夏祭りから帰宅した俺は
あけみに先程の事を謝ろうと思い
連絡を入れた。
りょーた
りょーた
りょーた
暫く連絡を待っていたが
あけみからの返信は無かった。
りょーた
りょーた
あけみにメールではなく
直接謝ろうと思い俺は電話を掛けた。
りょーた
不在着信
りょーた
りょーた
この時の俺は
あけみに対し深く反省していた。
りょーた
りょーた
…コロコロ…
りょーた
Tシャツを脱いでいたら胸ポケットから
あけみから貰った貝殻を地面に落とした。
りょーた
それを拾いあげよく見ると
貝殻の中に粘着なようなものがくっ付いていた。
りょーた
この貝殻の中に何かあるかも知れないと
思った俺は粘着質なものを外す作業を始めた。
その時だった…。
お母さん
りょーた
お母さん
りょーた
お母さん
りょーた
母の異常な程の怒声の様な声は
次の一言で
俺に絶望を与えた。
お母さん
りょーた
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
りょーた
りょーた
りょーた
りょーた
りょーた
りょーた
この時の俺の顔は
母親から見たらどんな顔をしていたんだろう
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
りょーた
りょーた
お母さん
りょーた
お母さん
りょーた
りょーた
高校生にもなって
俺は大声で泣いた。
泣くに決まっている…
大好きになっていた人が
その日に亡くなってしまったんだから。
りょーた
その後、母親が何かを言っていたが
俺の耳にはもう何の声すらも
入ってこなかった。
作者
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