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再編集しました! 内容が大分変わったので、見てくれた人ももう一度見てください!ややこしくなってすみません!
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
まるで、俺の心を読んでいるような目を向けた。
市川君、何考えてるの?
何を考えてるのか分からないけど、“幸せにする”って、信じていいの?
信じるからね?
仮屋瀬さつき
俺達が振り返ると同時に、さつきが頷いた。
市川慶一郎
四季涼雅
市川慶一郎
市川慶一郎
市川君は2人に隙が無いくらいどんどん聞いていった。
そんなに責めて、何が目的なの?
仮屋瀬さつき
さつきは笑い混じりにそう言った。
その笑顔が、少しイラッときた。
涼雅はきっとさつきのことが好きだ。
だから涼雅は俺には振り向いてくれない。
だからこそ、さつきのその余裕そうな笑顔が、胸に刺さった。
悔しい。
市川慶一郎
市川慶一郎
市川君は少し焦った様子を見せながら次は涼雅に質問した。
四季涼雅
四季涼雅
嘘だ。
涼雅はさつきのことが好きだ。
だって、俺とさつきに対する態度が明らかに違うし、
一緒に寝るなんて…
涼雅が“さつきが好き”と言ったらもっと苦しかったろう。
だけど、誤魔化さないで欲しかった。
言ってくれない方がもっと嫌だ。
市川君の“ハッキリさせた方が良くない?”という意味が、なんとなくわかった気がした。
涼雅、嘘つかないでよ。
目が熱くなった。
椚三波斗
いつの間にか口が開いて、涼雅の名前を呼んでいた。
椚三波斗
四季涼雅
聞きたくない。
椚三波斗
言わないで。
さつきが好きって、言わないで。
椚三波斗
複雑な感情が入り交じった。
言わないで欲しい。
だけど、言って欲しい。
四季涼雅
仮屋瀬さつき
市川慶一郎
いつからか、俺の頬には涙が流れていた。
椚三波斗
俺は洗面所を飛び出した。
市川慶一郎
四季涼雅
後ろから、俺を呼ぶ声が聞こえる。
涼雅は階段を駆け上がる俺を追いかけてきた。
来ないで。
お願い。ほっといて。
涙を服の袖で拭いながら部屋に入った。
四季涼雅
部屋に入った途端、足の力が抜けて、その場で崩れ落ちた。
椚三波斗
四季涼雅
涼雅が俺の隣にしゃがみ、背中に手を置いてきた。
椚三波斗
涙が止まらない。
顔を下に向けて膝に目を擦りつけた。
四季涼雅
これ以上、話しかけないでよ。
四季涼雅
無理だよ。
椚三波斗
四季涼雅
涼雅は俺の声に震えながら手を背中から離した。
ちょっと、言い過ぎたかな。
涼雅、震えてるよ。
椚三波斗
椚三波斗
その場で立ち上がり、涼雅に背を向けた。
それから、2人でベッドに座り、しばらくの沈黙が流れた。
四季涼雅
涼雅が口を開いた。
四季涼雅
四季涼雅
椚三波斗
四季涼雅
椚三波斗
確かに言った。
だけど、いざとなったら怖い。
四季涼雅
椚三波斗
椚三波斗
あぁ、なんでこんなに弱いんだろう。
四季涼雅
きっと涼雅は、さっきの沈黙の中ずっと考えていただろう。
“さつきのことが好き”と言うか言わないかを。
それできっと、“言う”という選択をしただろう。
だから、止めてしまった。
ほんとのことを知りたがっていたのは俺なのに。
ほんとにごめん。
俺、可笑しいよ。
椚三波斗
椚三波斗
四季涼雅
四季涼雅
2人は微妙な空気感が漂う部屋を出た。
涼雅は俺より3段くらい下を歩いている。
2人に謝った方がいいかな…
あと、涼雅にも…
また雰囲気悪くしちゃったし…
そんなことを考えながら歩いていると
椚三波斗
やばっ!!
階段を踏み外してしまった。
怖くて、目を閉じてしまった。
椚三波斗
足が痛い。
四季涼雅
四季涼雅
今日で2度目の、階段から落ちてしまった事件。
さっきいた段より2つくらい先に滑って落ちてしまった。
涼雅が駆け寄ってきた。
椚三波斗
椚三波斗
右足首が少し痛いような…
リビングのドアが開く音がして、ドタバタと足音が近づいてくる。
市川慶一郎
四季涼雅
市川慶一郎
市川君が、俺の元に駆け寄ってきた。
その後ろにはさっきもいる。
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
心配させない為にも、俺は手すりを捕まって立とうとした。
市川君は自然と肩に俺の腕を掛けて立ち上がらせてくれた。
だめだ。
右足首が変な感じする…
骨折までとはいかないけど、そこそこ痛い…
四季涼雅
市川慶一郎
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
市川君が耳元でそう囁いた。
なんで分かったの?
俺、痛そうにしてたかな?
市川君だったら、俺のことさっきみたいに助けてくれたのかな。