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夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
「もう無理だ。」
この教室の雰囲気
皆の視線
小さな箱の中に閉じ込められた私。
全てがしんどい。
もうすぐ鐘が鳴るから、すぐにこの教室から出よう。
\キーンコンカーンコーン/
…鳴った。
小さな雫が頬を伝うのを 服の袖で隠しながら教室を出た。
紗羅
泣きたくなんか、なかったのに…!
昔、友人に「泣くな、きもいんだよ。」って言われたことがある。
それから、人前で泣くのが怖い。
だから、一人で泣くんだ。
紗羅
袖で目元をごしごしとこすっても、 涙の跡は消えない。
深呼吸しても胸の重さは変わらなかった。
そのとき、下のほうで足音が止まる。
来ないで…
足音が一段だけ上がる。
そして聞き慣れた声。
勇也
私の肩がビクッと震えた。
紗羅
勇也
紗羅
勇也
そっけないが、声の端っこにわずかな心配が混じっていくのが分かる。
そっぽを向いたまま言う。
紗羅
勇也
紗羅
勇也
そこで相手は階段を上がろうとするが、途中で止まった。
勇也
私は黙ったまま袖で目元を隠した。
あいつはその反応だけで全て理解したように、一段下に腰を下ろした。私の姿は直接見えない位置に。
勇也
紗羅
相手は手すりにもたれながら、少し真面目な声を出した。
勇也
喉が一瞬つまる。
紗羅
勇也
紗羅
勇也
少しだけ笑いそうになる。 涙の気配をごまかすみたいに、深く息を吸った。
沈黙が落ち着いたころ、相手がぽつりと続けた。
勇也
紗羅
勇也
紗羅
勇也
袖をぎゅっと握る。
しばらくして、小さな声で言った。
紗羅
あいつの声の色が変わった。
勇也
紗羅
勇也
返事ができなくて、喉の奥が また熱くなる。 相手は気まずそうに、わざと雑に付け足す。
勇也
紗羅
勇也
紗羅
勇也
紗羅
紗羅
勇也
あいつは少し黙ってから、ぼそっと言う。
また、静かな風が踊り場を通り抜ける。 涙は少しずつ、落ち着いていく。
紗羅
勇也
紗羅
勇也
私は小さく笑った。
あいつは立ち上がりながら、そっけなく言う。
勇也
私はびっくりして、思わず聞き返す。
紗羅
勇也
紗羅
勇也
背中を向けたまま、でも確かに待ってくれているその姿は、不器用なのに、これ以上ないくらいの優しさだった。
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
夜に覚醒
コメント
4件
えやばいすき。 なん、もうすき"い"い"い"い"い"い"ッッッ!!!!!!!
なんか、もう共感だらけ。