TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

赤い学校

一覧ページ

「赤い学校」のメインビジュアル

赤い学校

8 - 赤い学校 第8話

♥

60

2019年08月11日

シェアするシェアする
報告する

ジ リ リ リ リ

ジ リ リ リ リ リ リ

うるせっ……

パチッ

今何時だよ…

AM 06:30

やっべ!!!

寝坊!!!

優希の朝ごはん……!!

え…?

良樹

おはよう。裕。

優希

兄ちゃんおはよ!!

優希

珍しいね!!!

優希

兄ちゃんが寝坊なんて!

良樹

疲れてたのかー?w

ごめん…

ありがとね。兄さん。

テーブルの上には、

すでにトースターとカップが乗っていた。

良樹

コーヒーだけ自分で淹れろよ。

ほんとありがとね。

良樹

今日は早めに学校終わるから、裕もいつもより焦らなくていいからな。

うん。分かった。

優希

今日は良樹兄ちゃんが迎えに来るのー?

良樹

あぁ。

良樹

いつも裕に頼んじゃってるからな。

優希

やったー!!

優希

校門前で待ってるね!

良樹

おう!!

ごちそうさまでした。

良樹

食うの早いな…w

着替えてくる。

優希

はーい!!

チャットで呼んだ方がいいよな……

前のトーク履歴が残ってる…

そっか……

あの日以来か…

チャット

久しぶり。千佳。

千佳

千佳

おはよう。

千佳

で、何?

今日の16:15に、被服室で会える?

千佳

別にいいけど。

千佳

何の用?

千佳

あのこと今更謝っても遅いから。

わかってる。

理久たちのこと、話すから。来て。

千佳

分かったわよ。

千佳

行けばいいんでしょ?

うん。

じゃ。

千佳

じゃーね。

完了っと……

優希

兄ちゃんー?

優希

準備できたー?

良樹

先行ってるぞー!

良樹

優希。行ってきます。

優希

いってらっしゃい!

優希

兄ちゃんー!早くー!!

今行くー!

スマホ、教科書…筆箱…

(校則で、電源切ってればスマホ持ってっていいって言われてるから…)

(いいよな……?)

よし、行くぞ、優希!!

優希

良樹兄ちゃんってすごいよね。

うん。

突然どうした?

優希

いや?すごいなぁって。

優希

お勉強忙しいのに、

優希

サッカーも上手いし、

優希

僕や兄ちゃんにも優しくしてくれるから!!

たしかにな……

僕、昔はよく良樹兄さんとサッカーやってたんだぞ。

優希

そうなの?!

優希

いいなぁ……✨

もう少しで夏休みだから、

夏休み入ったら一緒にしてくれるかもな。

優希

やったー!

優希

その時は兄ちゃんも一緒にやろうね!!

優希

兄ちゃん…?

ごめんごめん!!

もちろん!!

一緒にやろうな!!

そんなことを話してたら、

あっという間に小学校前に着いてしまった。

優希

じゃあ、行ってくるね!

いってらっしゃい!

優希

いってきまーす!!

すぐに児童玄関に走っていくのが見えた。

友達みたいな男の子や女の子と話している優希の顔が、

太陽の光を浴びて、輝いていた。

優希の笑顔に元気をもらったのも束の間。

僕の学校に着けば、僕の気持ちはどん底に突き落とされる。

女子生徒A

ねぇ、井口くんってさ~

女子生徒B

わかる!!

女子生徒B

なんか最近、

女子生徒B

もっと不気味になってきてない……?

女子生徒A

それな!!

女子生徒A

うわっ、こっち見んなって…www

女子生徒B

ひどぉwww

女子生徒A

女子生徒A

あ、千佳ちゃんだ!

女子生徒A

おはよぉ!!

千佳

おはよ。

千佳は、この学年のアイドル的存在。

その美貌と、少し天然なところが人気…らしい。

千佳

おはよう。剛くん。

おはよ。

ついに俺たちだけか…。

千佳

うん……。

(僕の選択は…)

(ほんとに間違っていたのかも…)

(元親友とはいえ、)

(あんな顔をさせたかった訳じゃないはず……!)

(でも…)

(まだきっと何かを考えてるはずだ…!)

(だったら…)

(コ…ろス…?)

(もう…)

(罪を重ねたくない…)

(重ねたくないよ……!)

千佳

昨日ね、

千佳

日和にチャット送ったのに、

千佳

全く既読がつかないの……

千佳

電話してみても繋がんない…

俺も…

学校来なくなったやつらに電話とか、

グループチャットとか送ってるのに、

全く既読つかねぇし…

千佳

みんなぁ………グスッ

(僕の…せいだ……)

(でも…家族も…守らなきゃ…)

(どうしたら……いいんだよ…)

そんなことを、

授業中も、休み時間も、ずっと考えていた。

考えても無駄だ。

そんなこと、とっくにわかってる。

教室から見えるグラウンドで、

体育の授業を、騒ぎながらやってる生徒たち。

それさえも、鬱陶しくなった。

消えてしまいたい。

そう思い始めている自分もいた。

16:15 被服室

千佳

来たわよ。裕。

来てくれたんだ。

千佳

そりゃぁ…ww

千佳

チャットで来てって言われたら来るわよ。

そっか。

千佳

なんかさ、

千佳

久しぶりだね。

そうだね。

千佳

私が、

千佳

裕に告白した日以来じゃない?

うん。そうだね。

千佳

まだあの日ね、

千佳

私、自分のこと可愛いって思ってた。

千佳

今はもちろん思ってないけどさ。

なんで僕をいじめるんだよ……!!!

好きだったなら!!

僕のことなんていじめなかっただろ??!

千佳

ごめん。

千佳

ごめんで済まされないこと分かってる。

千佳

でも…ごめん……!!

僕の質問に答えろ!!

なんで僕をいじめる??!!

千佳

裕に振られたとき、

千佳

本当に腹が立った。

千佳

裕のくせに。

千佳

なんで私みたいな可愛い子と付き合わないの!って。

千佳

そんなときにね、

千佳

今じゃ親友の日和から聞かれたの。

千佳

井口裕くんのことが嫌いなら、

千佳

一緒にいじめない?って。

千佳

私、裕のこと嫌いになってたから、

千佳

日和の仲間になった。

千佳

裕をいじめてやる!ってね。

千佳

私みたいなのを振ったことを、後悔させてやる!って思った。

千佳

だからよ。

千佳

今ももちろん嫌い。

千佳

千佳

しかも!!

千佳

みんなを殺した。

千佳

そうでしょ?!

千佳

みんなのこと殺したんでしょ?!

そうだよ。

みんなを殺した。

俺のこの手で。

だから、

千佳のこともここで殺す。

千佳

ふふ……

千佳

ふふふっ……

なに笑ってんだよ。

千佳

全部、これに録音したから。

そう言うと、

ポケットからボイスレコーダーを取り出した。

(盲点だった……!)

今すぐ録音止めろ。

そうじゃないと……!

千佳を殺す……!!

千佳

怖い怖いwww

千佳

裕に?

千佳

人が殺せるの?www

千佳

殺せるわけ……

グサッ

千佳

ぇ……

これまでも殺してきたんだよ。

もう…

後戻りはできないんだよ!!

お前らが!!

俺をいじめなければ!!

お前の仲間だって消えなかったんだよ!!

千佳

ふふっ……w

千佳

千佳

ごめん…ね………

千佳

さっき…また……嘘ついちゃった……

は……?

千佳

千佳

今も……好き……

え……?

千佳……

でも……

千佳

わか……ってる……よ……ww

千佳

私なんかをっ……受け入れ…てくれるなんて……

千佳

思っ……てない……から……

***…

***………!!!

次は……

地獄でな……

千佳

う……ん…!

グサッ

ポタッ

ポタタッ

もう動いていない千佳の体に、

僕の涙が落ちた。

少年

少年

はい。ハンカチ。

ありがと……

少年

最後だね。

剛か…

少年

うん……

少年

復讐が、やっと終わるね。

あぁ………

ありがとな…

ここまで……

少年

ううん。

少年

16:30にここだから。

分かった。

じゃあな…

少年

じゃあね。

千佳。

忘れないから。

もうこの世にいないお前が最期、

笑ってたこと。

告白した日に見せてくれた泣き顔よりも、

やっぱりお前は、

笑顔が似合うよ。

次は、

地獄で笑顔見せてくれるかな。

そうすれば、

僕も笑うから。

来夢

こんにちは!!
来夢です!

いむ

いむです!!

来夢

第8話まで行きましたね~…

いむ

早いね~

来夢

ほんと早いよ。

来夢

やばいよ。

来夢

あと2話で終わります!!

来夢

次回作を全く考えていません!

いむ

まだ2話あるけど、

いむ

両方内容こってりだもんね。

来夢

こってりラーメンくらい。(?)

いむ

(´・ω・`)?

来夢

うん、ごめん、無視して。

来夢

朝起きてから書いてるからか頭働かないや…ww

来夢

終わろっか。

いむ

そうしよ!!

いむ

また💚連打等よろしくお願いします!😆

来夢

ここまで読んでいただきありがとうございました!✨

いむ

ありがとうございました!!

来夢

ではまた!!

いむ

じゃーねー!!

この作品はいかがでしたか?

60

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚