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テラーノベル(Teller Novel)

その光は、すべてのものを浄化していった。

サリー

・・・・・・・

サリーさんの目が、幾分和らいだ気がする・・・。

岡田&いのっち&坂本

・・・サリーさん?

サリー

そんな・・・どうして・・・・・
アミは・・・力を・・・・

サリーさんは、ただただ涙を流した。

そして、一足早く剛たちの元へついた僕たちは・・・・

ルキア、さっきはごめん・・・・

ルキア

・・・・・

ルキアさんを抱き締めて、話しかける剛の姿を見た。

ルキア、俺・・・気絶したときにとても暗い場所にいたんだ。暗くて何も見えなくて・・・。こないだの使命より怖かった。

ルキア

・・・・・

でも、ルキアが、俺を呼んでる声が聞こえたんだ。握ってくれた手が温かくて・・・だから、戻らなきゃって思った。だから、さっきは本当にごめん。頭、混乱しちゃって・・・ルキアの力を見るのは初めてだったから・・・・

ルキア

・・・いいの。まさか、剛の前で使うことになるなんて思わなかったし・・・・

二人とも無事みたいだね。この不思議な光のお陰かな・・・

イナン

いいの?声をかけなくて・・・

いいのいいの。イナンもわかってるだろ。いまの二人の状態

イナン

ふふっ、そうね。私たちが助ける必要はなくなったわね

そう!そういうこと

それより、この光の正体は一体なんなの?

イナン

それは、きっと岡田さんが話してくれるわ

えっ?岡田が?

イナン

今なら、サリーの心も、きっと浄化されてるはずよ?

そういえば、長野君は?僕の代わりにひどい怪我をしたし・・・きっと僕のために身代わりになったんだ・・・😓

イナン

健、大丈夫よ。彼はきっと、ここへ来るわ。イオンと、共にね。約束だから・・・

うん、そうだよね。きっと無事だよね?

そして、涙を流し続けるサリーさんに、そっと近づき、こんな言葉を言う。

岡田

サリーさん。あなたが旅に出たのはアミを救うためやないんですか?

サリー

・・・・・😭

岡田

病気の妹のためにできることをしたかった・・・

坂本

サリーさん、そんな優しい心持ってるのに・・・なんで組織なんかに・・・・

サリー

忘れられてると思った。何年も戻れなくて、この国の人が私を忘れている・・・そう思った・・・思わされたのかもしれない・・・・

いのっち

忘れるわけないじゃん。イナンさんやイオンさんはサリーさんの大事な友達なんでしょ?健に・・・俺たちに、ちゃんとあなたのことを伝えてくれて・・・
だから、会えたんだ。普通は伝えないよ。だって、俺たちは、異世界の人間なんだから。よそ者なんだしね。

サリー

・・・・・・

岡田

思い出してよ、サリーさん。アミはきっとサリーさんのこと、忘れてないから。サリーさんのことを、ずっと待っていたかったんだと思うよ?

サリー

なんで、優しいんだ・・・少なくとも殺そうとしたのに・・・・。手にかけようとしたのに・・・。ルキアと同じことをしようとしてたのに・・・・なんで、優しいの?

サリーさんは、さらに泣き始めた。

坂本

・・・それはね、サリーさんのここが・・・。俺たちに、ちゃんと伝わったからだ。
サリーさんが、女だってことわかってるからだ。
ほら、ちゃんと動いてる。
(坂本君は、サリーさんの手を、自分の心臓に当てさせた)
なっ?ちゃんと動いているだろ?

サリー

・・・・うん・・・

そう言って彼女は笑った。

岡田

よかった。元のサリーさんや。それが、君のちゃんとした笑顔なんやな。まだ、会って半日くらいやけど・・・・

いのっち

なんだよ!ちゃんと笑えるんじゃん。笑った方が可愛いぜ?

サリー

なんだよ!井ノ原快彦!

いのっち

おー!やっと戻ったじゃん。しかも、フルネームで呼ぶなんて・・・ルキアさんみたいだ。いっとくけど今のはお世辞じゃないぞ?俺、そういうの嫌いだし。

サリー

・・・・・

岡田

そうそう。いのっちは、思ったことを口にするから。

いのっち

それ、誉めてる?

岡田

一応(笑)

いのっち

まぁ、いいや。帰ろうぜ!せっかくのパーティーなんだろ?俺たちまだ、参加してないぜ?

岡田

そうやん!俺たちパーティーに呼ばれたんやん!

いのっち

戻ろうぜ。きっとみんな待ってるから

この四人の中にわだかまりはなくなっていた。

坂本

サリーさんも、行こう

サリー

まって・・・あのさ・・・・

坂本

・・・ん?

サリー

あんたに・・・
坂本さんに、惚れたのは本当なんだ。似ていたから・・・、本当に

坂本

やっぱり、俺なの?

サリー

私の初恋の人に・・・・

坂本

サリーさんの初恋の人にか・・・

サリー

だから・・・ごめんなさい!!

坂本

・・で?ヨシヒコは、どこから?

サリー

名前が、ヨシヒコで、顔があんたなの。

坂本

あはは、そっか・・そういうことか・・・
ここにも人間らしい名前の人いるんだね

いのっち

坂本君は、井ノ原くんの顔をみて、なぜだか爆笑していた。

いのっち

失礼な

サリー

もう、帰ってしまうの?

坂本

いや。まだ、パーティーは、始まってない。行こうよ・・・

サリー

うん!!

サリーさんは、坂本君が差し出した手を握り、一緒に走り出した、

こうして、ひとつの事件が終わろうとしていた、

V6 不思議な船旅4 Voyager~最後の航海~

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