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いつも通りの生活。
柚
相変わらず、出迎えてくれる人は居ない。
いつからか、この生活が「いつも通り」になっていて
あなたがいない生活は過去のものになっていた。
いつも少し左眉が垂れていて
んー、少し思い出せないみたい。
何年も前のことだから
あなたは右手に小説を持って私の話を聞いてくれて…
え?
あれ…?
「それって左手だっけ…?」
時間が経っているからなのかもしれない
いや、そうなんだけど
あんなに大好きだったあなたの事を忘れてしまっている私が怖くなった
「1番愛していたのに…」
「気晴らしに、散歩でも」
よくあなたが言ってくれたよね
私の悩みも愚痴も全部聞いてくれて
泣いてたら慰めてくれて
でも今はもう放っていかれてるの
いつも寄り添ってくれてたじゃん…
あなたはすぐにいじけて見せたがる
いつもは大人しいくせに
たまに甘くなるの
それを私は何度も喜んで相手して…
あなたはもう歳を取らないけど
私はずっと歳を重ねる
同い年だったあの頃はもう懐かしいくらいに前のことで
もう先輩とも言えないくらい年上
「今度会えるのはいつかな」
なんて
あるはずも無いのに考えてしまう
でも、私はこう考えることにするの。
私の世界には起こらないけれど
そっちの世界では夜に日差しが差すことはありますか?
綺麗ですか?
それであなたは幸せになれていますか?
それが幸せでも、感傷だったとしても
何も考えられなくなってしまうよりかはましだと思うの
あなたなら、夏に雹が舞ったとしても
手探りでも進めるから。
だから、一つだけお願い。
少しだけでもいいから、私の隣に来て欲しいの
もっともっと一緒にいたかったから
あなたがもう居ないことなんて忘れてしまえば
楽になれるのかな…
なんて。
考えれば考えるほど寂しくなってしまうの
もう離さないで
私を1人にしないで…
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