。
美亜って人はこの青年に憎まれているのだろうか。
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
美玖
一気に述べた今日の夢。
青年は話の途中から真顔になった。
そしてここに来るまでにも思い出していたこと。
美玖
美玖
颯
颯
美玖
颯
美玖
颯
颯
颯
颯
颯
美玖
ダメだ、口喧嘩でかなわない。
青年。いや、颯は私に少しづつ近ずいてくる。
颯
美玖
震える身体。涙が溢れそうになる。
なんでこんな所に来たんだろう。
この花屋に関わったのも噂されていたから。少しの好奇心で来てしまった。今日もそう。
好奇心で物事を起こしてしまう。
昔からそうだった。
美玖
颯
美玖
颯
美玖
美玖
美玖
美玖
ひねくれた言葉
心からすとんと重みが落ちた。
軽くなった口が無意識に動く。
それは私の言葉。
美玖と美亜の言葉。
颯
美玖
美玖
颯
後ろで私を引き止める声がする。
でも私の耳には届かなかった。
美玖
いいや、むしろその逆。何事にも興味を持たない大人びた子だったと言われていた。
まるで美亜さんのような。
美玖
美玖
何となくわかってきた。
そうだ。
私は美亜さんでも美玖でもあるんだ。
2人でひとつなんだ。
私は道端に咲いていた花を見る。
なんの花かは分からなかったけれど何となく共感を抱いた。
美玖
同情も「可哀想」なんで言葉は嫌い
皮肉な心。いつからひねくれた?
私はそのまま帰路についた。
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