番外編2「中也とハンカチーフ」 はじまりはじまり〜
7年前
中也side
太宰の作戦にまんまと引っかかり、 ポートマフィアに加入した俺。
そんな俺には今、一寸した悩みがある。
新しいポートマフィアの仕事のこと? 其れとも彼のクソ太宰のこと?否、
杏堂〇〇
真逆中也の上司になるなんてね
中原中也
此方の台詞だ
杏堂〇〇
上司よ?敬語使いなさいよ
中原中也
其の必要は無えだろ
杏堂〇〇
如何云う意味よ!💢
此の上司の事だ。
杏堂〇〇
ねえ何で目合わせないの?
中原中也
合わせてないわけじゃねえ
杏堂〇〇
いや合わせてないよね?逸らしてるよね?
杏堂〇〇
おーい中也くーん??
俺の視界に入って来ようとする其奴。 逆を向いて其れを避ける。
白瀬に刺されて手当をしてもらった時。
初めてあんなに優しい顔の此奴を見た。 初めてあんなに優しい此奴の声を聞いた。
其れから俺は、変に此奴を意識している。 恐らくもう俺は───
杏堂〇〇
ねえ本当に大丈夫?熱ある?
中原中也
だ、大丈夫だ!!
杏堂〇〇
あ、一寸!
執拗く話し掛けてくる其奴を無視して 俺は逃げるようにその場を後にした。
中原中也
̖́-
彼奴から逃げて何気なく街を歩いていると、 綺麗に並べられたハンカチーフが目に入った。
桃色と薄紫のグラデーションの可愛らしいハンカチーフ。
中原中也
(彼奴の髪色みてえだな…)
中原中也
あ、
そういえば手当をしてもらった時、 彼奴の桃色のハンカチーフを血で汚してしまったな。
洒落たデザインや懐から出していた辺りから、 普段使い用の物だったのだろう。
其れを俺の血で汚して、駄目にしてしまった。
気付いたら俺は其れを手に取って店に入っていた。
現在───
杏堂〇〇
お待たせ〜
手洗いから帰ってきた〇〇が俺の方へ駆け寄って来る。
手には桃色と薄紫のグラデーションが印象的な、 可愛らしいハンカチーフ。
中原中也
ふ、笑
杏堂〇〇
?、如何したの?
中原中也
いいや?ほら行くぞ
杏堂〇〇
あ、待ってよ!
俺は心底此奴に惚れてる。






