ピピピ
羽瑠
朝だ...
今日は月曜日
一応私も学校へ通っている
羽瑠
羽瑠
髪の毛をセットして少し赤い色のリップを塗る
これも全部マイキーのため
羽瑠
そして今日も誰もいない家に語りかける
羽瑠
少し歩いていくと目線の先に
マイキー
ドラケン
少し小柄なレモン色の髪の少年がいた
羽瑠
私はマイキーの方へ駆け寄って話し掛ける
マイキー
なんて眠そうに言うマイキー
今日も可愛い
羽瑠
ドラケン
私はドラケンに視線を送る
もちろん空気を読めと言う視線だ
ドラケン
ドラケン
さすがドラケン
呆れながらもちゃんと協力してくれる
羽瑠
マイキー
そうしてドラケンが先に行った後
羽瑠
そうマイキーに言った
だけど、貴方は
マイキー
と、いつも拒む
羽瑠
嘘つき
私知ってるんだからね
夕空ちゃんとは手を繋ぐこと
羽瑠
マイキー
でもそんなこと言ったら貴方はまた面倒くさがるんでしょ?
...貴方はずるいよ
ガラッ
教室へ着くとマイキーは真っ先にある所へ向かう
マイキー
夕空
夕空ちゃんのところへ
ドラケン
ドラケンがマイキー達を見ながら言う
羽瑠
ほんとに、夕空ちゃんだったら自分から行くのに
ドラケン
ドラケンはいつも私を気遣って慰めてくれる
羽瑠
でも
その気遣いが私をもっと苦しめる
羽瑠
羽瑠
昼休みになると私は一直線にマイキーの方へと向かう
マイキー
羽瑠
と、マイキーを誘う
マイキー
でも貴方は
マイキー
私じゃなくてその子を誘う
夕空
マイキー
羽瑠
なんで、ゆらちゃんなの、?
いつもこうだ
私が誘ったり話しかける度に夕空ちゃんの方へ行く
たまには、私と居てくれたっていいじゃん...
羽瑠
羽瑠
千冬
私がトボトボと歩いていると
マイキーより少し明るい髪色の千冬がいた
羽瑠
千冬
羽瑠
千冬
何故か分からないが千冬に懐かれている
...私の何がいいんだか
羽瑠
千冬
まぁ...そうか、
羽瑠
千冬
たまに痛い所を付いてくる千冬
羽瑠
そう言うと
千冬
と、申し訳なさそうな悲しそうな顔をする千冬
羽瑠
なんで千冬がそんな顔をするのか分からない
私の事なんかほっとけばいいのに
そう思いながらも千冬と屋上へ向かう
ガチャ
屋上の扉を開けると
夕空
夕空
と、助けを求める女の子
マイキー
どうやらマイキーが夕空ちゃんの膝の上で寝てるようだ
羽瑠
千冬
千冬がこちらを気まずそうに見てくる
...そういう気遣いいらないし、
ていうか
羽瑠
夕空
少し嫌味のつもりで言ったけど
やっぱり夕空ちゃんは天然なのか優しいのか、明るく言い返してくれる
これじゃあ私がもっと惨めになるだけじゃん、笑
羽瑠
私はマイキーにそっと近づき声を掛ける
マイキー
でも、まだ眠いのか唸ってるだけ
夕空
夕空ちゃんはそんなマイキーに呆れている
羽瑠
私にとっても都合が良いからね
夕空
千冬
そう言って戻って行った2人
羽瑠
マイキーはまだ寝ている
羽瑠
起きる気配がしないので背中におぶって保健室に連れていくことにした
ドサッ
マイキーをベットの上へ下ろす
どうやら先生が居ないようだ
ま、その方がいいけど
マイキー
マイキーはまだ寝息を立てて寝ている
羽瑠
私はマイキーに近づき頬を撫でる
マイキーの肌はスベスベしていて赤ちゃんみたい
羽瑠
貴方は
いつになったら振り向いてくれるのだろう
いや
きっと死んでも振り向いてくれないだろう
羽瑠
それでも私は寝ている貴方に届くはずもない愛を呟く
コメント
2件
わ!!最高です!!こうなると結末が想像つきませんねー🤔