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本気になってよ。

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本気になってよ。

9 - 本気になってよ。(END)

♥

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2018年12月27日

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朝日奈 由羽

話したいこと…?

夕暮 杜波

うん。…聞いてくれる?

朝日奈 由羽

うんっ…!

なんだろう…?

夕暮 杜波

…俺ね?

夕暮 杜波

……好きな子がいるんだ。

ドクッ

好きな子…?

朝日奈 由羽

…そ、そうなんだ?

夕暮 杜波

うん。

私に話す…ってことは

相談…だよね?

そっか、夕暮くん好きな子いたんだ…

朝日奈 由羽

それで?なんか、相談?

夕暮 杜波

……相談…か。

朝日奈 由羽

…?…違うの?

ダメ…泣いちゃダメっ…!

夕暮 杜波

その子ね、俺がからかうと

夕暮 杜波

真っ赤になって怒って。

夕暮 杜波

すんげー可愛い。

朝日奈 由羽

そうなんだ…っ!

いやだ…聞きたくないっ!

泣くな、泣くな…!

夕暮 杜波

由羽…?どうかした?

朝日奈 由羽

…だ……

夕暮 杜波

ん?

朝日奈 由羽

…っ、やだっ!!

朝日奈 由羽

もう、聞きたくないっ!

夕暮 杜波

えっ?

朝日奈 由羽

夕暮くんが好きになる子なんて

朝日奈 由羽

絶対可愛いし、

朝日奈 由羽

そもそも私なんかに言わなくても…!

夕暮 杜波

由羽…聞いて?

教室から出ようとすると、

夕暮くんにガシッと掴まれた。

朝日奈 由羽

…っ、離してよ…っ!

朝日奈 由羽

好きな人の好きな人の話なんて、

朝日奈 由羽

聞きたくないっ!

あっ、しまった…

思いっきりカミングアウトしちゃった

朝日奈 由羽

…ご、ごめん。

朝日奈 由羽

今のは忘れて…

夕暮 杜波

由羽、俺のこと好きなの?

朝日奈 由羽

…〜っだったら、何っ…!!

違う。

こんな感じに伝えるはずじゃなかった…

もう、嫌だよ…っ

夕暮 杜波

由羽、好きだよ

…へ…?

朝日奈 由羽

えっ…?

夕暮 杜波

あれ、聞こえなかった?

えっ…?確かに…

『好き』

って…

朝日奈 由羽

今のは、誰に向けて…?

夕暮 杜波

由羽以外誰がいんの。

朝日奈 由羽

夕暮くんが…?私を…?

夕暮 杜波

うん。好き。

夕暮 杜波

俺がからかうと、真っ赤になって怒るし

夕暮 杜波

そーゆーとこ全部、好き。

…う…そっ!!

朝日奈 由羽

うそぉ…っ…!

夕暮 杜波

ほんと。

夕暮 杜波

…付き合ってくれる?

っ、そんなの…そんなのっ!!

朝日奈 由羽

は…っひっく…ぐす…

夕暮 杜波

泣きすぎ。

夕暮 杜波

………返事は?

朝日奈 由羽

…っはい…!!

夢みたい…

私夕暮くんと付き合ったの…!?

夕暮 杜波

由羽。

チュッ

口に柔らかい感触が残る。

一瞬だけだったのに、

感覚が消えてくれない。

朝日奈 由羽

〜っ?!

夕暮 杜波

ふはっ!顔赤っ。

朝日奈 由羽

きゅ、急にこんなことするからだよっ!!

夕暮 杜波

こんなこと、って?

朝日奈 由羽

〜っ!からかわないでっ!

夕暮 杜波

へいへい。

私、夕暮くんの、彼女になりました。

福原 柊花

〜っ!おっそ〜いっ!!

福原 柊花

どこ行ってたのよ!

朝日奈 由羽

…ご、ごめんって〜!

福原 柊花

…って、なんか顔赤くない?

福原 柊花

熱でもあんの?

朝日奈 由羽

ないないないっ!全然ないっ!

チラッ、と隣の席の夕暮くんを見ると

夕暮 杜波

(あ わ て す ぎ)

朝日奈 由羽

っ!!

福原 柊花

…ああ、何そーゆーこと。

福原 柊花

…で?なんか報告はないの?

朝日奈 由羽

えっ、何もう分かっちゃったの…?

福原 柊花

あんた動き焦りすぎだもん。

福原 柊花

わかりやすいんだよね〜っ!

朝日奈 由羽

うぅ…よく言われます…

そして、さっきあった出来事を

柊花に全て話した。

福原 柊花

なんなの…!?

朝日奈 由羽

はい?

福原 柊花

…成海だよ!!成海!

福原 柊花

ぶっとばしてやる…!

相田 瞬

ちょーーーっ!ストップ!!!

福原 柊花

…え?しゅ……相田?

朝日奈 由羽

相田くん!どうしたの?

廊下からバタバタと走ってきた相田くん。

相田 瞬

もしかして、もう、

相田 瞬

…付き合っちゃった感じ?

朝日奈 由羽

ふぇ〜っ?!なんで知ってるの!

相田 瞬

わっ、やっぱりか…

夕暮 杜波

何の話。

朝日奈 由羽

わっ夕暮くん!

夕暮 杜波

うるさいから起きた。

隣でスースー寝ていた夕暮くんが

ガバッと起きて話に参加。

相田 瞬

いや〜実はね…?

成海 奏

おーっす!

朝日奈 由羽

…っ!!

成海 奏

あ〜ごめんごめんっ!

成海 奏

怖がらないでっ!

夕暮 杜波

成海…お前…

成海 奏

きゃーっ!夕暮まで!

相田 瞬

…まぁ、なんというか

相田 瞬

これは、作戦だったわけ。

朝日奈 由羽

作戦…?

相田 瞬

そ!柊花ちゃんと2人で、

相田 瞬

君たちのこと話してたんだけど、

相田 瞬

そしたら、お互い両想いだってことに気づいたわけ!

朝日奈 由羽

そ、そうだったの?!

福原 柊花

うん。

福原 柊花

でもその作戦ってのは、何?

福原 柊花

私知らないんだけど…

朝日奈 由羽

私も何の事かわかんない…

夕暮 杜波

相田 瞬

ちょっとさ、なんか事件なかった?

事件…といわれると…

チラッ

成海 奏

のことしかないと思うな…

相田 瞬

んまぁー大体わかると思うけど、

成海 奏

俺、悪役演じましたっ!

相田 瞬

……というわけ。

朝日奈 由羽

悪役…?

成海 奏

いやー、由羽ちゃん!

成海 奏

ホンットにごめん!

成海 奏

瞬に頼まれてさ〜

成海 奏

どーしてもくっつけてあげたかったわけ!

朝日奈 由羽

…そうだったんだ!

そうだったんだ〜!

まだ、ちょっぴり緊張するけど、

本当はいい人なのかも?

相田 瞬

そして、俺は杜波と廊下を歩いてて、

相田 瞬

空き教室に入っていくのを目撃!

相田 瞬

そこで、俺が『由羽ちゃんなんかヤバくない?』

相田 瞬

…って言おうとしたのに!

相田 瞬

姿が見えた瞬間、杜波ってば

夕暮 杜波

うるせぇ。

相田 瞬

はいはい!

相田 瞬

そんだけ、由羽ちゃんのことが好きなんですな〜!!

夕暮 杜波

…っ。だまれ。

相田 瞬

あらら!顔が赤い!

福原 柊花

…ってことは、成海は本気でやったわけじゃない。

福原 柊花

ってことになる?

相田 瞬

そーですな!

福原 柊花

…はーよかった〜

福原 柊花

危うくぶっ飛ばすとこだった。

成海 奏

ひっ!!怖い!

成海 奏

あ、でも柊花ちゃんみたいな子も結構すK

相田 瞬

だめ!!柊花は俺の!!

福原 柊花

ちょっ…!瞬っ!!

朝日奈 由羽

…ん?まって、

朝日奈 由羽

おふたりさん〜もしかして…

福原 柊花

はぁ…話があるって言ったのに…

朝日奈 由羽

あっ!もしかして!?

相田 瞬

実は俺ら、付き合いました!

朝日奈 由羽

ほ、ほんとにっ?!

福原 柊花

うん。

朝日奈 由羽

柊花、男の人は…

福原 柊花

あーうん、ダメだと思ってたんだけど、

福原 柊花

瞬はなんか、平気。

朝日奈 由羽

うう…っ!ぐすっ…!

福原 柊花

ちょ、由羽?!

朝日奈 由羽

柊花が心を開いてあげて、私は嬉しいですぅっ!!

福原 柊花

おおげさだってば〜

成海 奏

…おれ、なんか寂しいやつじゃね?

相田 瞬

たしかに。

成海 奏

夕暮〜ごめんな!

夕暮 杜波

…別に。怒ってない。

成海 奏

またまたぁ〜っ!

成海 奏

これからは、仲良くしよーな?

夕暮 杜波

…やだ。

成海 奏

冷たいなっ!

成海 奏

まぁ、慣れてるからいっか!

朝日奈 由羽

奏くん〜?あの…

成海 奏

あっ、由羽ちゃん!

成海 奏

改めてごめんな…?

成海 奏

さすがに太ももまで触るつもりはなかったん…

夕暮 杜波

太もも…?

ピリッ。

…お、お、怒ってらっしゃる〜っ!

夕暮 杜波

由羽、触られたの?

朝日奈 由羽

へっ、あっ、その〜

成海 奏

うん。触った。

朝日奈 由羽

ちょ、奏くん〜っ?!

成海 奏

へっへっへ、

成海 奏

もう触らないから!安心して!

朝日奈 由羽

そーゆー問題じゃないよぉー!

夕暮 杜波

由羽、あとで来て。

朝日奈 由羽

…はっ、はい。

夕暮くんが怒っております…

柊花助けて〜…

って思って柊花の方を見ると、

相田 瞬

柊花〜っ!!

福原 柊花

ちょ、離れてよ。

相田 瞬

いいじゃん、付き合ってるし。

福原 柊花

〜っ!恥ずかしいし!

…ああ。お疲れ様です。

成海 奏

じゃー、俺寝るわ!

朝日奈 由羽

またぁっ?!

成海 奏

大丈夫大丈夫!

成海 奏

俺、頭はいいから!

朝日奈 由羽

そうなんだ〜

ってことは、

今から隣の席で二人きりですかっ!?

夕暮 杜波

由羽。

チュッ

頬に一瞬だけ触れた唇。

夕暮 杜波

これから、よろしくね?

朝日奈 由羽

〜っ!!よろしく…っ!

『由羽は、俺のだからね?』

そう言われたのは、皆には内緒。

E N D

本気になってよ。

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