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翌日ひよりは学校に行きづらかった
胸がぎゅっと苦しくなる。 みなと・瞬・あおい、3人の気持ちが重すぎて ひよりは布団の中でしばらく動けなかった
ひより
ひより
重い心を抱えたまま教室に入ると、 すでにみなととしゅんが言い合いになりそうな空気を出していた。
しゅん
みなと
喧嘩が始まりそうな気配
ひより
ひよりは勇気を振り絞り、 2人の間に割って入る。
ひより
2人は驚いたように黙る
ひより
ひより
ひより
みなと
しゅん
ひよりは泣きそうな笑顔で首を振る
ひより
ひより
みなとは唇を噛み締め、 しゅんは拳をぎゅっと握ったまま何も言えない
屋上の階段でひよりは一人、静かに弁当を開けていた。
そこへあおいが、 ゆっくり近づいてくる
あおい
ひより
あおいはため息をつき、 ひよりの隣に座る
あおい
ひより
あおい
あおい
あおい
ひより
あおいはひよりの手に触れる
あおい
あおい
ひより
あおい
あおいは優しく笑ったが、 その瞳はどこか切なかった
放課後 違う場所で3人の動きが始まる
みなと
部活のグラウンドで1人走り込む ひよりに拒絶されなかったことで、 逆に決意が増している
みなと
みなと
汗を拭いながら、 ひよりを思う表情はひどくまっすぐだった
しゅん
商店街を歩きながら、 ひよりが泣きそうだった顔を思い出していた
しゅん
友達としての悔しさ 恋としての焦り 瞬の胸は複雑に濁っている
しゅん
あおい
家に帰ると、 大きく息を吐いてソファに沈み込む
あおい
でもすぐに微笑む
あおい
あおい
彼女だけは気づいていた “距離を置く”と言ったひよりが 一番苦しんでいること
ひより
自室でノートを開き、 机に向かう。
ひより
みなと しゅん あおい
3人の顔が頭に浮かぶ
ひより
涙がぽたりと落ちた
ひより
ひよりの心に、 ようやく小さな“覚悟の芽”が生まれ始めていた
