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こはる

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1話 『 無名の6人 』
注意事項等は Prologueをご覧下さい。
俺はないこ。 いれいすのリーダー株式会社VOISINGの社長。
自分で言うのは少しあれだけれど、 有名な方の歌い手だと…思う。
赤
白
水
青
黒
桃
こんな風に、いつもいれいすは騒がしくて楽しい事だらけだ。
桃
俺はコーヒーを飲みたくてソファから立ち上がった。
桃
桃
突然、なんの前触れも無く睡魔が襲ってきた。
普段こんな事は無いので少し驚いた。 疲れが溜まっているだけかと思った。
黒
黒
桃
おかしい。声が出ない。
白
水
桃
赤
青
みんな声が遠く聞こえる。 瞼が重い。今にも寝てしまいそうだった。
桃
黒
桃
〜〜〜〜〜ッ!!
〜!!〜〜ッ!
〜〜ッ、〜〜゛!!
微かに聞こえる皆の声を耳にして、 俺はそこで意識を手放した。 いや… 寝てしまった が正しいのだろうか。
この時の俺はまだ知らない。
まさか
『 無名な時代に戻る 』 なんてね
桃
桃
次に目が覚めた時、俺は倒れた時と同じ場所で寝ていた。
でも少し違和感だったのは
「 メンバーの皆が居ないこと 」
桃
桃
帰ってしまった? いや、倒れた俺を置いて帰るのはあの6人の性格上有り得ない。 きっと『放っておけない』と言うはず。
しかも、部屋の電気が切れている。 付いていたのに何故?
桃
ダメ元で叫んでみるが返事はない。
桃
倒れる前机に置いていたスマホを手にする。
手馴れた動きでパスワードを入力し、 ホーム画面が表示される。
桃
桃
Xの通知は20。
いつもならこれ以上にリスナーからの 返信が沢山来ているのになんで?
桃
恐る恐るXを開く。
桃
俺の目にまず映ったのは、 俺のアイコン。それからフォロワー数。
桃
桃
桃
桃
『バグってしまった』と、いつものように 面白おかしくメンバーに言うつもりだった。
桃
桃
桃
どんなにスクロールしても、検索しても、 皆のLINEは出てこなかった。
桃
桃
困惑していた中で、俺またXを開いた。
桃
桃
俺の目に飛び込んできたのは
結成する前のいれいすメンバーのアカウント
りうらは高校生と名乗っていて、フォロワー数は100数人。 ほとけはまさに原石と言ってきた伝説の82人。 しょうちゃんも、まろも、あにきも。
皆、結成前のアカウントだった。
フォロワー数はとてもじゃないが多いと言えないし、 アイコンも名前もヘッダーも。 全部いれいすには関係の無いものだった。
桃
桃
初期組と言われてきた まろに声をかけてみようと思った。 LINEも無かったしXのDMで。
まろ >
ねぇこれXのバグ? >
全部昔みたいになってる >
< え?
< 申し訳無いんですけど、なんの話ですか?
< 質問多くなりますけど…そのXってなんですか?
桃
え、いやいや >
アプリだよアプリ、今使ってるじゃん >
< ……?
< 僕らが今使ってるのはTwitterですよ?
……ちょっとまって、武道館行ったの覚えてるよね >
< 武道館…?ごめんなさい、ホンマによく分かんないです
今東京ドーム目指してるじゃん一緒に >
え、ほんとにわかんない? >
< ごめんなさいもうええですか?
< 遊びなら僕はそういうの好きじゃないんですよ
ちょっとまって下さいほんとに話聞いて欲しいんです >
桃
桃
桃
今にも頭がおかしくなりそうだった。
その後、他の4人にも声をかけてみたけれど
『 武道館に行った?ふざけてるんですか? 』 『 意味がわからないんです、 』 『 理解できないんですけど… 』 『 は?どういう事やねん 』
と言われてしまった。
桃
桃
俺はまた
無名の5人に出逢ってしまった。
1話 END NEXT···▸2話 『 あの奇跡をもう一度 』
コメント
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寺島あおいです、読ませていただきました📖 第1話、一気に引き込まれました。最初の賑やかな日常から、突然の睡魔——そして目覚めたら世界が変わっている、という落差がすごくて…。まろさんの「Xってなんですか?」の台詞が本当に刺さりました。知っている人に「知らない」と言われる怖さ、すごく伝わってきました。 「無名の5人に出逢ってしまった」というラストの一文、言葉の重みが違いましたね。この先どうなるのか、気になって仕方ないです。続きも楽しみにしています🌷