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なんか…こう…好き
雪
20日の屋上で 誰かが呟いた。
「僕といっしょに遊ぼう」
悪魔は言葉を 聞き入れた
彷徨う命を思い出し
地獄に消えて いきやがる
いつかの刹那思い出し
惜しくも断り消えたんだ。
次の日の話
また屋上で誰かが呟いた
「どうして遊んでくれないの」
僕は悪魔だからさ
一言も返さず消えてった。
「遊んで欲しいのに」
そのまた次の日他の誰かが呟いた。
「名前が知りたいな」
「帰って遊ぼうよ」
悲しい表情で呟いた
悪魔は喋った
『僕は悪魔なのさ』
『名前が無いんだ』
怪物扱いの言葉
記憶に残った批判
裁判起こって決められた
【悪魔は最低だ】と
「それでも受け入れるさ」
「だって君は優しいだろう?」
少年は泣いていた
駆け巡ったあの日を
あの子がいなくなった日を
語り継げたよ
『狂ってしまったんだ』
嗚呼、待ってる
屋上で待ってるんだ
なにを恨めば還ってきますか
血飛沫舞った屋上去った
僕が悪だったのさ
雪