あてんそん ・白羽様からお借りした子です ・夢術廻戦 ・さわり程度で、後に修正した原作軸を投稿予定。 ・お借りした幸泉永遠君の過去編(?)です ・読み終わったあとのクレームはききませぇん!
本当に大丈夫ですか?
物心着いた時から俺は座敷牢に居た。
仲居
朝晩の二度、運ばれる食事はいつも冷めていて、運んで来た仲居さんはいつも可哀想なくらいに震えていた。
永遠
仲居
パタパタパタ──!
永遠
「ねえ」と声をかけようものなら短い悲鳴を上げて踵を返しパタパタとどこかへ行ってしまう。
永遠
仲居
ガシャーン!!
永遠
中には恐怖のあまり食事の乗った盆をひっくり返し、その晩の食事が無くなってしまうこともあった。
何故怖がられているのか どうして自分を化け物のように扱うのか どうして誰も俺と目を合わせてくれないのか
──カシャン
永遠
鎖の音が響く。 五歳の誕生日に付けられたものだ。 付けられている右足首は擦れて、数年経った今でもじくじくと傷んでいるが、誰にも助けを求められなかった。
永遠
泣いた
喚いた
でも
誰も、誰も…
助けてくれない
あの日も、そうだった
どこからともなくひゅるりと風が頬を撫ぜた。
その日はやけに寒かった。 月は煌々と輝き、暗闇を淡く照らす。
永遠
ポツリと、誰に言うでも無い言葉。
いつもの通り、答える声は無い。
はずだった。
少女?
ひたり、ひたり
永遠
不気味な声だった。
今になって例えるなら黒板を爪で引っ掻くだとか、お皿にフォークが擦れた音だと例えるだろう。
そんな金属のような声が座敷牢の向こうで響いた。
格子から伸びた月光が、声の主を浮かび上がらせる。
永遠
絶句
金属のような声にそぐわぬ、黒髪が美しい少女がそこに立っていた。赤い着物を纏い、手には鞠を持っている。
なんだ、驚いた。 ただの女の子だ、と胸を撫で下ろした。
しかし、女の子が、こんな場所に、…来るだろうか。
少女?
永遠
少女がこちらを向く。
黒々とした瞳からは血が流れ、口は耳元まで裂けていた。
人間じゃ、ない
思わず大きく叫んだ俺は、逃げようと立ち上がり少女から距離を取ろうと座敷牢の端に向かう。
永遠
ガシャンッ
右足首の枷でつんのめって尻餅をつく。ビィン__と鎖の反動が足にまで伝わり、思わず呻いた。
少女?
永遠
バチリ、と少女と目が合う。見えない糸が少女と俺の間にあるように感じた。
途端、とろりと両目が熱くなった
身体中の熱が、瞳に集まっていくようだった。
永遠
魂に一語一句違わず刻まれている呪句。 一度口に出してしまえば、詰まることなく、留まることなく、川のように滔々と言葉が溢れた。
少女¿¿
少女の白い首筋に一輪の黒百合が刻まれる
金縛りにあったようにぴたりと動きを止めた少女は、口をはくはくと開閉させ、黒々とした瞳でぎょろりとこちらを見据えた。
首筋に刻まれた黒百合はまるで何かを吸い取るように花弁をめいいっぱい開く。
もはや言葉にもならぬ少女の叫びが座敷牢を轟かせた。
永遠
その一言で、少女は首から少しずつ霧散し始めた。
少女¿¿
永遠
瞳がじゅくじゅくと痛む。瞳が刺すように、茹だるように熱くなる。
永遠
か細く息をついて痛みを堪えていれば、上から声が降ってきた。
男性
確立する前に排除しなければ──
からりと、嘲笑うように笑う声が継いで聞こえた。
顔を上げて顔を見ようとするが、視界が歪んでその顔を見ることは叶わなかった。
永遠
男はからんからんと下駄を鳴らし、座敷牢を去った。
ここから逃げねば
その晩のうちに、俺は格子に身を滑らせた
ℯꫛᎴ
読まなくてもおけまるな解説
あの少女は呪霊です。 等級は準二級、ネグレクトされた少女の怨嗟から生まれた呪霊です。
術式名が黒百合だったので 花っぽいエフェクトにしてしまいましたぁ…! 才能が欠けらも無いので呪文は本当にそれっぽーくしているだけです申し訳ございません。
永遠君の眼が熱くなってしまったのは 溢れんばかりの呪力をコントロール出来ず (まだ八歳ですからね) 瞳に注ぎすぎてしまった感じです。
術式的には呪言に通じていると思うんですけどせっかく永遠君がオッドアイなので瞳関連にしちゃいました!
過程としては ①瞳に呪力を流し、相手の呪力の流れを見る ②呪文(本文では呪句)を唱え、相手の呪力の流れに注ぐ ③黒百合の呪詛を創り出し、呪力を吸い上げる ④呪力を枯渇させ、霧散させる みたいな感じです! わかんないですねすみません
ちなみにこの後死にものぐるいで塀を越えて走っていたところを深夜任務帰りの五条先生に捕獲(保護)されます。
閲覧ありがとうございました! そして白羽様、素敵なオリキャラを最大限に魅せられず申し訳ございません…! 文才の無さと語彙の無さが目立つ駄文になってしまいましたあああ!
コメント
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あ…神ですか?いや神だな ガチで神作すぎないですか? オオオオオオオ!!スッゲエエエエエエエヨオオオオオ!!!( ՞ o՞)ー☞ ってずっとこんな感じで叫んでましたすいません