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8件

あの神作の番外編とか絶対神作だろ
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
どぬちゃんが星になってから、いくつかの季節が流れた
今日は8月17日ーー
どぬちゃんの誕生日だ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあんくん
ゆあんくん
るな
るな
シェアハウスのリビングでは、じゃぱさん達が笑顔で誕生会の準備を始めていた
あの日、どぬちゃんが遺してくれた動画の約束通り、俺たちは涙を拭いて、笑顔を忘れない世界一のグループとして前を向いて歩いていた
なおきり
俺はみんなにそう声をかけると、優しく微笑んで1人外へと歩き出した
夏の心地よい風が吹く花畑を、どぬちゃんとの思い出を振り返りながらのんびりと歩く
その時だった
ブルーポピーが咲いている草むらで、小さな白い塊が丸くなって寝ているのが目に入った
なおきり
近づいて覗き込んでみると、それは本当に小さな、綺麗な白い毛並みを持った子狐だった
俺の足音に気づいたのか、子狐がうとうととゆっくり目を覚ます
その瞬間、俺は息を呑んだ
開かれた子狐の瞳は、右が赤、左が青の、世界で一番綺麗なオッドアイだった
なおきり
俺が愛おしそうに、少し寂しそうにそう呟いた、次の瞬間だった
子狐はトコトコと短い足でなお兄の方へ歩いてくると、愛くるしい声を上げて、なお兄の足元に頭を何度もスリスリと寄せてきた
なおきり
なおきり
すると小狐はぷいとそっぽを向いてしまった
その様子を見て何だか懐かしいような気がした
俺はしゃがみ込んで、愛おしそうにその小さな頭を優しく撫でる
すると、子狐は目を細めて気持ちよさそうにしながら
頭の上の耳をピクピクと小さく動かして、お尻の後ろの尻尾をパタパタと小刻みに振り始めた
なおきり
なおきり
俺の脳裏に、あの日の光景が鮮明に蘇る
苦いお薬を頑張って飲んで褒められた時
リビングでゲームに勝ってみんなに褒められた時
そして、病院のベッドで最期に頭をなでなでしてもらった時
どぬちゃんは嬉しい時、いつもこうして耳をピクピクさせて、嬉しそうに尻尾をよく振っていた
あの日、最期に旅立ったときも、ゆっくりと、この耳と尻尾を動かしてくれたんだ
なおきり
俺の目から、大粒の涙がポロポロと溢れ落ちて、子狐の白い毛並みを濡らす
すると子狐は、なお兄の涙を慰めるように、そうだよ、と言わんばかりにキュン、と小さく鼻を鳴らした
なおきり
俺は愛おしさが限界突破して、その小さな身体を壊さないように優しくぎゅっと抱きしめた
抱き上げられた子狐は、なお兄の腕の中で、嬉そうにまたパタパタと尻尾を振っている
なおきり
なお兄が涙を拭って笑顔で語りかけると、子狐は満足したように、本当にどぬくそっくりなマイペースさで、なお兄の腕の中でまたすやすやと寝始めてしまった
あの最期の瞬間の「おやすみ…」の長い眠りから、大好きななお兄の腕の中で、ようやく新しくて幸せな眠りにつくみたいに
なおきり
俺はクスッと優しく笑うと、腕の中の小さな宝物を大切に抱えて、みんなが待つシェアハウスへと歩き出した
空の上で見守っていた白い狐は、大好きなみんなの笑顔の元へ、可愛い奇跡になって帰ってきたのだ
桜井 かな
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#AMPTAK