僕は隠し事が多い(完結)

自分の目が普通じゃないって気づいたのは小1だった

小学1年生

この時はまだ笑えてた

変装もしてなかった

これが普通だと思ってたから

でも違った

知りたくなかった

皆が僕から離れようとする

そんな現実を小1で叩きつけられた

言葉のナイフが僕を襲った

それが何度刺さってもまた飛んでくる

でも三咲は違った

このやりとりをした次の日

教室に三咲がいる事が少なくなった

誰かに呼ばれることが多くなったから

この時に気づけば良かったんだ！

虐められてたって気づけば...

気づけば！

三咲は屋上から自殺

僕は何かを失った

笑わない日常が来るのは

そう遠くなかった

人殺し！

喋る事もなかった

ただただ罵倒を受ける日々

次第に言葉だけじゃなく

暴力も受けるようになった

慣れちゃいけない事に慣れた

僕は殴られても無反応だった

対処法なんてない

ただこの日々を抜け出せる時を待つだけだった

中学1年生

僕は中1になって初めて変装した

でもまだ慣れてなかったから

半年くらいでバレた

っていうか自分から言った

仲が良かった友達がいて信用してた

この子なら大丈夫だって思った

だから全部話した

そしたら...

絶望感が凄かった

信用してたのにあっさり裏切られた

それから虐められるまで

時間はかからなかった