私は離れてる恵に歩み寄った
遠いなぁ
う~ん、なんでだろ
まぁ、いいや。
零
伏黒 恵
零
伏黒 恵
伏黒 恵
恵はそっぽ向きながらそう言った
照れてるのかな?
かーわい
零
零
私は恵に近付き
抱き寄せる
伏黒 恵
素っ頓狂な声
なんだコイツみたいな声
恵はどんなことを考えるのかな
零
そして
零
伏黒 恵
恵は私の肩に目元を寄せ
涙声で喋る
泣いてるのかな
私は泣いてる恵の頭を撫でる
伏黒 恵
零
零
優しく撫でる
心底後悔したことはある
零が目の前に
俺の目の前に
だって
なんで
零は死んだんじゃ…
伏黒 恵
嗚呼、どうしよう
涙が溢れそうだ
泣きたくない
惚れた女の前で泣きたくない
我慢しろ
泣くな
伏黒 恵
零が近付いてきた
なんだろうか
俺に…
伏黒 恵
零は俺を抱き締めた
抱き?
ん?
は?
動揺
だって初恋の相手
惚れた女に抱き着かれたんだぞ
動揺しないわけ無いだろ
安心した
ちゃんと
ちゃんと零が生きてる
温かい
命がここにある
俺の近くに零の命がある
…生きている。
良かった。
零
笑いながらごめんねなんて言うな
泣きそうになるだろ
泣きそうなのが余計…泣きそうに。
伏黒 恵
頭を撫でられる
子供をあやすように
頭を優しく撫でられる
零
零
伏黒 恵
優しい声で謝るな
お願いだから
俺は静かに零の肩に目元を寄せ
泣いた。
コメント
8件
良かったよぉ(´;ω;`) フェイも喜ぶかな〜