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貴方へ贈る最後の愛を

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貴方へ贈る最後の愛を

2 - 貴方へ贈る最後の愛を 第2話

♥

30

2022年01月13日

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ピピピ

羽瑠

...

朝だ...

今日は月曜日

一応私も学校へ通っている

羽瑠

...準備

羽瑠

...よし

髪の毛をセットして少し赤い色のリップを塗る

これも全部マイキーのため

羽瑠

...行ってきます

そして今日も誰もいない家に語りかける

羽瑠

...

少し歩いていくと目線の先に

マイキー

ケンチーんたい焼きは〜?

ドラケン

ねぇよ

少し小柄なレモン色の髪の少年がいた

羽瑠

マイキー

私はマイキーの方へ駆け寄って話し掛ける

マイキー

おぉ、おはよー

なんて眠そうに言うマイキー

今日も可愛い

羽瑠

...

ドラケン

...

私はドラケンに視線を送る

もちろん空気を読めと言う視線だ

ドラケン

はぁ、

ドラケン

俺先行くわ

さすがドラケン

呆れながらもちゃんと協力してくれる

羽瑠

(ありがとう♪)

マイキー

んー、わかった

そうしてドラケンが先に行った後

羽瑠

マイキー、手繋ごう?

そうマイキーに言った

だけど、貴方は

マイキー

俺異性と手繋ぐの気まずいからやだ

と、いつも拒む

羽瑠

...そっか

嘘つき

私知ってるんだからね

夕空ちゃんとは手を繋ぐこと

羽瑠

大好きだよ

マイキー

...ん、

でもそんなこと言ったら貴方はまた面倒くさがるんでしょ?

...貴方はずるいよ

ガラッ

教室へ着くとマイキーは真っ先にある所へ向かう

マイキー

夕空!

夕空

マイキー!おはよう〜

夕空ちゃんのところへ

ドラケン

今朝はどうだった?

ドラケンがマイキー達を見ながら言う

羽瑠

また拒まれた

ほんとに、夕空ちゃんだったら自分から行くのに

ドラケン

...残念だったな

ドラケンはいつも私を気遣って慰めてくれる

羽瑠

...

でも

その気遣いが私をもっと苦しめる

羽瑠

(これはワガママ?)

羽瑠

マイキー

昼休みになると私は一直線にマイキーの方へと向かう

マイキー

ん、?

羽瑠

一緒に屋上行かない?

と、マイキーを誘う

マイキー

ん〜...あ!

でも貴方は

マイキー

ゆら!屋上いこ!

私じゃなくてその子を誘う

夕空

ふぇ?

マイキー

グイッ

羽瑠

...

なんで、ゆらちゃんなの、?

いつもこうだ

私が誘ったり話しかける度に夕空ちゃんの方へ行く

たまには、私と居てくれたっていいじゃん...

羽瑠

...1人で行こ

羽瑠

...

千冬

あ!羽瑠先輩!

私がトボトボと歩いていると

マイキーより少し明るい髪色の千冬がいた

羽瑠

...千冬

千冬

どこ行くんすか?!

羽瑠

屋上

千冬

俺も行くっす!!!

何故か分からないが千冬に懐かれている

...私の何がいいんだか

羽瑠

圭介は?

千冬

場地さんは勉強っす!

まぁ...そうか、

羽瑠

へぇ

千冬

そういえばマイキーくんは?

たまに痛い所を付いてくる千冬

羽瑠

...誘ったけど夕空ちゃんと行った

そう言うと

千冬

あ、...なんかすいません

と、申し訳なさそうな悲しそうな顔をする千冬

羽瑠

...別に、

なんで千冬がそんな顔をするのか分からない

私の事なんかほっとけばいいのに

そう思いながらも千冬と屋上へ向かう

ガチャ

屋上の扉を開けると

夕空

あ!羽瑠ちゃんに千冬くん!

夕空

助けて!

と、助けを求める女の子

マイキー

んぅ...

どうやらマイキーが夕空ちゃんの膝の上で寝てるようだ

羽瑠

...

千冬

まっ、マイキーくんチラッ

千冬がこちらを気まずそうに見てくる

...そういう気遣いいらないし、

ていうか

羽瑠

2人、付き合ってるみたいだね

夕空

ええ?!ないない!!

少し嫌味のつもりで言ったけど

やっぱり夕空ちゃんは天然なのか優しいのか、明るく言い返してくれる

これじゃあ私がもっと惨めになるだけじゃん、笑

羽瑠

マイキー

私はマイキーにそっと近づき声を掛ける

マイキー

ん゛ー

でも、まだ眠いのか唸ってるだけ

夕空

...マイキー、、、

夕空ちゃんはそんなマイキーに呆れている

羽瑠

私が保健室連れてくから千冬と、夕空ちゃんは戻っていいよ

私にとっても都合が良いからね

夕空

じゃあ...お願い!ありがとう〜

千冬

じゃあ、

そう言って戻って行った2人

羽瑠

...マイキー

マイキーはまだ寝ている

羽瑠

よっ...と

起きる気配がしないので背中におぶって保健室に連れていくことにした

ドサッ

マイキーをベットの上へ下ろす

どうやら先生が居ないようだ

ま、その方がいいけど

マイキー

スー...

マイキーはまだ寝息を立てて寝ている

羽瑠

...スリ

私はマイキーに近づき頬を撫でる

マイキーの肌はスベスベしていて赤ちゃんみたい

羽瑠

マイキー

貴方は

いつになったら振り向いてくれるのだろう

いや

きっと死んでも振り向いてくれないだろう

羽瑠

愛してる

それでも私は寝ている貴方に届くはずもない愛を呟く

貴方へ贈る最後の愛を

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コメント

2

ユーザー

わ!!最高です!!こうなると結末が想像つきませんねー🤔

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