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この第一章完結したらなんか裏話とかしたい欲
刻乃 真流
まだ太陽が天井にまで行っていないと言うのに、夕暮れのような光が天地を照らす。
結界術の一種なのか、赤い霧だったものが広く包み込む。
三神 咲希
ヨア・ループス
刻乃 真流
少し歩き、近くの公園へ隠れている。
数分経とうが、赤い戦闘は止まらずにいる。
復讐の投げ返す石を捨てられずに居る2人が、石を投げ合い続ける。
グ”ズ”ズ”ゴォ”ォ”ォ”ォォ”
赤い津波の様な赤い霧の風が、刃を交え、吹き飛ばされる2人が突き破る。
狂堕 霊夜
黒瀬 零
射程管理で見つめ合う2人に合わせるように、さっきまで活気があった町が静寂に染まる。
避難か、それとも息を潜め隠れているのかは知るよしは無い。
黒瀬 零
狂堕 霊夜
ピィィィィィィィイン
黒瀬 零
赤い霧を代償に出した赤い矢が、狂堕では無く、自分を貫く。
狂堕 霊夜
肺を貫く赤い矢が、時間が巻き戻るように液体へと戻っていく。
それを見下げながら、狂堕が槍を構えながら能力を話し出す。
狂堕 霊夜
黒瀬 零
狂堕 霊夜
黒瀬 零
カアァン
狂堕 霊夜
ガァン
ボ”ゴ”ォォ”ォ”ォォ”_
黒瀬の一瞬の隙をついた力強い一撃が、槍ごと狂堕の肉体をぶち飛ばす。
肺を穿いても、戦闘から逃れず、続行する彼の姿はまるで_
ブォン
頭を少し横にずらせば、レンガがさっきまで頭のあった場所を通る。
まるで、空間を動かした程の正確さに奴の決死の攻撃の様な物を感じた。
胃に穴が空いた影響か、言葉を出そうともしていない黒瀬が、衝撃から戻ってきた狂堕の目の前に立ったままそこにいる。
狂堕 霊夜
ガァン!
狂堕 霊夜
神速の一撃の鎌が、狂堕の肉体まで衝撃波を響かせる。
黒瀬 零
口をようやく開いた黒瀬が口ずさんだのは能力の布告だった。
蒼天鎌舞によって発生する斬撃が空気を、地面を、全てを切り刻もうとする。
狂堕 霊夜
斬撃の風の音で声もかき消されていく。
そんな斬撃によって皮膚を、肉体を突き破り血液を零させる。
黒瀬 零
チャンスを逃さぬと言うばかりに、黒瀬が血矢の発動を宣言する。
ピィィィィィィィイン
風の音と血矢による音が混ざりあって行く。
肉体だけでは無く、鼓膜まで貫かれていくように思えて行く
ピィィィィィィィイン
刻乃 真流
三神 咲希
ヨア・ループス
刻乃 真流
刻乃 真流
ヨア・ループス
三神 咲希
ボ”ゴ”ォォ”ォ”ォン”
刻乃 真流
天から地へ人型の鉄の塊の様な者が落ちてくる。
その鉄の塊は、秒以内に立ち上がり、こちらを一瞥する
一瞥したあとに、鉄の塊…いや、機械人形はこちらに爪を傾ける。
宣戦布告だ。
ガ”キィン!!
突然鉄の体を切りつけ、吹き飛ばす影が現れる。
大きな音で、耳を塞ぐ中で、視界の悪い夕暮れのような視界でも、そこにいたのはすぐに理解できた。
刻乃 真流
刻乃 真流
三神 咲希
逆波 白雨
ヨア・ループス
刻乃 真流
刻乃真流/毒を相手に付与する。 三神咲希/道具や生命を作り出す。 ヨア・ループス/なんかすごい。
逆波 白雨
刻乃 真流
ヨア・ループス
逆波 白雨
三神 咲希
刻乃が三神とループスの手を掴み、元来た場所へ逃げていく。
それを見届けた逆波の背後から、ノックアウトしきれなかった機械人形が立ち上がる。
その目には逆波は眼中に無く、戦闘音が鳴り響く方へ向いていた。
逆波 白雨
桧崎 日車
歴戦の猛者のような2人が、息を合わせながら機械人形の行動を見続ける。
唾を飲み込む音すら聞こえるような静けさに、静音仕様の機械人形の動く回路の音すら聞こえてくる。
終わりの見えない戦闘の物語が、音を立てながら進み続ける。
バ”リィン!
狂堕 霊夜
蒼天鎌舞を防御していた鎌がついに音を立てて壊れる。
蒼天鎌舞の防御策がついに能力のみとなり、敗北が近くへ近寄ってくる。
黒瀬 零
狂堕 霊夜
黒瀬 零
辺り一面に見える赤は、赤霧しか無く、それを防御し切れば勝ちまで見える。
タイミングも、位置もわかりきっている攻撃は防御が簡単と言うレベルではない。
狂堕 霊夜
赤い矢は空気中ではなく、自分の体内からだった。
体内器官が矢によって貫かれ、血がこぼれていく。
それが、血矢の矢か、それとも自分の血かは知らないが。
膝をつく狂堕に、黒瀬が立ち止まる。
黒瀬 零
狂堕 霊夜
黒瀬 零
黒瀬 零
黒瀬 零
黒瀬 零
狂堕 霊夜
ブォォォォォ
黒瀬 零
ずっと時間が止まっていたように、鎖に止まっていた槍が、鎖が消えた今となって黒瀬の土手っ腹に突き刺さる。
狂堕 霊夜
狂堕 霊夜
グチャァ
黒瀬に突き刺さった槍を抜き、黒瀬に向ける。
血腥い槍が、命を狙う。
ボ”ゴ”ォ”ォ”ォオ”ォン”
狂堕 霊夜
突然化け物が天から降臨する。
夢にも思わない急展開に、夢の世界にいるのか一瞬撹乱する。
逆波 白雨
逆波 白雨
桧崎 日車
次回〘鏡〙