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夜の街。突如現れたギャングラー怪人が、店の宝飾品を奪い暴れ出す。 悲鳴と共に人々が逃げ惑うその中で、赤と緑とピンクの光が交差する。

望月穂波(パトレン1号)

怪人を確認、私たちの出番だね!

警察1号・望月穂波が、真っ直ぐに前を見据えて変身。

日野森志歩(パトレン2号)

市民を守る。…それだけ

警察2号・日野森志歩が冷静に銃を構える。

暁山瑞希(パトレン3号)

パトレン3号! 任務開始だよー!

警察3号・暁山瑞希は、どこか楽しげにポーズを決める。 三人の名乗りが夜空に響き渡る―― 穂波・志歩・瑞希「警察戦隊パトレンジャー!」 穂波『国際警察の権限において――実力を行使します!』

怪人に挑もうとしたその瞬間、別の影が割り込む。 赤いマントを翻し、トランプを散らすように飛び出す男。

東雲彰人(ルパンレッド)

いただいていくぜ
あんたのお宝

ルパンレッド・東雲彰人が颯爽と登場。 すぐにブルーの星乃一歌、イエローの天馬咲希も姿を現し、パトレンと対峙する。

東雲彰人(ルパンレッド)

予告する――あんたのお宝、いただくぜ!

星乃一歌(ルパンブルー)

お宝は私たちが回収します。邪魔はしないで

一歌が静かに告げ、

望月穂波(パトレン1号)

市民を危険にさらしておいて何言ってるの!

と穂波が声を荒げる。

正義と大義がぶつかり、街のど真ん中で二つの光が交錯する。 そこへ、銀色の銃声が響く。

神代類(パトレンX・ルパンX)

おやおや、どっちも譲らないね。…なら僕が、遊んであげるよ

ルパンエックス/パトレンエックス・神代類が現れ、戦況をさらにかき乱していく――。

戦闘の翌日。 街は表向きは平穏を取り戻したように見えたが、パトレン組とルパン組の火花は消えていない。 ⸻ 警察署・ブリーフィングルーム 制服姿の穂波、志歩、瑞希が集められ、次のギャングラー出現に備えて資料を確認している。

日野森志歩(パトレン2号)

昨日のルパンレンジャー…

志歩が腕を組み、険しい顔をする。

日野森志歩(パトレン2号)

ただの犯罪者じゃなかった。動きも速いし、明らかに鍛えてる

暁山瑞希(パトレン3号)

でも、なんか悪い人って感じはしなかったよ?

と瑞希が椅子をクルクル回す。

暁山瑞希(パトレン3号)

むしろ、私たちと同じくらい“使命感”ってやつを持ってそう

望月穂波(パトレン1号)

使命感があっても、人を危険に巻き込むのは許せない

穂波が静かに言い切ると、室内がピンと張り詰めた。

一方その頃、喫茶店 ルパン組の集合場所は人目を避けたカフェ。 エプロン姿の咲希が、テーブルにコーヒーを置きながら笑う。

天馬咲希(ルパンイエロー)

昨日のパトレンジャー、すごい勢いだったね。あれ、本気で私たち止めるつもりだよ

東雲彰人(ルパンレッド)

当たり前だろ。俺たちは怪盗なんだか

彰人は腕を組んで苛立ちを隠さない。

星乃一歌(ルパンブルー)

でも…

一歌はカップを手に取り、沈んだ目をして言う。

星乃一歌(ルパンブルー)

お宝を集めなきゃ、大切な人を取り戻せない

その言葉に、彰人も咲希も黙り込む。 “怪盗”としての理由は、誰にも譲れない。

そしてカフェの窓の外――。 向かいのビルの屋上で、風を受けながら類がひとり、双眼鏡を構えて二つのチームを眺めていた。

神代類(パトレンX・ルパンX)

ふふ、いいねぇ。正義と義賊。どちらも正しく、どちらも間違っている…最高に面白い舞台だ

彼の呟きは、誰にも届かないまま風に消えていった。

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もしや同じ世代だったりします、!?(ルパンレンジャーの方に惚れていた1人)

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