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コメント
8件
久しぶりだねん(? これ どろどろ系 か ッッッ (?? いやぁ 、この ぺあ 好きだわ 、 すとれす 飛んでいったわ(
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illma
natu
注意⚠️ 口調迷子・ご本人様関係なし
この世界には大昔から『ドール』の制度があった。
ドール(人形)は主人に逆らっては行けない。
口を聞くことも許されてない。
そんな、ルールだらけの世界で生きる人々の物語。
小さい頃父さんに『ドール売り場』と言うものを見せてもらった。
illma
部屋に入った途端、無数の俺たちと少し違うドールがたくさん檻の中に入れられてる景色を見た。
年齢も性別もばらばら。ただ檻の中にドールを収監するだけの建物だった。
illma
そう聞いても父さんは何も言ってくれなかった。
きっと、父さんでも分からないことがあるのだろう。
illma
俺とドールと呼ばれてるこの人達は何が違うのだろうか。
何か罪でも犯したのだろうか?それとも、小さい頃からここに居るのだろうか…
illma
きっとそんなこと叶うわけが無い。
奴隷なんてこの世界に何千人何万人といる。全員を助けたいなんて戯言は儚く散っていく。
そんな事を頭で考えながらもう10年の時が過ぎた。
10年経って親からは誰か一人でもいいからドールを買えとずっと言われた。
illma
ドールなんてものが居なくてもひとりで暮らしていける。
俺にドールは必要無い。要らない荷物が増えるだけだ。
illma
『………』
誰も喋らないこの牢獄では歩くだけで足音が響く。
ピタッ__(止まる
illma
natu
illma
natu
こいつに決めた理由は特にない。
ただ、目線の先にいたから。それだけの理由。
illma
natu
人々は話すから意思疎通が出来る。なのにこのドール達は主人が喋ることを許可しないと決して喋ることを許されない。
だから、ここに居るドール全員が身振り手振りで自分の気持ちを主人に伝える。
だけど、俺が買ったこいつは自分の感情を伝えることを知らなかった。
そんなこいつが感情を体を使って表せたのは、俺が買ってから2年後の話だった。
illma
トントンッ(肩
illma
natu
illma
こいつは自然と笑った顔ができるようになって、初歩的な挨拶や会話なら出来るようになった。
俺は相変わらず無愛想だが、周りからは性格が少し丸くなったと聞く。
natu
illma
natu
隣国の王の一人息子が、俺の友達の『こさめ』だ。
illma
natu
illma
まだ、全然なつが喋れなくて後ろを着いてくる生き物になってた時にこさめには世話になった。
例えば、元々なつには名前がなかった。
そこでこさめが『なつ』と名付けてくれたお陰で、呼びやすくなった。
その他にも、なつへの接し方や触れ方…色んなことを教わった。
illma
natu
コンコンッ(扉
kosame
ガチャッ__.(扉
illma
kosame
illma
kosame
illma
本しかない俺の部屋に来たまにきは、辺りを1周。目で見ていた。
kosame
illma
kosame
illma
まにきは少し拗ねたような顔をして、後ろに縮こまって隠れている男の子を見してくれた。
illma
natu
natu
kosame
kosame
natu
驚いた
ドールがこんなに表情を柔らかくして笑顔を作れて、人の言葉を話している。
まにきはどんな育て方をしてなつくんをここまで育てたのだろうか。
kosame
illma
可愛くてかっこいい顔を持つ、いるまくんのドールを少し眺めてから気づいた。
この子、喋ってた。
kosame
kosame
らんくんは、俺が呼ぶと直ぐに奥の書斎でやっていた作業を中断して俺の横に来てくれた。
kosame
lan
kosame
やってもいいよなどの命令をすると、らんくんはまにきとまにきのドールに一礼だけした。
illma
kosame
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illma
lan
illma
kosame
illma
natu
illma
natu
kosame
natu
kosame
kosame
こさめが産まれるよりもずっと前からこの部屋は存在してる。だけどこさめはこの部屋の本を1冊も読み終わったことがない。
そんなこさめにはこの部屋にある本は全て必要ない。
illma
kosame
illma
kosame
lan
natu
natu
lan
kosame
支配をするのは楽しい。
特にらんくんなんて、生まれた環境が悪かったからなのか頭も悪いし行動力もない。
natu
lan
natu
kosame
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illma
kosame
kosame
kosame
illma
ペラッ………ペラッ…
こさめたちが居なくなった部屋では、なつと俺の本をめくる音だけが響いてる。
こんなに広い部屋でそんなふたつの音しか聞こえないのは不気味で、怖かった。
コンコンッ
natu
ガチャッ___
suchi
suchi
Mikoto
ノックの後、扉が開かれると黒いスーツに包まれている翠川 すちと、
その執事のドール。みことがいた。
illma
suchi
natu
初めて見る背の高いドールと、ずっと笑顔のすちを交互に見てなつは不思議そうにしていた。
結局、なつの質問には答えられずみことが指ですちに何かを伝えていた。
Mikoto
suchi
natu
suchi
illma
suchi
この一言の後、さっきまでの張り付いていた笑顔と緊張感のある空気が一気に溶けた。
suchi
natu
すちの部屋に入ってくる時と今の差になつは目が飛び出そうなほどびっくりしていた。
Mikoto
suchi
Mikoto
自分のドールに手のひらで指を動かして口パクをしながら休憩だってことを、すちは伝えてた。
illma
suchi
suchi
illma
俺は正論を突きつけられ返す術もなく反省もなしに適当に返事を返した。
Mikoto
suchi
Mikoto
natu
illma
ずっと頭にハテナを浮かべてる様子のなつは純粋で可愛らしかった。
natu
illma
suchi
natu
suchi
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natu
みこと と すちを交互に見ながら段々かなしい顔になっていくなつを見ながらすちは少し微笑みながら話した。
suchi
illma
Mikoto
natu
illma
言葉がつたないが、大きく口を開けて発音しようと頑張ってる姿は誰が見ても愛おしいものだった。
suchi
natu
illma
suchi
illma
誰にも聞こえないように言ったはずなのに、地獄耳のすちには聞こえていたらしい。
さっきよりもニコニコ笑顔でそれをいちいち指摘してくるのも少し…いやそれ以上にウザイ。
suchi
suchi
illma
suchi
俺の適当なツッコミの答えを探そうとする素振りも見せないすちには毎度の如くマイペースだなと思う。
厨房
kosame
illma
suchi
kosame
あの後、こさめはらんを連れてどこか行ってから中々帰ってこなく理由を聞いたところ2人して寝落ちをしてしまったらしい。
kosame
illma
suchi
kosame
suchi
ドールの話になるとすちは毎回、張り付いたような笑顔が一瞬消えて悲しそうな顔をする。
でも、またすぐに笑顔が戻ってくる。
suchi
lan
natu
Mikoto
すちくんのドール、みことです。
俺は耳が聞こえない代わりに、観察能力と学習能力が高いとすちくんに教わりました。
natu
Mikoto
だけど、人の声も環境音も何も聞こえないのでなにかの音に反応することができません。
lan
Mikoto
lan
Mikoto
ゆっくりだけど正確に指を動かして言葉を伝えてくれるすちくんとらんらんには感謝でいっぱいです。
Mikoto
lan
natu
lan
natu
Mikoto
これはすちくんの真似。
いつも人の会話を聞きながら、ニコニコしてる俺のご主人様が俺は大好きだから。
lan
(なっちゃんが、 かくれんぼしたいって)
Mikoto
natu
Mikoto
(かくれんぼ、俺も好き。)
lan
natu
lan
Mikoto
らんらんたちの声ってどんな声なんだろう…俺の耳がもし聞こえてたなら、そんな疑問も抱くことがないんだろうな。
一生懸命 口でなっちゃんに言葉を伝えているらんらんと、いっこいっこの表情が豊かななっちゃんを見てると少し悲しくなる。
lan
natu
らんのたどたどしい言葉の紡ぎ方に少し違和感を持ちながらも、俺はらんからの質問に答えるためにみことの顔も見た。
背の高いみことの顔を見上げるには少し上を見る。
Mikoto
natu
みことは、悲しそうな目で自分の首元にある番号を細い手の指で撫で触っていた。
natu
Mikoto
lan
Mikoto
(______.____)
lan
natu
みことが指を折り曲げたり角度を変えたりしながら、らんに何かを伝えた時。
らんのとろんとした目は、大きく見開かれて驚きの声をもらしてた。
natu
lan
natu
手話が分からない俺にとっては、みことやすち らんがしていることは無知の世界だった。
lan
だから、なにを話してるのか聞いているのかが俺だけ分からない。そんな孤独感があった。
natu
あの後、俺ら3人はみことを鬼にしてかくれんぼをした。
音が聞こえないから、物音を立てても気づかれることはなかったが、みことは耳の代わりに目がよく俺らふたりはすぐに見つかってしまった。
そして、途中からいるまとすち、こさめもお腹が満たされたような顔をして俺らのかくれんぼに参加してきた。
kosame
illma
suchi
natu
lan
Mikoto
久しぶりに大人数で遊べて満足したのか、なつやらん、みことは機嫌のさそうな顔つきになってた。
illma
natu
子供らしさ全開のニコニコ笑顔で、みこと や らんを見つめながら俺の言葉にも返事をしてくれるなつは愛(あい)らしかった。
lion
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