少しの灯りのみが照らす先
そこには、球が地面を突く音が聞こえた。
その音は、司の胸を締め付けた。
それはある出来事がきっかけだった。
友達A
司
友達B
友達A
司
司
友達A
友達A
司
友達B
授業中
生徒C
生徒D
他のペアがキャッチをミスしてしまい、そのボールは勢いを失わないまま飛んでいった。
しかしそのボールは司を目掛けて一直線だった。
生徒D
その言葉が司の耳に入った時にはもう遅かった。
司の後頭部に勢いよく当ってしまった。
しかも、昨晩ピアノの練習で寝不足な司にとって、それは大きな衝撃だった。
司
遠のいていく意識の中で友人の心配そうな掛け声だけが朧気に響いていた。
数時間後
視界に入ったのは、白い天井だった。
保健室の先生
司
保健室の先生
保健室の先生
司
その時保健室に電話が鳴り響いた。
保健室の先生
保健室の先生
保健室の先生
司
保健室の先生
司
母
司
母
司
母
母
母
司
母
司
母
司
母
母
司
母
司
司
母
司
母
司
友達A
司
友達B
司
みんなが楽しそうに授業を受ける中、1人だけがつまらなそうにその風景を眺めていた。
司
司
「帰りたくない」
その言葉だけが灯りの届かない闇に溶け込んでいった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!