君は
僕が生まれた時からそばにいて
僕が生まれて初めて話した言葉が
君の名前だったと
母がいつも笑って話す
君のように
僕も気持ちをわかってくれる
人は誰もいない
生まれた時からあった
かけがえのない
しあわせ
君は僕の
姉で親友で
そして初恋
晴子
晴子
晴子
晴子
君はある日
いなくなって
僕はこれから
この心の穴をどうしたらいいか
晴子
晴子
突然それは現れた
茶色の塊
小さくて
弱くて
守ってあげないと消えてしまいそうな
晴子
晴子
晴子
誰も何も
君の代わりにはならないのに
晴子
蓮
晴子
蓮
僕が初めて話した言葉は
「チコ」
「チョコ」じゃないし
君は茶色と白の斑模様の しなやかな猫で
こんな薄茶のまん丸子犬じゃない
蓮
蓮
蓮
蓮
君がいなくなって
もう動物なんて飼うもんかと 思っていたけど
公園に捨てられてたガリガリの子犬が うちに来て
まん丸になった
そしたら
かわいいなんて
かわいいなんて思いたくなくても
小さなまん丸子犬は……
蓮
蓮
蓮
君がいなくなって
まだ1年しか経ってないけど
蓮
蓮
蓮
この子犬は君の生まれ変わりだと 思うことにする
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